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2022.04.14

小3で学力の差がつく!?「どこでつまずく?どう対処する?」先輩ママたちに聞いた



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小学3年生は「学力差がうまれる分岐点」と言われます。低学年のうちはそれほど感じなかった学力の差が、小3から小4にかけてハッキリと出てくる傾向があります。そして学力差はやがて高学年で明確になり、「勉強が苦手な子」はますます勉強嫌いになる悪循環に……。

この記事では

・なぜ小3で学力差がうまれるのか

・「小3でつまずいた!」と思う算数/国語の体験談

・先輩ママ/パパ達に聞く対処法

を取り上げます。

なぜ小3は「学力の差」が見えてくるのか?

小3 授業数 文部科学省

引用:標準授業時間数について/文部科学省

<1> 勉強の量が一気に増え、内容も難しくなる

<2> 親に反抗的になり家庭学習がうまく進まなくなる

<3> 友だち関係や放課後の過ごし方が変わり学習環境が変化する


<1>勉強の量と質が一気に増える

入学当初に学んだ五十音、ずいぶんのんびりやっているなぁと思ったら、やがて漢字を習い、音読の宿題も毎日出るようになりますね。
そして小3になると、授業で学ぶことも一気に増えます。内容じたいも次第に難度が上がります。
上記は文部科学省による小学校の標準授業数です。1年生は850時間ですが、3年生になると980時間と130時間も増えます。4年生では1015時間に増え、以降は同じ。
授業数だけで考えても、小3と小4は大きな変化があり、ここで取りこぼしがあると「学力の差」に広がりが出てくると言えそうです。


<2>親の言うことに反抗的になってくる

低学年のうちはまだまだ親の言うことを聞いていたわが子も、小3から小4は反抗期まではいかなくても親との喧嘩も増えてくる時期。「勉強しなさい!」「今からするよ」と親子で言い争いになるのもしばしばあります。

勉強の量も増え、難しくなりつつあるのに家庭学習がおろそかになれば、目に見えてわからなくても成績は落ちていきます。高学年でより学力の差は明確になるでしょうが、さかのぼると分岐点は「小3~小4にあった」という親の声は多いのです。

しかし親が口を酸っぱくして「勉強しなさい」と言っても、やらない子はやらない。一方でコツコツと1日30分の学習を低学年から積み上げてきた子どもとの「差」が少しずつ開いていきます。


<3>友達関係や放課後の環境が変わる

小3から小4は、いわゆるギャングエイジ(仲間や集団を作りたがり、友だちとの関係を重視する年代)で、仲間との行動を好みます。社会の中で成長する大切なステップですが、そのために勉強がおろそかになる場合も。

さらに学童が終わる年齢で、ますます家庭学習の重みが増えます。親がいなくてもきちんと学習を続ける子、下校後に決まった学習を行い、遊びに行き、帰宅した親が宿題をチェックし不明点は週末を使ってカバーする習慣がついている家庭。塾へ通い出す子も増えていく時期で、「ほとんど何もやらない子」と「何かしら学習習慣を身に着けている子」の学びの環境にも「差」が出てきます。


うちの子「小3で成績落ちた!」算数編

小3になって算数が一気に難しくなった。割り算やら少数やら、ちょっとあやしいなぁと思っていましたが、まだ学童に通っていたこともあり、宿題もちょこちょこ見ているだけだったのがまずかった。さらに自分も忙しくて声がけしないとテストを見せないことも多く、成績が落ちてきていることに気づかなかった。小5になって明らかに算数ができないとなってきてから「やばい」と思ったが自分ではどうにもできず……。結局、近所の補習塾に行かせてます(Fさん)

 

割り算くらいまではスラスラいっていたのに、長さや図形でつまずきました。mをKmに直すとか、円と球の問題なんかはテストも後半の問題がほとんどバツ。小1や小2では、算数でも九九だったり、足し算引き算が中心で教えやすかったのですが、単位の問題なんかはうまく説明できず、わからないからイライラして怒ってばかり。
しまいには子どもが泣き出すか、逆に「もういいよ!」と私があきらめてしまうパターン。
これではまずいなぁと思いつつ小4になった今、ますます学力の差が出てきた感じで焦っています(Uさん)

 

□を使った計算式。「お菓子を3個ずつ何人かに配ると、全部で27個になった。お菓子を配った人数を□人で式を書きなさい。□をもとめる式にして、お菓子を配った人数をもとめなさい」こんな感じの問題です。回答を見ると3×□=27まではなんとかできるけど、□をもとめるのに割り算を使うところにたどりつかない……。
ということが、子どもの宿題を見ているうちにわかった。できないポイントはわかったけど、私は当たり前に割り算をして答えが出てきてしまうから、当たり前に答えが出てこない子どもにうまく教えられない!(Mさん)

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うちの子「小3で成績落ちた!」国語編

小3になって文法が難しくなった。修飾語や接続詞がわからず、見ていると主語と述語(小2で習ったはず)もできていないし、こそあど言葉もあやふや……。国語の問題は片手間では教えられないから、家庭学習もついつい「あとで教える」と言いながらそのままに。こうして学力の差が広がるんだろうなぁと思いつつ、何もしていない(Aさん)

 

低学年でしっかり短くても正しい文章を書く練習を怠ってきた結果、週末の宿題である日記を書かせると、めちゃくちゃ!しかも簡単な漢字も書けていない。あわてて2年生の漢字ドリルをやらせましたが、新しく学ぶ漢字の量も一気に増えて追いつかせるのが大変だった(Fさん)

 

ローマ字の授業数が少ないけど、アルファベットから覚えなくてはならず、家でやらせないと必ずつまずくと思いました。辞書も使うようになり、文字が嫌いな息子は大苦戦。漫画でも何でもいいから活字に親しむ機会を低学年のうちにもっと作ればよかったと後悔の嵐です(Hさん)

学力の差・勉強の差がつかないように「わが家の対処法」を教えて

私が夕飯の支度をしながら勉強を見ると忙しさのあまり適当にもなるし、イライラして喧嘩になりがち。
8時前後に帰宅する夫に「家事分担のひとつと思って」と頼み、帰宅後すぐに30分、子どもの宿題をチェックしわからないところを教えてもらうようにした。夫は几帳面なので例外を作らず毎日続けることで、なんとか家庭学習の習慣がついてよかった(Mさん)

 

パートがない水曜日は「勉強の日」として、みっちり1時間、宿題で間違えた問題をやらせ、国語の文法専門のドリルを数ページやらせた。水曜日は友だちと公園で遊ぶことが多いけど、終わらないと行ってはいけないとして、集中させました(Tさん)

 

やっぱり基本は宿題だと思う。ただやるのではなく、まちがったところを直し、まちがいノートを作って書き出して、翌日には同じプリントをやり直す、このパターンを繰り返すのが大事。
小3の担任はただ宿題を出すだけでなく、まちがいノートも提出→確認をしてくれたので自然と習慣がついてありがたかった。下の子では先生がそこまで見てはくれなかったので、親がその役目をした。ときおり、忙しくてできないこともあったが、その場合は週末の朝に必ず目を通して、1週間以上引き伸ばすことがないように気をつけた(Rさん)

 

共働き家庭で平日はほとんどワンオペ。勉強はアウトソーシングしかないな!と思って、小3から算数と国語を小学校の教科書準拠で教えてくれる補習塾に入れました。やはりプロに指導してもらうと解き方のコツを覚える。夫婦で先生をしている小さな個人塾で面倒見も良いので助かってます!(Hさん)

 

ひたすら小2の算数・漢字ドリルをやらせた。とにかく1~2年生の基礎の基礎にさかのぼって力をつけるしかない。宿題は学童から帰宅後で私が担当、ドリルは朝パパが見守ってやらせた(Sさん)

 

本を読めば読解力がつくと言うけど、いくら本を購入しても読まない!短い文章の読解力がつくドリルをやらせつつ、夏休みは「本を6冊(1週間に1冊程度)読む」約束をして達成したらゲームを買う約束に。モノで釣るのはよくないと言われるが、けっきょく、鼻先にニンジン方式がいちばん効果的なのも事実!(Eさん)

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急がば回れ!今なら間に合う「学力差は取り返せる」


さて、上記のママたちが異口同音に言っていたことが2つあります。

「小3で、ちょっとずつわからなくなってくるから、親は学力が落ちてきていることに気づきづらい」

「気づいた時にはかなり学力差がついてしまっている!」

ということ。そして、もうひとつは

「それでもまだ間に合う。2年生の問題に戻ってやり直すとしても、まだまだ簡単なので何とか追いつける。でも高学年になって、わからないところまでさかのぼるとなると大変」

という声です。
小3は総合の時間が理科と社会になり、暗記するものも増えます。たとえば社会では地図記号を習います。よく言われるように、学年×10分+10分(小3なら最低でも30分、プラス10分で40分が目安)の学習時間を確保し、ただ「やらせる」のではなく、しっかり学習内容を親も把握したいところですね。

とはいえ、忙しい親にとっては、1日ならできても継続して学習を見守るのが難しい……。

先輩ママ・パパたちの体験談を参考に、夫婦で分担して教える・週末を利用するなど工夫しながら、毎日少しずつ「勉強」を積み上げていきましょう。学力の差はあまりに大きくなると、子どものやる気自体がなくなってしまいます。もしかしたら小3、親子で勉強「ふんばりどころ」かもですよ!

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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