2021.03.16
コロナ禍でストレスどれだけ溜まってる?解消法は?ママたちに聞いてみた
子育てに家事、仕事で目まぐるしく過ぎていく毎日の中で、なかなか自分の時間を持てないママたち。そこにコロナ禍の休校や休園などで日中子どもと過ごす時間が増え、「あー、ひとりになりたい!」と思ったり、常に「感染予防」を意識しなければならない毎日…いつも以上にストレスが溜まってしまうママたちも多いようです。
そこで今回は、このコロナ禍でどんなストレスが溜まってしまったのか、それらをどう解消しているのかを聞いてみました。
コロナ禍で倍増したママたちのストレス
コロナ禍で、「人と会ってコミュニケーションが取れない」「リモートや休校で家族全員がずっと家にいる」「常に感染予防を意識する」など、今まで経験したことのなかった状況に置かれています。そのような状況が長引けば、当然強いストレスを感じてしまいます。
そんな中でママたちが感じている、「今までにないストレス」とは。
「子どもがずっと家にいる状態で仕事をする」というストレス
2歳の娘が通う保育園が、緊急事態宣言やその前後で「可能な限りなるべく自粛をお願いします」となり、リモート=休ませるという雰囲気に。
でも、仕事の量は減るわけではない。子どもが昼寝している間に集中してやったり、おとなしくしていてほしくて何時間もタブレットを見せてしまったり。子どもの相手をしてあげられずテレビやタブレット育児になってしまう罪悪感、子どもがしょっちゅう話しかけてきたり、お昼ご飯を作って食べさせるなど、仕事を頻繁に中断しなければならない…正直、ストレスMAXでした。〔Fさん、子ども2歳〕
週末をどう過ごすか、悩み疲れる…
週末や休みになると、ショッピングモールや室内遊技場などに気軽に行っていたのに、コロナ禍で外出も制限。近場を散歩、近くの公園なども限りがあるし、車で人気のない広場や海などに行ってみても、子どもたちは「なんかつまんない」と不満顔。週末やお休みが来るのがものすごく憂鬱になってしまいました。「休日ストレス」半端ないです。
〔Aさん、子ども7歳、5歳〕
感染予防ストレス
家のあちこちに消毒液を置き、手洗いうがいを敢行。夫にも子どもにも「玄関入ったらまず消毒ね!」と口酸っぱく言っています。ちょっと神経質になりすぎかなと反省しつつも、外で何か触るたびに消毒したり、子どもの手洗いに厳しくなったり、「感染予防をしなきゃ」という気持ちが、気づいたらものすごいストレスになっていました。と言いながら今も気をつけていますが…〔Kさん、子ども8歳、5歳〕
全国でみるストレス度ランキング1位は山形県!その理由とは?
今年1月21日~1月24日の間で全国の20代~60代の男女4,700 人を対象に、「コロナ禍での生活の変化に対するストレスやその解消法について」の健康意識実態調査を実施したところ、ストレス度の全国トップが山形県という調査結果が出ています(株式会社FANCL調べ)。
山形県民は内向的で口数が少なく、努力を重ねるひたむきな人が多いことが影響しているのではないかといわれています。そんな「真面目で辛抱強い」気質がストレスを溜めてしまう理由の一つなのではないでしょうか。
ちなみに、ストレス度が一番低く出たのは隣県の秋田県。昔から「着倒れ、食い倒れ」といわれる享楽的な県民性が影響しているのかもしれません。
いつまで続くか分からないコロナ禍でのストレスは、地域の特性や県民性に加えて、一人ひとりの食習慣や生活習慣の違いが関係している可能性も少なくないようです。それぞれに合ったストレスの解消法や健康管理方法を見つけながら、ストレスと向き合っていくことが必要といえます。
コロナ禍のストレス解消どうしてる?
ストレスの解消法は人それぞれですが、アンケートの結果「睡眠をとる」や「好きなものを食べる」という回答が多く見られました。ストレス度が高い県では暴飲暴食の傾向も高くなっていることも分かっています。
ストレス度1位の山形県民は、「本やマンガを読む」「趣味に没頭する」など個人でストレスを解消する傾向があるのに加え、コロナ禍の年末年始に「暴飲暴食が増えた」ランキングでも1位ということが分かりました。
対して感染者数が最も多い東京都は、ストレス度34位と低い順位。ストレス解消法が他県に比べて豊富で多岐にわたっていることも、一役買っていると考えられます。(株式会社FANCL調べ)
皆さんはどんなことをして「コロナストレス」を解消しているのか聞いてみました。
美味しいものをお取り寄せ
家族でなぜか「どら焼き」にハマり、各地の名物どら焼きを取り寄せまくっています。コロナ太りが怖いですが、食べたら歩く、ご飯を減らすなどして、なんとかバランスを取っています。各地のどら焼きの味や形など特徴を書いた「全国どら焼きリスト」を作るのが、ストレス解消につながっているかな。〔Yさん、子ども12歳、10歳〕
早朝の散歩
親に「ストレスで辛い…」と言ったら、「朝日を浴びるといい」との返答。正直、「何言ってるんだ?そんなことでストレス減らないよ」なんて思っていましたが、ダメもとで朝少し早く起きて近場を散歩してみました。抜けるような青空とまぶしい朝日を見ながら歩いていたら、「くよくよしてても始まらないか。よし、なんとか頑張ってみよう」と妙に前向きになれたんです。以来、週3くらいで朝散歩をしています。子どもも誘ってみましたが「眠い。ヤダ」と断られました(苦笑)〔Tさん、子ども16歳、13歳、8歳〕
※朝日を浴びると、体内時計がリセットされ、心のバランスを取る役割の「セロトニン」という脳内物質が作られるそうです。
・懐かしいドラマで泣く、笑う!
子どももまだ小さいし、日中はなかなか自分の時間なんてない。通勤時間や子どもを寝かしつけた後など手軽に楽しめるものをと思い、自粛期間中に動画配信サービスを使い始めました。懐かしいドラマや、忙しくて見逃したドラマなど、夜な夜な観まくって泣いたり笑ったりすることで、少しだけストレスや不安が解消できている気がします。
〔Sさん、子ども5歳、2歳〕
いつもの生活の中に突然入りこんできた「コロナ」という見えない敵。家族や自分がいつ感染するか分からない恐怖、思うように外出できない・人と会えない閉塞感などで、今まで以上にストレスが溜まるのは当たり前だと思います。
でもだからこそ、今自分や家族の置かれた状況や生活スタイルをじっくり見直し、その中でできる「ストレス解消法」や「手を抜いていけること」などを見つけることが大切なのではないでしょうか。
田崎美穂子
mamaライター