2021.04.07
おねしょが続く、トイレでウンチができない、性器を触る!子どもの「おしも」の悩みとママの対応を聞いてみた
「おねしょが続く」「トイレでウンチができない」
誰かに相談したいけど、なかなか言いにくい「おしも」の悩みを抱えるママは少なくないようです。かといって、病院にわざわざ行くほどでもない…
子ども自身は涼しい顔をしていても、「ずっとこのままだったらどうしよう」とママがどんどん不安のドツボにはまってしまうことも。
今回は、そんなわが子の「おしも」の悩みを持っていた先輩ママに、その頃の子どもの様子や、ママの対応、誰かにもらったアドバイス、悩みがなくなっていった経緯などを聞いてみました。
ウンチだけなぜかずっとオムツに…
トイレトレーニングは割と早く進んだのに、年中や年長になってもウンチだけはオムツじゃないとできない、というお子さんも少なくないようです。「小学校に上がってもオムツだったらどうしよう…」と焦ってしまいそうですが、どうやってできるようになっていったのでしょうか。
おしっこは早めにできるようになったけど
おしっこのトイレトレーニングはそんなに苦労せず進み、2歳半でオムツが取れた娘。それなのに、年長になってもウンチはトイレでできませんでした。出そうなタイミングでトイレに行っても、「出ない…」と言って、オムツを履きたがります。そしてカーテンの陰に隠れて踏ん張る…踏ん張れるようにトイレに踏み台も置いたりして、何とかこの1年でトイレでウンチできるようにしないと!と焦りましたね。
年長の秋ごろ、少しお腹がゆるくなってしまい、トイレでおしっこをしたはずみにウンチが出たんです。そこから何となくコツ(?)をつかんだのか、トイレでできるようになりました。〔Hさん、子ども9歳〕
ウンチが出そうになると自分でオムツを履く
長男はおしっこはしっかりトイレでできるのに、ウンチは嫌がって、出そうなタイミングで自分でオムツを履いていました。今となっては笑い話ですが、年中になってもそんな感じだったので、当時は真剣に悩みました。「トイレで1人で踏ん張る時間がイヤ。でも見られたくない」ということだったようです。オムツでするのを見られる方が恥ずかしいと思うのですが(苦笑)。
あまりよくないと思いつつ、絵本やタブレットをトイレに持ち込ませ、フカフカの便座シートを敷いて、便座で頑張らせるというトレーニングをしました。「出ないよ~~」という日々を乗り越え、ウンチが上手にできたときは褒めちぎりました。1回出るとその後はスムーズにトイレでできるようになりました。〔Tさん、子ども10歳、7歳〕
おねしょ癖が抜けない
小学校に上がっても週何回かおねしょをする、今までなかったのに突然おねしょをするようになったなど、小学生でもおねしょの悩みはあります。ママはどう対応したのか、おねしょをしなくなっていった経緯などを紹介します。
夜中にアラームでトイレへ
次男はもうすぐ小学生という時になっても、週に何回かおねしょをしていました。「寝る前はあまり水を飲まない」「寝る直前にトイレに行く」「おねしょしても怒らない」いろいろやっても改善する気配なし。小児科の「おねしょ外来」に行ったところ、
・夜間オムツを履いて、尿量を調べる
・次男は尿量が少なかったので、膀胱の容量が少ない「膀胱型」という診断
・おねしょを知らせるアラームをパンツにつけ、アラームが鳴ったらすぐトイレへ
というトレーニングをしているうちに、けっこう短期間で治っていきました。〔Yさん、子ども13歳、11歳〕
※アラーム療法は 、睡眠中の膀胱容量(尿の保持力)を増加させることで膀胱容量が夜間尿量を上回るとおねしょが治癒する(尿意覚醒せずに朝まで持つようになる)と考えられています。(参考:夜尿症治療における 夜尿アラーム療法の意義)
引っ越しの不安で?
それまでおねしょをしたことがなかったのに、小学校に上がって急におねしょをするようになってしまいました。最初にしたときは驚いて思わず「なんで!?」と怒り口調になってしまったこと、今でも後悔しています。
今さらオムツを履かせるのは本人にとっても屈辱的かな~と思い、おねしょシーツを敷いたり、寝る前必ずトイレに行かせたり。ともかくおねしょをしても叱らない、「大丈夫だよ」「ついでに洗濯できちゃうからラッキー!」などの声を掛けるようにしていました。心の中は不安でいっぱいでしたが…加えて水分の摂りすぎに注意したり、冬だったので布団を温めたりしました。そうしているうちに、2~3ヶ月で徐々にしなくなっていきました。おねしょはストレスで突然なってしまうこともあるそう。振り返ってみると、小学校入学前に引っ越したことで子どもが大きな不安やストレスを抱えていたのかもしれません。〔Sさん、子ども9歳〕
学校でウンチができない
学校でウンチができない子、けっこういるようです。家で出ているから別にいいという意見もある一方、それで便秘になったり、お腹が痛くなって困っているという悩みも…
我慢して便秘に
保育園ではウンチができていたのに、小学校に上がると、学校では便意を我慢してしまっていた娘。保育園のときは気にならなかったようですが、ウンチをするときにおならが出るのを聞かれるのが恥ずかしくなったようです。そのうちに便秘になってしまい、お腹が張ったり軽い便秘薬を飲まないと出ないようになってしまいました。
担任の先生とも相談し、ウンチをしたいときは、生徒があまり行かない別棟のトイレに行けるようにしてもらいました。〔Uさん、子ども10歳、4歳〕
便座が冷たい…
小3の息子は、「俺は学校でウンチしない!」と言い張っています。朝か夜出ているようなので、別にいいかな~とは思っていますが、理由が「学校のトイレの便座が冷たいから」だそう。なんて贅沢な理由!と呆れてしまいましたが、今の子はそれも理由になるのかな。
「学校のトイレでウンチができない子が増えている」なんてニュースや記事を見ると、「はーい、ウチでーす」と思ってしまいます(苦笑)〔Eさん、子ども9歳〕
2歳児、ずっとおチンチンをいじっています…
2歳児くらいになると、自分の性器に興味を持ち始める、あるいは単に手が空いているときに無意識に触ってしまうなどの理由から、おチンチンをいじるというケースは珍しくないようです。
試行錯誤の結果いきついたのは…
2歳後半から、隙あらばおチンチンを触っていました。2歳児は性器をいじる時期があるとは聞いたものの、触っている時間が長いし、このまま何年も触っていたらどうしよう…と不安になり、とにかく触らないようズボンの上からベルトをしたり、ぴっちりした水着を着せたりしましたが、それでも隙間から触ろうとしていました。
保育園の先生に相談したところ、「そういうお子さんはけっこういますが、そろそろ触らせないことを優先させましょう。オーバーオールは効果あるかもしれません」とアドバイスをいただいたので、早速何着か購入し、その日からオーバーオール生活。
最初はそれでもどうにか触ろうと必死だったし(笑)、トイレが面倒くさかったですが、だんだん「触れない」と諦めるようになり、触らなくなっていきました。〔Tさん、子ども7歳〕
手をお暇にさせない
手が空くとおチンチンを触っていた長男。夜だけオムツにしていても、寝る前におちんちんを触ってオムツからはみ出し、朝布団がびっしょり!なんてこともよくありました。
風邪か何かで小児科を受診したついでに聞いたところ、「放っておいてもきっと触らなくなるけど、気になるならとにかく何かを握らせておく、手を使うおもちゃを与えるなどしてみてもいいかも。手をお暇にさせないのがコツかな」というアドバイスをもらいました。電車や車を走らせるおもちゃ、絶え間なくいじっていないと動かないおもちゃなど、けっこう買いましたね。遊びの合間に触ることもありましたが、おもちゃに気を取られる(手を取られる?)時間が増え、3歳半頃にはすっかり触らなくなりました。下の子は全然触らないので、兄弟で全然違うじゃん、と(苦笑)〔Iさん、子ども6歳、2歳〕
子どもの「おしも」の悩みは、年相応ならではのものが多いようですが、「ずっと続いている」「出ていなかったのに、いきなり出た」と不安が大きくなってしまうこともあります。焦らず見守っているうちに徐々に治っていくケースがほとんどですが、「ちょっと変かな」「これは続きすぎでは…」などの親の勘が働いたら、小児科医や小児精神科医などの専門家に聞いてみるといいと思います。
子どもだって好きでおねしょをしたり、ウンチを我慢したりしているわけではありません。「なんで?!」と子どもや自分を責めず、その時の子どもの状況を理解し、気持ちに寄り添った対応をしてあげることが大切です。
田崎美穂子
mamaライター