2022.02.17
子どもの習い事をやめるとき、先生や教室への伝え方はどうする?知っておくべきな親の対応
子どもの習い事をやめるとき、皆さんはどのように先生や教室・スクールに伝えていますか?簡単なことのようで意外と「いつ、やめると伝えるべきか」「理由はどう話したらいいの?」と迷うことも多いようです。今回は、習い事をやめるとき「親の対応」についてまとめました。
習い事をやめる時は「1カ月前までに伝える」が目安
習い事をやめるとき、いつ先生や教室に伝えるかの目安は「1カ月前」です。
引っ越しのように「2ヶ月先」と決まっているのであれば、事情を伝え早めに連絡しましょう。
習い事によっては、やめるときの手続きに決まりがあります。「毎月10日が退会手続きの期日、その月の月末で退会となる」場合、12日に退会手続きをしたら、翌月まで継続となり月謝も引き落としされます。スポーツクラブやスクール系に多いので、しっかり規約を確認してください。
1カ月前にやめることを伝えたら、その後に通いづらくなるのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし教室にせよレッスンにせよ、先生がたはいつも通りにしてくれるもの。あまり気にせず、親が付き添っているのであれば最終日には親子でもう一度、お礼を伝えれば大丈夫です。
習い事をやめるとき「先生・教室への伝え方」
親が対面でお礼をつたえるのが基本
基本は親が教室などに出向き、直接、先生にやめることをお伝えする方法です。受付や事務処理の担当者と退会手続きを行う場合も、お世話になった先生にはひと言、お礼をお伝えできるといいですね。
電話やメールで「習い事をやめる」を伝える時
最近では、退会の手続きはメールやLINEで行うところもあります。こうした規定があるときには規定どおりに行いましょう。
さまざまな事情から習い事の先生にお会いできないときには、電話でやめる旨とお礼をのべましょう。最終日には子どもからきちんと先生にお礼を言うようにさせたいですね。
辞めるときに菓子折りやお礼は必要?
基本的に、習い事を辞めるときにお礼や菓子折りなどは必要ありません。
ただし、例外もあります。たとえば、個人教授の習い事では辞めるときに皆さん「お礼の品」を渡すのが慣例となっているところもないわけではありません。あくまで慣例ですから、必須ではありません。
とはいえ、その後も地元に在住し、周囲のママ・パパたちとも交流があるケースでは、当たり前になっている慣例を行わないと、いらぬ詮索を生むことも……。これが正しいかどうかは別にして、状況を見て判断しましょう。
また個人のお教室などで特にお世話になった、お礼をしたいと思うのであれば、気持ちを形にして渡すことじたいは悪いことではありません。
辞める理由はどう伝えるか?例文つきで解説
【習い事をやめるときの伝え方】
「たいへん申し訳ないのですが、今月で辞めさせていただきます。先生にはたいへんお世話になり、感謝しております」
「いろいろと事情がありまして、こちらに通うのが難しくなりました。申し訳ありませんが、今月いっぱいで教室は辞めさせていただきます」
「しばらくお休みすることになりましたので、いったん教室は辞めさせていただきたいのですが」
メールなどで文字にするときは言葉の使い方に注意は必要ですが、実際の会話ではどこかうやむやなところがあっても問題ありません。「なんだかすみません」「申し訳ないのですが」を繰り返す、「ちょっといろいろありまして」とあやふやな表現でも、とにかく「習い事を辞める」ことを伝えること。上記のような表現に加えて「たいへんお世話になりました」「本当にありがとうございます」と感謝の言葉を添えましょう。
【やめる理由を伝えるときは】
やめる理由は「家庭の事情で」とざっくり伝えるのでも充分です。もしつけ加えて理由を伝えるのであれば、次の4つがポイントです。
1.体調
・子どもが習い事を続ける体力がない
・体調を崩しがちなので休ませたい
学校が終わったあとに行く習い事は、実際に体力が続かないことも多いのは事実。また体調の問題はやめる理由としては話しやすく、納得してもらいやすい面があります。
2.親の事情
・送迎が難しくなった
・仕事の都合
仕事の都合もどうしようもないことですから、理由としては伝えやすいかと思います。
3.学業
・勉強に力をいれたい
・受験もあり時間の都合がつかなくなってきた
高学年で長く続けた習い事を辞めるときに多いのが、勉強の時間を確保するためや塾に通うためという理由です。何を優先させるかは各家庭の問題ですから、これも理由として伝えやすいでしょう。
4.経済的な理由
・家庭の事情で
・いろいろとありまして
経済的な理由の場合には、具体的に述べる必要はありません。上記のような言い方で先生も察してくれるはずです。
【当日いきなり「辞めたい」と伝える場合】
なるべく「今日でやめます」といきなり当日に連絡するのは避けたいですね。
とはいえ、どうしても本人が習い事に行きたくない、あるいは親が行かせたくない場合もあるでしょう。「突然で本当に申し訳ありません」とひと言添えて、「子どもの体調がよくない」「事情があって送迎などできないので残念ですが今日でやめさせて頂きたい」と、伝えましょう。
習い事をやめるとき「子どもに言わせる」のはありか?
結論から言えば、習い事をやめるのに子どもから先生に伝えるのはやめましょう。
子どもがきちんとやめることを伝えられるかという問題もありますし、子どもから聞いたところで先生もどう判断してよいのかわかりません。
やめるつもりで親子で話し合いをし、子どもが先に教室やスクールで話してしまうことはあるかもしれません。子ども同士が「もうやめるんだ」「○ちゃんはもう教室にこないんだって!」と話すのを聞いた先生から確認の連絡がきて驚いた、なんていう体験談もありました。
習い事をやめると決めたら、なるべく早く保護者の側から連絡をいれるようにしたいですね。
習い事をやめる時に「なし崩し」で連絡をしないのはNG!
子どもが体調を崩したのをきっかけに休みが続いてしまったり、本当は行きたくないためにぐずぐずしている間に休みが続いてしまうことも決して少なくありません。お休みの日が増えれば増えるほど、やめることを伝えづらくなってしまいます。
だからといって、連絡もしない、先生から電話やLINEがきても答えないではあまりに失礼です。何回か休んでそのまま辞めるというときも、せめて電話で連絡をし、「体調を崩したのもあって、習い事に行くだけの体力がないようで」と簡単に説明するなり、とにかく「やめる」ことは連絡をしましょう。
習い事を辞めたいが「引き止められた」場合の対処法
習い事を辞めたいと話をしたものの、先生から引き止められたというのはよくあることです。
しかし、引き止められ、無理矢理に子どもを通わせてもあまり良い結果は生まれません。そもそも、それ以前に親子で話し合った上で辞めるのを決めているのであれば、ここはひたすら「残念ですが……」「いつかまた機会がありましたらお世話になります」などと返しながらも、辞めるということはひるがえさないことですね。
たとえば、何かしらの不満があって辞めるとしても(本当に大きなトラブル以外は)、ひとまず心におさめて無難にご挨拶をすませるほうがいいのではないでしょうか。幼児期から小学校時代は、住んでいる地域での習い事がほとんど。トラブルや失礼があると、顔をあわせた時に気まずい思いをすることにもなります。
また、教室や先生がたはいずれ子どもたちが習い事を辞めることも想定の上です。中には強引な引き止めを受けたという人もいますが、あまりに強引なケースでは「申し訳ありませんが、続けるのは無理なので」とハッキリ伝えましょう。
いずれにしても、子どもがお世話になったのですから、辞めるときに失礼がないようにしたいものですね。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。