2021.04.03
小学校のママ友「いない・欲しい・いらない」友達作りの選択肢どうすべき?先輩ママたちの声
小学校入学を控えて、もしかしたら小学校在学中のママも「ママ友って……」と難しく考えていませんか? 子どもを通じて知り合うママ友。小1の壁のひとつである「ママ友作り」。こんな考え方もある、という先輩ママたちの声を参考にしつつ、あなたなりのママ友との関係作り、考えてみませんか?
ママ友「いない・欲しい・いらない」派の声
●ママ友「いない」・・・
クラスに同じ保育園卒の子もなく、半数以上が専業主婦ママです。幼稚園でのママ友グループが既に出来上がっている様子。入学式当日から「かたまりで盛り上がっている」中、親子で居心地が悪かった・・・(Kさん)。
入学当初はママ友が「いない」のは当たり前といえば当たり前です。保育園卒だから、というわけではなく、中には3月に転勤して引っ越してきたばかりとか、幼稚園でも特に親しいママ友を作らないまま入学してきた人など必ずいます。
確かに公園や幼稚園から既にグループが出来上がっている場合も多いようですが、あまり心配しなくても大丈夫です。「ママ友がいない」のなら、作るか、あるいは「別に小学校に入ったら無理して作らなくても」と気楽に考えてみましょう。
●ママ友「欲しい」
いざ小学校に入ってみると、学校の情報はすべて「子どもが頼り」と気づいて困惑しました。保育園のように送迎で先生と立ち話、今日の様子を聞くというわけにもいかない。ちょっとした事をメールで聞けたり、やり取りできるママ友ぐらいは欲しい、というか「必要だ」としみじみ感じてます(Yさん)。
ベタベタしたママ友関係はいらないけれど、気軽に連絡できるようなママ友は欲しいというのが多くのワーママの本音です。とはいえ、しっかりスクラムを組んでいる幼稚園卒や公園組の大派閥ママグループに無理して潜り込もうとしなくて大丈夫ですよ!
保護者会などで、やはり「ひとり」でいる雰囲気のママがいたら、さりげなく声をかけてみましょう。声をかけられるのを待っていた、ホッとした、なんていうママが意外と多いんですよ。1度声をかけて話せば、次には会えば挨拶をしてそのまま「立ち話」、よくある学校のワンシーンです。
いずれにしても、クラスで子どもの方が先に友達を作ってきます。子どもに名前を教えてもらっておけば、参観日などに「うちの子が仲良くさせてもらっているみたいで」と話しかけるといいですね。
「学校でも、軽い関係のママ友は欲しいな」と思っているなら、あまり身構えずに「ダメならダメでしょうがない」言い方は悪いですが、数打ちゃ当たる、です。積極的に声をかけみてれば、同じような考え方、価値観を持つママ友が見つかるはずです。
●ママ友「いらないっ!」
保育園先輩ママたちから漏れ聞いた「ママ友トラブル」巻き込まれるぐらいなら、別にひとりでいいかな、と思ってます。もちろん保護者会で挨拶するとか、話しかけられたら答えていますが終わればサッサと退散。皆さん「お茶」したり、学校正門前で数人で立ち話している中、さーっと帰宅する私はもはや「あの人は一匹狼ママよ」と噂されているようですが・・・(Wさん)
いっそ、さっぱりと「小学校ではママ友いらない」と開き直ってしまうのもアリですね~。面倒なお付き合いからトラブルまで、最初から回避できるのが最大のメリットです。いらない派のママたちは「確かに学校の情報などわからない所もあるけど、本当に必要なら先生に聞けばいいだけ」「くだらない親同士のもめ事に加わる時間ありません」こんな声も。正直、働くお母さんにとって「そんな、くだらないママ友のいざこざに頭を悩ます時間はない」のは事実です。
子ども同士の関係とママ友の関係が影響し合うという問題
「ママ友」という分類自体がどうなのだろう、と、最近よく思います。友達に分類が必要なのでしょうか。
大人になれば、新しい友達を作る機会はあまり多くありません。ワーママにとって、職場に友人はいるかもしれません。幼なじみや、趣味を通じて知り合う友達もいるでしょう。
でも、実際に新しい「出会い」は、さほど多くないのが結婚後のママのライフスタイルです。保育園や学校を通じて「知り合う」のは、逆に考えるととても貴重なチャンスでもあります。
子どもが媒体であるだけに、ママ友とのつながりには色々な制約があります。
- 仲良しな子ども同士だったのに、急に仲が悪くなったら?
- 相手の子の出来がよすぎて、わが子の欠点ばかりが気になったら?
- なんだかウチの子が相手の子の「言いなり」になっているように見えたら?
- 遊び方やお小遣いや細かいルールに違いがあってやりづらくなったら?
……こういう問題はよくあります。
同い年で、まして同性だったりして仲良しだったら、相手の子どもとわが子の関係が、どうしたってお互いの関係に影響はしてくるでしょう。でも、それはほんの一時期です。
ママ友ではなく「新しい友達」として考えてみたら?
それでも、子どもがきっかけで知り合っただけの「友達」かもしれないけれど、その相手が意外と一生の自分の友人になる可能性だってあるのです。
この人とは価値観が違う。子どもに対する考え方があまりに違う。子どもとの関係の遣り取りですごくイヤな思いをした。
そんな相手は、さっさと「学校にいる間だけの関係だから」と割り切って、そして切り捨てて考えてもいいのではないでしょうか。と、同時に「最初は子どもを通した関係だったけど」やがて子どもが成長して、その途中にも「あの子は有名中学に進学した」「子ども同士は全く付き合わなくなった」そういう事もあります。
それでも、気の合う人と出会うかもしれません。
私たちが「友達」を作るのは、その多くが学生時代です。そしてその後の社会人生活である程度の「友達の輪」が完成されてしまいます。
無理して友達になる必要なんて、どこにもありません。
だからといって、「仕事する女性として、立場が違う女性とは理解しあえないわ」と決めつけないで欲しいな〜と思うのです。
全く違うから気が合うという事もよくあります。立場や環境が違うからこそ、逆に愚痴が言い合える仲というのもあるでしょう。
大人になってから新しく出来る友達というのは、実はとても新鮮です。トラブルのもとになる相手かどうかの選択は、それこそワーママなら経験上、見抜けるはず。ピピっときたら、危ない相手は避けて通る。でも、もしかしたら「全く違うタイプのママ」とは、新しい関係が築けるかもしれない。「食わず嫌い」だけは、やめて、とりあえず試してみてほしいな、と思います。
あなたのそれだけの経験値をもっと自分で信用して、そうして「あら、仲良くなれるかも」と思ったら、ちょっと付き合ってみませんか?親子、夫婦、そして仕事場。という世界にもうひとつ、「子どもを通じて知り合った友達」という広がりを持つのも悪くありません。
友達を作るって簡単じゃないでしょう?
わが子が保育園や学校で学んでいるのは、トイレトレーニングでもなく九九でもなく、何より「友達作り」なのではありませんか。それなら、親がまず子どもを通じて「友達を作ってみる」子どもと一緒に学んでみるのだって「ありかもしれない」なんて思わずにいられません。
シャッターを最初からおろしてしまうより、「いつでもガシャンとシャッターをおろせるだけの踏ん切りはついている」自分を信じて、だからこそ新しいママ友との関係を試してみるのも悪くないような気がします。
※この記事は2016年12月に公開されたものです。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。