2021.11.19
幼稚園卒ママがすごい!子どもが小学校に入学したら「ママ友」の視野を広げてみよう
これまで共働き夫婦がほとんどだった保育園という環境での子育てから、小学校に入学し「専業主婦もいれば、フリーランスの人もいる。パートや派遣で働くママもいるし、自営業で忙しい人もいる」様々な「お母さん」とのお付き合いがスタートします。「幼稚園卒ママすごい!」保育園卒ママたち、最初はいろんな意味でビックリしたり困惑する場面があるかもしれません。でも、お互いの状況を理解しあえたら、逆に「全く違うタイプだからこそ相談できる。誰より心強いママ仲間になれた」そんな声も多くあります。
幼稚園卒ママたち「その情報網が凄すぎる!」
幼稚園卒ママたちは、まず既にだいたいグループが出来上がっています。彼女たちは横にも縦にも繋がりを持っているので、初めての子の小学校入学でも「情報量」が保育園ママとは比べものになりません。
「入学前から1年生の担任がだいたい誰だかわかっていた謎……幼稚園卒ママの情報ルートって凄すぎ」(ayuママ/35歳)
「スイミングに通わそうと思ってると話したら、某スイミングクラブのコーチの名前を羅列した上で、おとなしいタイプにはAコーチ、育成まで伸ばしたいならBコーチ、Cコーチはえこひいきするから好かれないと厳しいよ、などとリアルすぎるアドバイスを受けました。超少数派保育園卒の私としては、このママ、めんどくさいときもあるけど、同時にその情報にいつも助けられてはいます。マーケティングリサーチ会社社員としてはスカウトしたいとマジで思ったりする……」(Kさん/30歳)
「どこの保育園か聞かれた。どうやら、周辺保育園情報を持っているらしく、〝○○保育園はカリキュラムもしっかりしているんでしょー、△保育園卒の子はちょっとねー〟って……たくさん情報を知っていた。○○保育園な我が家はどうやら容認されたらしい(笑)。あまりに知っていて、単純に驚いてしまいました」(Tさん/34歳)
ファミリーお付き合いが凄すぎる!幼稚園卒ママたち
保育園でもカラーによってはあるようですが、幼稚園組は家族ぐるみのお付き合いになっているパターンがはるかに多いようです。
保育園ではお迎え時間もバラバラだったし、顔見知りになっても特に仲良しという程でもなかった。小学校に行ったら、家族ぐるみのお付き合いをしている人が多いのに驚いた。運動会でも4ファミリーくらいでパーティー状態(tomさん/34歳)
幼稚園から来る人は、パパ同士も知り合いっていう人がけっこういる。幼稚園は行事が多いらしいし、パパもお手伝いに参加しているから、だとか。小学校入学して、週末の参観日に参加したが、すぐ側の公園ではお父さん同士の交流会が。無愛想なうちのパパ、保育園のあっさりしたお付き合いとの違いに実はけっこうビビってます(TTさん/36歳)
幼稚園卒組を見ていると、ファミリー単位で複数で大きなグループ作ってる。何でも夏の旅行とか一緒に行くとか。保育園組は同じ園卒でも適度な距離感を保つけど、幼稚園組は結束が強いなと感じます(たかママさん/40歳)
まだまだある!幼稚園組のママたち「率直に偉いな、すごいな」
「幼稚園卒ママのパワー」を感じると同時に、ストレートに「本当にすごい」と思わず感嘆してしまう所もあります。フルタイム勤務の母としては、学校や行事に積極的なママの姿勢、見習うべき点も少なくありません。
幼稚園卒ママたちの「学校に対しての働きっぷり」には感嘆してます。PTAだって、彼女たちの活動なくしては成り立たない。PTAが任意なのは充分承知していますが、実際には加入して当然な感じだし、まぁ、必要なのかも、くらいには私も思う。私は出来ないので、やってくれている幼稚園卒ママ組には大変感謝してます。(ととままさん/43歳)
体操着入れ、給食のナプキン入れ。そーいうものが、幼稚園卒ママたちの手作り感、ハンパない! イニシャル入りフツーだし。子どもも喜ぶだろうなと思います。(こいさん/35歳)
役員をしていて頻繁に学校へ行くママ友、ウチの子の細かい行動まで把握していて、教えてくれるのは「普段のわが子の姿がわかりづらい」ワーママには本当にありがたい。私はその仲良し幼稚園卒ママとは、彼女が苦手なパソコン関係とか、関係ない子供会の書類でも代わりにやってあげます。逆に彼女は、防災訓練引き取りとか、ウチでやるよ〜って言ってくれる。Win-Winにするのが大事。(KTさん/45歳)
保育園卒・幼稚園卒「親がこだわらずに新しい出会いを見つけていきたい」
保育園卒組としては、幼稚園卒ママたちの行動、けっこう気になりますね。子どもが仲良しになってきた子、その子が幼稚園卒だと「うちと上手くやれるのかなー」とちょっと不安に思ったりもします。
確かに、取り巻く環境は違います。幼稚園卒ママたちは専業主婦の方が多いでしょう。子どもの教育とか進路とか、保育園卒ママ組よりも、より早くから意識している人が多いかもしれません。学校への関与、PTAに対する意識、地域活動(子供会や旗振り当番など)に対しても、より積極的だし、「当然のこと」と受け止めているママが多いのかもしれません。
保育園組ですが、逆に保育園卒ママたちの方が、敏感になりすぎているところもあるのでは?と思うところがありました。幼稚園組だからといって、みんながみんな、保育園卒は・・・、などと言う人ばかりでもありません。入学してから知り合い、一番親しいママ友は幼稚園卒ですが、「保育園ママが羨ましい、輝いている」と言っていました。(カコさん/44歳)
この意見も一理あるかもしれません。
幼稚園卒(専業主婦)のママたち、実際に聞いてみると「ワーキングマザーは自分のキャリアがあって、スタイルを持っている」凄いな、と感じている人も多いのです。同時に保育園卒ママ組からすれば、常に子どもの側にいられる立ち位置を取ったママたちに対する羨ましさもあるでしょう。
ただひとつ言えるのは、ママの立場は違っても「子どもには関係がない」という小学校という社会です。子どもたちは親の職業を何ひとつ気にしていません。気にしているのは、親だけ、なんですね。
とりあえず、最初から「壁」を作らないでいきませんか。知り合った人と気が合う、それだけを「ママ友の選択肢」にしてみましょう。後から、ああそうなんだ、保育園卒か、幼稚園組か、とわかる程度で充分ではないでしょうか。
子どもは小学校で様々なタイプの子と出会い、付き合う中で学んでいきます。「自分と違う」だからこそ、刺激を受け、新しい価値観を得ていくはずです。同じように親も、これまで所属していた、あるいは今ある立場にこだわらず、新しい出会いに期待していきたいですね。
※この記事は2017年3月に公開されたものです。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。