仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2021.06.28

マスクをつけての育児は子どもの発達に影響するの?研究結果と未就学児・小学生をもつママたちの実体験



新型コロナウイルス感染症は衰えることがなく、早1年経ちました。新型コロナウイルス感染症が流行し初め、マスクを着用しなくてはならなくなった時に、指摘されていた「マスクをつけての育児は子どもの成長発達へ影響する」ということ。1年経って、この見解は変化したのでしょうか?
今回はマスクと子どもの成長発達の関係性についてご紹介します。

そもそもなぜマスクは子どもの発達に影響するの?


そもそもなぜマスクが子どもの発達に影響するといわれたのでしょうか。この見解について資料を用いて解説します。

大人がマスクを着用することによる発達への影響は以前から懸念されていた

実は、新型コロナウイルス感染症が流行する前から大人がマスクをつけて子どもを保育することによる発達への影響が研究されていました。
それによると、目元と口元では表現できる感情が異なるとされています。怒りや悲しみは目元に感情が出てくることが多いため、マスクをしていても感情が理解しやすい一方、喜びなどは口元で主に表現される感情のため、感情が読み取れなくなるのではないかと結論付けられています。
また、マスクをつけると高音域の音が聞き取りづらくなるとされています。乳幼児と接すると高音域の声で関わることが多くなるため、子どもに愛情が伝わりづらくなるのでは?とも考えられているのです。この研究は冬場の風邪予防などのマスク着用で行われた研究です。つまり、新型コロナウイルス感染症により1年間マスクをつけているという状況は発達に多大な影響を及ぼすのではないか?といわれていたのです。

日本人の場合大人はある程度問題ない

この研究では、大人に対しても行われています。大人になると特に日本人は目元で感情を読み取るスキルが高まるため、マスクを常時つけていても
円滑にコミュニケーションが取れると考えらえているため、大人同士のコミュニケーションはマスクを常時着用していることがあまり関係ないとされています。

実際子どもたちに影響はあったの?


それでは、実際に1年中マスクをつけて生活した結果、子どもたちに何か影響はあったのでしょうか。
実はコロナによる1年中マスクを着用に伴う影響に対しての研究はまだ発表されていないため、答えについては実はまだ出ていません。
ですがやはり1歳くらいまでの時期に子どもは人の顔(目・鼻・口)を見て、表情を学習する時期なので、
表情を読み取る力の低下は、懸念されているものです。また幼児だけでなく小学生でも低学年くらいまではマスク着用により感情がうまく読み取れないなどでトラブルになる事案が多々報告されているのも現状です。

未就学児ママ、小学生ママ実際こんなことありました!

小学1年生です。お友達とモノの取り合いをしていたようですが、マスクで感情が読み取れずお互い本気ではなくわざと取り合っていると思っていたよう。結果的にお相手にけがをさせてしまいトラブルになりました。(Oさん、7歳)

幼稚園年中です。去年からのマスク生活によりお友達の顔が分かりません。公園で子どもがお互いマスクをせずにたまたまあったのですがお互いだれかわからず…。帰り際にやっとお互いの存在に気づいたようです。顔をわからない関係に何だか切なくなりました。(Tさん、5歳)

一卵性双子母です。ずっとマスクをつけているためお友達に覚えてもらえないと子どもが嘆いています。マスクの色やヘアゴムなど何かしらに差をつけて覚えてもらおうと子どもも頑張っています。(Sさん、5歳)

マスクと子どもの表情問題、どうやって対策する?


保育園や幼稚園、小学校ではどうしても先生がマスクをつけて関わることを避けられません。ですので、マスクと子どもの表情問題はご自宅で保護者のかかわりによって解決することが重要であるといえます。

家庭ではマスクを外して関わろう

職業柄あるいは事情による家庭でもマスクを装着しなければならないという方もいらっしゃるかもしれません。そういったご事情のない方はなるべく過程ではマスクを外した状態でお子さんと関わってみてください。また、意識して少し表情を大きくしてあげることで特に幼いお子さんは表情を学ぶことができるので、ぜひ、いつもより表情豊かに接してあげましょう。

マスクをつけていなければならないのならばオーバーリアクションを

どうしてもマスクをつけて生活しなければな内という場合にはぜひオーバーリアクションを心がけてください。表情から感情を読むことができなくても、リアクションで感情を表現することで感情の理解へとつなげることができます。例えば、うれしいことがあったならば両手を挙げて「やったー」と喜んでみたり哀しい時はなく真似をしたり。これだけでも幼い子供が表情を見ずに感情を理解するということにつなげていくことができるのです。

コロナに負けず、家庭では表情豊かな時間を

外出時のマスク着用、幼稚園や保育園、小学校といった施設での先生方のマスク着用は今のご時世致し方ないことです。そのため、家庭でどれだけ大人とマスクを着用せずに過ごせるかが子どもの発達に影響を及ぼさない鍵となるといえます。保育施設や学校でもボディランゲージを活用して子どもたちに感情を伝えようと努力してくれています。ぜひ家庭では表情豊かな時間を作ってみてはいかがでしょうか。

ふう

, , , , , , ,