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2021.03.22

何をやってもイヤ!乳幼児期(2歳〜3歳)の「歯みがき」はどう乗り越える?



子どもの歯が生え始めたらスタートしなければいけないのが、歯みがき。歯は一生ものなので、将来のためにも乳幼児期からしっかりと歯みがきを行いたいですよね。でも、歯みがきをスタートしてみると、子どもがなかなかすんなり磨かせてくれずに苦労することもしばしば。そこで今回は、特に乳幼児期に限定してママたちが実践した歯みがきの習慣づけについてご紹介します。

ママたちが実践した歯みがきをなかなかしてくれない乳幼児期の乗り越え方は?


まずは周囲のママたちの歯みがきの工夫をご紹介。ママたちの四苦八苦する様子に、一筋縄ではいかない子どもの歯みがき事情が見えてきます。

歯みがきスタート時から歯みがきを嫌がっていたので、夫が手足をおさえ、私が歯みがきをするという2人体制でなんとか頑張ってきました。しかし、2歳を過ぎて力も強くなったことに加えて、夫も仕事が忙しくなってその体制ができなくなりました。そこで、トイトレでよくあるようなシール作戦に移行しました。お気に入りのキャラクターが描かれたイラストとシールを買ってきて、朝と夜の歯みがきができたらシールを集めていくことに。最初はシールにだけ夢中になって歯みがきを嫌がっていましたが、だんだんと「今日も歯みがきができたらシールをペッタンしようね」と言うと機嫌よく歯みがきをさせてくれるようになりました。(Yさん、子ども2歳)

最初はおとなしく歯みがきができていたのに、1歳半を過ぎたくらいからいきなりイヤイヤを発動してしまった我が子。そこで、ビデオ録画した「おかあさんといっしょ」(Eテレ)の「はみがきじょうずかな」や、同曲を歌うPerfumeのMVをYouTubeで何度も見せて、「はみがき=楽しい」ということを刷り込ませました。歯みがき中には「はみがきじょうずかな」を歌いながらみがくと、なんとか大人しくしてくれています。ただ、磨いている途中でも歌い終わると「もうおわり!」と自ら切り上げるようになってしまったので、最近ではなるべくゆっくり歌わないと丁寧に磨けなくなっています。(Mさん、子ども3歳)

とにかく「歯みがきが終わったらご褒美あげる」と物で釣っています(笑)。さすがに歯みがき後にお菓子は食べさせたくないので、「歯みがきが終わったら電車の動画を見ようね」とか「歯みがきをちゃんとできたら明日の朝ごはんにホットケーキを食べようね」など、毎日あの手この手のにんじんをぶら下げています。もう少ししたら歯みがきの大切さをしっかり説明して納得してもらいたいのですが、今は毎日の歯みがきをどうにか乗り越えることで精いっぱいです。(Nさん、子ども3歳)

多くのママたちが毎日の歯みがきにいかに苦労しているかが伺えますね。こうしたリアルな声を知るだけでも、「子どもの歯みがきに苦労しているのは自分だけじゃない」と心の支えになるのではないでしょうか。

歯医者さんに言われたのは「仕上げ磨きだけちゃんとやっていればOK」


2歳半の子どもがいる筆者も、歯みがきに苦労しているママの1人です。一般的には乳幼児期の歯みがきは、子どもが柔らかい歯ブラシで自ら磨いた後に親がしっかりとした歯ブラシで仕上げ磨きを行うことが多いと思います。しかし、筆者の子どもはこの「自分で磨く」という行為が嫌いなタイプでした。

「自分で歯みがきをする練習ができていない!」と焦った筆者は、どうにかこうにか子ども自身が歯みがきするようにいろいろと試してみましたが、どんな作戦もまったく効果なし。結局、面倒くさくなって筆者の仕上げ磨きのみとなりました。

しかし、2歳前に初めて歯科医院に行った際には歯医者さんから「虫歯もないし、キレイな歯だね。今の時期は仕上げ磨きだけしっかりしていれば大丈夫だから」と言われます。それ以来は「自分で磨かせようと無理に頑張らせなくてもいいんだ」と肩の荷がおり、子どもが自分でやりたがる時以外は、筆者の仕上げ磨きのみで終わらせるようになりました。

また、筆者の子どもはうがいも下手。毎回のように「ぐじゅぐじゅぺー」と口に含んだ水を吐きだすことが上手にできず、飲み込んでしまうことも多々ありました。しかし、先日ふと歯ブラシに描いてあるしまじろうを指さして「上手にうがいができるか、しまじろうがしっかり見ていると」と声がけしてみました。これがなんと効果テキメン!

うがいの前になると筆者が持っている歯ブラシを見ながら「しまじろう、見ててねー!」と言い、上手にうがいができるようになったのです。思いつきでやってみたまさかの作戦が功を奏したことで、育児生活においてはとにかくあらゆる工夫を一度試してみる大切さを実感しました。

うがい嫌いの子どもにはうがい不要の歯磨き粉もおすすめ


ここまで筆者含めてママたちの血のにじむような努力や工夫をご紹介してきましたが、それでもダメなら便利なアイテムに頼ってみるのも一つの手です。
たとえば歯磨き粉をつけると、どんなに甘い味でも口の中が気持ち悪くなるという子どももいるでしょう。また筆者の子どものようにうがい嫌いの子どもも少なくありません。
そんな子どもにおすすめなのが、以前、BRAVAの記事「<赤ちゃんの歯磨き>いつからどうやって磨いてる?先輩ママたちに工夫も聞いた」でも紹介した、うがい不要タイプの「レノビーゴSTEP0」などもおすすめです。

歯磨き粉選びでよく聞くフッ素とは、むし歯を予防してくれる成分。フッ素は食べ物による酸で溶けてしまった歯の表面を修復してくれるだけでなく、継続して使うことで酸に強い歯にしてくれます。また、むし歯菌が作る酸を抑制してくれる特徴も。歯みがきデビューの時からフッ素入りの歯磨き粉を使うことが大事になってくるんです。

また、まだ歯みがきはおろか、口を見せることにさえ抵抗している乳児におすすめなのがシートタイプの製品です。歯の表面をやさしく拭いて汚れを取り除くウェットシートです。生え始めの小さな歯であれば、無理に歯ブラシでみがくよりもシートでやさしくマッサージしながら拭いてあげるだけで十分にキレイになります。また、歯ブラシで本格的な歯みがきをスタートする前にまずはシートを使って歯みがきの習慣を植え付ける上でも効果的です。
こうしたシートタイプは、歯ブラシで歯みがきがしっかりできる月齢になっても、旅行先や外食に行って歯みがきができない場合に重宝するという声もあります。また災害時や長時間の移動時などのために家に常備しているというママも多数。本格的な歯ブラシに移行しても、何枚か持っていると安心かもしれませんね。

毎日行うものなので、乳幼児期の育児生活においては多くのママを悩ませがちな歯みがき。「どうやったらスムーズに歯みがきを受け入れてくれるのか」というのは子どもの性格によっても違うので、一概に正解がないのも難しいですよね。筆者も現在進行形で歯みがきに苦労していますが、実際にママたちが実践した作戦や便利アイテムなど、あらゆることを試してみて自分の子どもや生活スタイルに合ったやり方を選んでいくことが大切だと感じます。みなさんもいろいろと試してみて、ベストなやり方を見つけてみてくださいね。

富士みやこ

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