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2022.02.07

子どもの虫歯は減少傾向!かかりつけ歯科医に乳幼児期の虫歯対策を聞いてみた



実は近年、子どもの虫歯が減少傾向にあるということをご存知でしょうか。その理由として親が子どもの虫歯について高い意識を持つようになったことが考えられています。今回は、子どものなかでも親のケアが必要となる幼児期の虫歯対策について、歯科医師に詳しく聞いてみました!

子どもの虫歯が減少してきた理由とは?


子どもの虫歯は学校保健統計調査によると年々減少傾向にあります。
令和元年度までの約10年間で未就学児の虫歯の有病率は約15%も低下しています。※1
なぜ、こんなにも虫歯の有病率が低下したのか、以下のような理由が分かりました。

※1 文部科学省/令和2年度学校保健統計調査

 
子どもの虫歯が減った最大の理由は親の意識の変化
子どもの虫歯が減った最大の理由は親の意識の変化にあるということが分かっています。とはいえ、小学校から始まる学校検診で、虫歯は最も多く見つかる子どもの病気。8~9歳の約6~7割がむし歯に罹患した経験を有していることも分かっています。歯が石灰化して大人の歯のように硬くなってくるまでには2~4年かかるとされています。そのため幼少期、特に歯の石灰化が終わっていない4歳までは虫歯になりやすいと考えられているのです。
まだ、自分で完璧に歯磨きができるわけもなく、甘い食べ物を好んで食べたくなる幼児期までは他の時期よりも特に虫歯対策をしていくことが、重要であるとされているのです。

虫歯対策その1 ブラッシングを丁寧に


ここからは筆者が、かかりつけ歯科医に聞いた幼児期にできる虫歯対策のポイントをご紹介します。虫歯対策の基本といえばブラッシング。お金や手間もかからず歯ブラシ1本で手軽にできる虫歯対策です。
特に食後のブラッシングは丁寧に行いましょう。1人で磨ききれるまでは親が仕上げをしてあげることが特に重要です。

甘いものを食べていなくてブラッシングは必須
虫歯=甘いものをたくさん食べたからなったと関連付けて考える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、全ての虫歯があながちそうではありません。子どもに発生するむし歯の8割以上が、歯ブラシの届かない臼歯の溝(小窩裂溝)から発生していると厚生労働省も報告しています。ここにできた虫歯は甘い食べ物をたくさん食べたから虫歯になったなどという因果関係がありません。そのため、食べたものに関わらず食後は丁寧にブラッシングをすることが大切なのです。

虫歯対策その2 フッ素を活用する
フッ素、いわゆるフッ素化合物は歯を強化するため虫歯になりにくくなるとされています。ですので、虫歯を予防するために取り入れていきたいものなのです。フッ素は歯科で塗布することができますが、定期的な通院が必要になるので、手間になる方もいらっしゃるでしょう。そんな方は是非ご自宅でフッ素を活用してみてはいかがでしょうか。フッ素が含有されているケア商品は、いろいろなものが市販で売られています。
フッ素の含まれている歯磨き粉が1番種類や品数としては多く、昔から使われているのですが近年ではフッ素が含まれているタブレットやガム、フッ入りの洗口剤も売られています。
継続して使用することで効果が出るものなので継続して使いやすいものを選んでみましょう。ちなみに我が家は歯科医に勧められ、ジェルタイプのフッ素を歯磨き粉代わりに使用しています。味もフルーティーでおいしいので、子どもも喜んで使ってくれます。また、歯磨き粉によくある泡立ちがほとんどありませんので、子どもも歯磨きがしやすいようです。

虫歯対策その3 だらだら食べを回避する
だらだら食べとは要するに、食事の時間以外でも口の中に常に物が入ってる状態のことを言うそう。特に近年ではベビーカーに乗ったまま、おやつをだらだら食べ続けたり、パック入りのジュースを少量ずつだらだらと飲み続ける子も目立つと歯科医は言います。この状態を回避することでなぜ虫歯を予防できるのでしょうか。
口の中に常に何かしらの食べ物、特に糖質があるという状態を作ると再石灰化が起こりにくくなります。再石灰化とは「溶け出したカルシウムやリン酸が唾液によって再び歯に取り込まれ、歯が元に戻ること」です。これにを繰り返すことで強く健康な歯を作ります。ですが、口の中に常に糖質が残っていると再石灰化が間に合わず、健康的な歯を作れずに虫歯に発展してしまうのです。だらだら食べを回避するだけでも虫歯予防へつなげることができるのです。

虫歯対策その4 シーラントを活用!
シーラントは、先ほど説明した臼歯の虫歯予防に高い効果が期待される施術です。もちろんシーラントをしただけで虫歯を回避することはできないのでブラッシングも必須ですが、シーラントでさらに虫歯を回避できる確率が上がるといわれています。シーラントは子どもの場合無料で受けられる施術ですので、虫歯予防も兼ねて受けてみるのもよいですね。
シーラントについて詳しく知りたいという方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね。

幼児期の虫歯対策が学童期へもつながっていく


幼児期の虫歯対策は、幼児期の虫歯を回避するだけでなく小学生~高校生、大人になってからにもつながっていきます。
また、厚労省は虫歯対策は地域格差が存在すると考えています。地域によっては幼稚園や保育園、学校がフッ素を準備して昼食後に使用を励行するというところもあり、このことから虫歯が多い地域とそうでない地域お差が出ているしています。
この記事を参考にしていただきながら虫歯を予防し全ての子どもたちが虫歯を回避できればと考えます。

参考/厚生労働省e-ヘルスネット子供のむし歯の特徴と有病状況
参考/アース製薬|初期むし歯はホームケアで修復しよう

ふう

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