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2021.04.02

スクールカウンセラーって?どんなときに利用する?対応は?相談したことがあるママにも聞いた!



「わが子が通っている学校にはスクールカウンセラーがいる」そういう知識はあっても、利用したことがない、「どんな相談をするところなの」「こんなことは聞いちゃダメかな…」などの疑問や不安を持つ方がほとんどなのではないでしょうか。
今回は、スクールカウンセラーとは、学校の中でどのような存在なのか、どのような役割を果たしているのか、どのような事案にどのような対応をしてくれるのかなど、利用したことがあるママたちの声も交えながら解説していきます。

スクールカウンセラーってどんな人?


スクールカウンセラーは1995年から配置が始まり、現在ではほとんどの小中学校に配置されています。どのような資格を持った人が、どのように勤務しているのか、どういうことをするのかを、分かりやすく紹介します。

【スクールカウンセラーという資格があるの?】
いわゆる「スクールカウンセラー資格」というものはありませんが、なんの資格もないまま採用されることは非常に稀です。「精神科医」「大学教員」の職に就いているか、「臨床心理士」や「公認心理士」などの心理専門の資格を取得している必要があります。

【学校には毎日いるの?】
スクールカウンセラーの多くは非常勤として働いています。1つの学校に常に勤務しているというわけではありません。毎日常駐している学校も稀にありますが、基本的には「週に1~2回」など、限られた日数だけ出勤する形となっています。複数の学校を掛け持ちしている、というケースがほとんどです。スクールカウンセラーが専業という人もいますが、ふだんは精神科医や大学教授、心理カウンセラーなどとして働き、決められた日数だけスクールカウンセラーとして働くという人も多いようです。

【何をする人?】
教員とは別の観点から、不登校や友人関係のトラブル、発達障害、精神的な不調(そこからくる体調不良)などに悩む児童生徒に対して、心のケアやサポートをする存在です。児童生徒や保護者へのカウンセリングの中で家庭・育成環境などの背景を把握し、教職員へ提案・相談したり児童生徒の行動観察を行いながら、心理学的な観点から学校生活をサポートしていきます。
学級の悩みを一人で抱え込みがちな先生にとっても、スクールカウンセラーに話を聞いてもらうことや心理職の立場から助言をもらうことで、心の負担が軽くなるという利点があります。

いつでも誰でもカウンセリングに行ってもいいの?


「どうやったらスクールカウンセラーと話せるの?」存在は知っていても、その流れを知らない方が多いと思います。児童や保護者がスクールカウンセラーに相談できるまでの流れや、スクールカウンセラーの役割を知ってもらうために行っていることなどを紹介します。

【児童の様子が気になる先生がスクールカウンセラーに相談】
授業や休み時間などに気になる様子の児童がいても「担任には話しづらい」という場合や、明らかに問題行動があって、担任だけでは解決しづらいなどの場合に、先生がスクールカウンセラーにカウンセリングの依頼・相談をし、児童や保護者につなげます。

【スクールカウンセラーから先生へ打診する】
スクールカウンセラーは、時間の許す限り校内を巡回したり、授業の様子や学内行事を見学します。給食を一緒に食べたり、行事に参加することも。それを重ねた結果、「カウンセリングを受けたほうがいい」と感じた児童がいた場合、担任の先生へスクールカウンセラー自ら打診するというケースもあります。

【保護者自ら希望する】
保護者が自ら「スクールカウンセラーに話を聞いてもらいたい」と直接連絡を取る(基本的に学校の職員室あるいは事務室からつないでもらう)ことも可能です。「担任に知られたくない」「担任の言動に問題がある」など先生関係の相談の場合、担任だけでなく学校に共有されたくないことは、スクールカウンセラーにその旨を伝えれば配慮されます。

【スクールカウンセラー自ら研修や講演会を行う】
定期あるいは不定期に、保護者や教員に向けた研修や講演会を行い、スクールカウンセラーの存在や役割を周知します。内容は「不登校の理解と対応」や「発達障害の理解と対応」「保護者との関係づくり」など、多岐にわたります。オンラインで行っているところもあるので、一度聴いてみてもいいかもしれません。

カウンセリングを受ける流れや形態は学校によってさまざまですが、スクールカウンセラーは来校日数が決まっているので、事前に予約が必要です。カウンセラーをするかどうかは児童・保護者や教員の自主性に任せることもあれば、定期的な面談が義務化しているところもあるようです。

どのような対応をしてくれるの?


スクールカウンセラーが相談に乗る内容は多岐にわたり、そのときの状況やその子どもの特性に合わせた対応を行います。ここでは主にどのようなものがあるのか、いくつか例を挙げて紹介します。

【不登校】
不登校は増加の一途をたどり、スクールカウンセリングの相談内容で最も多い案件となっています。不登校の理由として多く挙げられるのが、
・集団で過ごすのが苦手
・教室に入るのが怖い
・授業について行けない
・登校するとお腹が痛くなる
となっています。特に理由がない、という案件も増えているようです。不登校にはさまざまな背景や要因が絡んでおり、話を聞いたり気持ちをほぐしたりしても、すぐに登校できるとは限りません。スモールステップを踏みながら、保健室や相談室登校など教室以外の登校から始め、可能なら授業の一部を受けてみるなど、校内で児童が安心を感じられる環境を作りながら少しずつ進めていきます。

【友達とのトラブル】
全員が同じ価値観を持ち、気の合うクラスなんてありません。そこには必ずといっていいほど小競り合いやトラブルが発生します。
・ささいなことで競争心を持つ
・「あの子と仲良くした」などの嫉妬心
・そんなつもりのない一言でギクシャクしてしまう
・仲間外れ
などのトラブルが多いようです。
友達とトラブルになったときに持った「自分の気持ち」を振り返って、具体的にどういう行動をしたらいいかを一緒に考えます。カウンセラーがそのときの感情を認めてあげることも大切だそう。トラブルになったときに不安やイライラを感じやすい子には、リラックスできそうな方法をいくつかを伝え、一緒にやってみることもあります。

【発達に関すること】
子どもが学校生活の中で困難を感じる場合、そこに何らかの発達障害が隠れていることもあります。
カウンセリングを通して子どもの気持ちに寄り添い、日常(学校)生活の中での行動や気持ちの持ち方などを観察し、その子の特性をしっかり把握していきます。保護者や教員と情報を共有しながら、子どもが過ごしやすくなる環境を作っていくことで、本人の辛さや困りごとが軽減されていくケースが多いようです。

利用したことがあるママたちに聞いてみた


実際にスクールカウンセラーを利用したことがある先輩ママたちに、スクールカウンセラーを利用する理由やきっかけ、利用状況、その後の子どもの変化などを聞いてみました。

【原因が分からず突然不登校に】
・不登校になったきっかけは
3年生の夏休み明けに突然学校に行けなくなったんです。特にこれ、という原因はなし。
朝起きるものの、いざ学校に行く時間になると「お腹が痛い」などと言い出しました。病院にも行きましたが特に病気でもない。最初のうちは励ましながら玄関から外に出したり、途中まで送って行ったりしていましたが、「無理」と帰ってきてしまう日々が続き、不登校になりました。食事は一緒に取ったり、居間で過ごしたりと、完全な「引きこもり」にはなりませんでしたが、外出は夜、犬の散歩のみ。

・スクールカウンセラーを利用してどうでしたか?
担任の先生も何度か家まで来てくれましたが、子どもは会いたがらず…先生の配慮で、スクールカウンセラーの方が定期的に訪問してくれるようになり、最初は私だけからのヒアリング、徐々に子どもとも話していけるようになりました。学校に行けるようになるまで約1年かかり、登校できても授業に少しだけ顔を出してあとは保健室で過ごす、という日も多かったですが、少しずつ慣れていき、5年生になるとほぼ毎日普通に登校できるようになりました。今も、定期的にスクールカウンセラーに相談したりアドバイスをもらったりしています。〔Hさん、子ども11歳〕

【みんなの前で発表ができない】
・人前で話せなくなってしまったきっかけは
小学校に入学したての頃、クラスの子に「話し方が変」と言われ、そこから人前で話せなくなってしまいました。保育園のときはそんなこと言われたこともなく、本人も相当ショックだったようです。確かに、「し」が「ひ」っぽく聞こえてしまうことはありましたが、私たち親も気にしていませんでした。担任の先生も「変」と言った子にしっかり注意し、その後は誰も言わなくなったものの、学芸会はもちろん、普段の授業で答えを言うこともできない。緊張してしまって言いたいことが言えなくなり、泣いてしまうこともしばしばでした。

・スクールカウンセラーを利用してどうでしたか?
担任の先生との個人面談のときに、「よかったらカウンセリングを受けてみませんか」と提案されました。担任の先生もいろいろと対応してくれたものの、この際もう少し専門性の高い人に話を聞いてもらったほうがいい、と。正直抵抗はあったものの、不安も大きかったので、親子で受けることにしました。
最初の数回は案の定何も話さなかった息子が、少しずつ「変だと思われたくない」「皆と違うのが怖い」など、自分なりに気持ちを吐露していくようになりました。週1の通級(※)も勧められ、そこで何人かと話し合ったり、発表する練習を重ねたり、スクールカウンセラーとその時の気持ちを振り返ったりするうちに、自身の発音のことも徐々に気にならなくなったようです。まだまだ引っ込み思案なところはありますが、4年生の学芸会のときに大きな声でセリフを言えた姿に号泣しました。〔Yさん、子ども13歳〕

※通級指導教室のこと。発達がゆっくり、軽度の発達障害を持つ、普通級に在籍する児童が、一部の時間で特別な指導を実施する学級。言葉の教室、ソーシャルスキルトレーニング、情緒トレーニングなどがあります。

長引くコロナ禍で、子どもも相当なストレスが溜まっています。心に大きな不安を抱えながら家庭生活、学校生活を送っているかもしれません。ささいなことでも1人で抱え込んでしまうと、大きなトラブルに発展することもあります。「不安だけど誰にどう話したらいいかわからない…」「担任教員には相談しづらい悩みがある…」などをスクールカウンセラーに相談してみれば、解決の手立てが見つかるかもしれません。

参考/文部科学省ホームぺージ〔スクールカウンセラーの業務〕〔スクールカウンセラーについて

田崎美穂子

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