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2021.02.22

イヤイヤ期「魔の2歳児」にも最適! モンテッソーリ教育のヒントで発達の法則を理解しよう!



「terrible twos」という言葉を知っていますか?
日本語に置き換えると「魔の2歳児」です。2歳前後のお子さんが、「イヤ」を連発するイヤイヤ期にもぴったりあてはまりますね。2歳の子どもに手を焼くのは万国共通のようですね。ママたちを困らせるイヤイヤ期・魔の2歳児ですが、子どもたちはママを困らせたいわけではありません。モンテッソーリ教育を通して発達の法則を理解すれば、イヤイヤ期・魔の2歳児の親子のトラブルを減らして安心して過ごせるでしょう。
この記事では、イヤイヤ期・魔の2歳児の時期の子どもへの対応について、モンテッソーリ教育からのヒントをお伝えします。

モンテッソーリ教育とは


モンテッソーリ教育は、将棋の藤井聡太二冠が幼少時に受けていた教育として、最近も話題になりました。モンテッソーリ教育は、イタリア人の女性で初めて医者になったマリア・モンテッソーリ博士が確立した教育法です。日本では主に幼児教育で取り入れられていますが、モンテッソーリ教育には幼稚園・保育園から高校までのプログラムがあります。
本格的にモンテッソーリ教育をおこなうには、専門教育を受けた講師と色鮮やかな教具がそろった専門施設に通わないと難しいです。しかし、モンテッソーリ教育のベースをママが理解すれば、イヤイヤ期や魔の2歳児と呼ばれる時期も親子で安心して過ごすことができるでしょう。

子どもには自ら成長しようとする自己教育力が備わっているので、その自己教育力が発揮できるように大人は援けなくてはならない、というのがモンテッソーリ教育の考えかたです。この「援ける・たすける」は、モンテッソーリ教育ではよくつかう言葉で、援助やサポートの意味合いが強くなります。

このようなモンテッソーリ教育の考えをあらわした表現が、「Aid to Life」です。日本語では、生命の援助、いのちが育つおてつだいなどと訳されています。

 

イヤイヤ期の原因その1・ひとりでできるように、手伝って欲しいの!!


子どもがなんでもやりたがるのだけど、できないから代わりにママがやってあげようとしたら、嫌がって大騒ぎになったという経験はありませんか。

イヤイヤ期の男の子を育てるママから、くつを脱ぎたくて大騒ぎになった話を聞きました。

公園でたくさん遊んで、息子はベビーカーの中でウトウト眠りそうになりながら帰宅したときのことです。ベビーカーから降ろして、玄関に座らせて私がくつを脱がせようとしたら、泣いて怒るので、仕方なく自分で脱ぎなさいと待っていました。普段もくつを上手に脱ぐのは難しい上に、疲れて眠いからいつもよりうまくいきません。息子が寝てしまいそうだから、私が脱がせようとすると、泣いて拒みます。もうどうすればいいの!!

モンテッソーリ教育によると、幼児期の子どもから大人へのリクエストは「ひとりでできるように、てつだって」です。子どもは自分のことを自分でしたい、ママやパパなど周りにいる大人のように動きたい・ふるまいたいと願っています。

だから、上手にできなくても疲れて眠くても、くつは自分で脱ぎたいのです。大人の私だったら、くつを脱がせてもらえたら嬉しいなと思いますが、子どもは違います。子どもはやり方を知らないために、ひとりでできなくて困って大騒ぎするのが、イヤイヤ期の原因の一つです。「ひとりでできるように、てつだって」という子どもの願いを理解して、援けてあげましょう。

 

ひとりでできるように手伝うためには?


前述の眠くてくつが脱げないときには、ママが脱がせてしまうのではなくて、

・マジックテープのベルトを自分ではがせるように手を添える
・かかとを脱ぎやすくするように間口を広げる

など、子どもが自分で脱ぎやすくなるようにてつだいましょう。

くつを脱ぐこと以外でも、ママがやればラクなのに子どもが自分でやりたがって困ることは、毎日たくさんあると思います。ママにとっては面倒だけど、「ひとりでできるように、手伝って」の願いを理解して子どもを援けるためには、以下のポイントに注意しましょう。

・子どもができない理由、困っている理由を把握して、ピンポイントで援ける。

<例>くつの左右をそろえておくのが苦手なら、かかとに印をつける。
お盆で料理を運ぶ際は揺れやすいので、お盆を腹にくっつける
子どもが扱いやすい、子どもサイズのものを用意する。

<例>一般的なぞうきんは子どもには大きすぎるので、半分程度の大きさにする。
クローゼットは子どもには高すぎるので、子どもの洋服は低い場所にかける。
子どもは見ることと言葉を聞くこと、両方を一度にしながら理解することは苦手。
まずはやり方を見ることに専念して、言葉で説明することは後回しにする。
やり方を見せるときは、ゆっくりていねいにおこなう。

イヤイヤ期の原因その2・いつもと同じじゃないとイヤ!!


いつもと同じにこだわって、違ったら嫌がって大騒ぎになって困った体験を、ママたちから聞きました。

買いものの帰りにおじいちゃんがうちに来て、一緒に夕食を食べることになったときのことです。仕事中のパパは帰宅していなかったので、おじいちゃんがパパの席に座ったら、娘が怒って泣き叫びました。「パパがいないからいいでしょ」となだめても泣きやまず、おじいちゃんは不機嫌になるし、私はとても困りました。

朝起きて、パジャマを脱ぐときのことです。なんとなくでしたが、いつも最初にズボンを脱いでいました。その日は、特に意味もなくパジャマの上着から脱がせようとしたら、息子が大騒ぎ。なんで騒ぐのかよくわからなかったのですが、こっちじゃないと騒ぐので、仕方なくせっかく脱いだ上着をもう一度着せました。改めて、ズボンから脱がせたら息子はニッコリして、私はビックリしました。

 

娘さんも息子さんも、ママを困らせようとして騒いだのではありません。この子どもたちは秩序の敏感期のピークを迎えていたので、いつもと同じであることに強いこだわりを見せたのです。

 

「いつもと同じ」にこだわる、秩序の敏感期


モンテッソーリ教育では、乳幼児期の限られた期間にだけ起こる、特定の事柄に極めて強いこだわりを持って活動する時期を敏感期といいます。

もともと生物学の用語でしたが、モンテッソーリが人間にも敏感期があることを発見しました。人間の敏感期には、運動、感覚、言語、数などがあります。特に大人が戸惑ってしまうのが、秩序の敏感期です。

秩序の敏感期は0歳6か月~4歳頃、特に2歳前後に強くあらわれます。子どもが同じ順序、場所、所有、習慣に強くこだわり、いつもと同じでなくなると子どもが嫌がったり怒ったりする時期です。

秩序の敏感期の子どもたちは、自分のまわりのあらゆる情報を頭の中で整理してファイリングしています。そのため、いつもと同じであることに強くこだわるのです。パパの席におじいちゃんが座ったり、ズボンからではなくて上着から脱いだり、いつもと違うことが起こると不安になるから、大人が戸惑うほどに嫌がったり怒ったりします。

ママが秩序の敏感期を知っていれば、子どもが泣き叫んでも困るのではなく、「これが秩序の敏感期ね」とニヤリとしてしまうかもしれません。子どもが嫌がったり怒ったりしたら、いつもと同じがくずれていないか、まず確認してみましょう。

イヤイヤ期・魔の2歳児を楽しく過ごそう

イヤイヤ期・魔の2歳児と聞くと厄介なイメージがありますが、ママが子どもの発達の法則を理解すれば「ひとりでやりたいんだね」「秩序の敏感期、来た来た!!」と、むしろ楽しくなるのではと思います。

この時期の子どもたちが騒いだり暴れたりするのは、大好きなママを困らせたいからではありません。子どもの願いを理解して、親子で安心して楽しく過ごしましょう。

大沢有貴子

大沢有貴子

家庭学習サポート専門家、ライター

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