仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2022.08.09

小学生で「英単語」をマスターしておくと後がラク!?暗記方法も先輩ママに聞いた!



小学校でも外国語学習が本格化し、英語の授業もすすんでいますね。とはいえ、内容として密度が一気に濃くなるのは中学英語からです。ひと昔前までは英語は中1から一斉に学ぶもので、同じスタートラインに立っていました。しかし、今は小学校である程度の基礎を作っておかないと、中学入学後ですでに「差」がついた状態にもなりかねません。今回は先輩ママたちの多くが「小学生のうちにやらせておけばよかったかも」と思っている、英単語の暗記について、お話します。

高校卒料までに覚える英単語数は「最大5,000語」


大学入試までに覚える英単語数は年々増えています。1980年代には3,000語程度だったのが、2020年代から最大で5,000語となっています。

中学英語の授業は、比較級や関係代名詞、現在完了進行形など混乱しやすく難しい単元が多くあります。文法の理解等に時間をかけるためにも、単純な「単語の暗記」こそ、少しでも早くから積み上げておきたいところ。小学校では700語が目標とされています。少なくとも提示されている700語は暗記し、できれば中学で学ぶ単語もどんどん覚えておきたいですね。

ちなみに漢字は、小学校と中学校で常用漢字2,136文字です。英語のアルファベットは26文字(大文字・小文字)ですが、これらを組み合わせた単語を、漢字の倍以上学ぶことになります。

中学と高校で難しくなる他の教科をこなしながら、英単語を覚えるとなると大変です!

なぜ「英単語」を小学校のうちに先取り学習しておいたほうがよいのか


ズバリ、英単語は暗記するもの、つまり九九と同じ感覚で「ひたすら繰り返す」シンプルな学習法だからです。文法をひとつずつ理解させようとしたら、それこそ英語教室の先生なみの知識と指導力が必要になりますが、それでは家庭にとって負担になります。

一方で英単語の暗記は指導するというより、根気強く継続して行うことが大事。教えるスキルが重要ではないので、家庭学習としては始めやすいものです。そして、英単語をなるべく多く小学校時代に覚えておけば、中学入学後には英単語暗記のために時間をとられなくてすみます。
とはいえ、「簡単に言うけど、九九の暗記だって、漢字覚えるのだって大変なのに……」とため息のひとつもつきたくなりますね。そこで先輩ママたちの英単語暗記の家庭学習アイデアを見ていきましょう。

わが家で実践中!「英単語暗記の方法」

上のお兄ちゃんが中学の英語で非常に苦労しています。文法でひっかかり、理解し頭にたたきこむのに時間がかかり、結局、英単語の暗記もおろそかでテストでも単純なスペル間違いで点数を落とす始末……。下の娘には少しでも早くから英語に親しめるよう、歌やアニメを見せていました。が、実際問題として必要なのは「単語の暗記」です!小学校で700語と言われていますが、学校でそこまできっちり学んでいる気配はありません。ですので、うちでは英単語のドリルを必ず毎日やらせています(Kさん/子ども・小5と中2)

 

昔ながらだけど、単語カードが手っ取り早くてやりやすい。まずカードに正しく書くことで覚えるし、単語カードは机に向かう必要がないので、夕飯後とか朝食前とか、スキマ時間にソファーに座りながらカードをめくってスペルを言うなど、ちょこちょことやっています。ただし、実際にノートに書くことも必要なので、学校の宿題量を見ながら、週に1~2回は単語カードと照らし合わせで書き取りテスト風の練習もしています(Eさん/子ども・小3)

 

幼児期から英会話スクールに通っているため、英単語にもなじみがあります。でも単語を覚えて発音できるのと正しく書けるかは別。特に英会話スクールは、あくまで「会話(スピーキング・ヒアリング)」が中心なので、中学や高校のいわゆる文法英語の基礎にはなりません。家では小学校低学年向けの英単語ドリルと、タブレットでゲーム感覚で学べる単語アプリを入れて、両方でカバーしています(Mさん/子ども・2歳と小2)

 

単純に1日1単語を書いて覚えさせています。とはいえ、すぐ忘れてしまうので、1週間単位で繰り返し反復練習。1ヶ月でしっかり覚えているのは15語ぐらいでしょうか。小2の4月からスタートしたのですが、1年間で180語。小学校卒業までの5年間で900語をひとつの目標としました。このペースでも、中学入学時に200語くらいは先取りで覚えていることになります。でも、高学年になったらもう少し語彙数をあげていき、1,000程度は覚えさせたいと思っています。義姉が英語教室を行っているのですが「家で小さいうちからやらせるなら、英語の歌を覚えるよりも、とにかく単語を暗記させちゃうこと。ボキャブラリーを増やして定着させておけば、中学に行ってからもだいぶラク」と言われたため、なるほどと思い、実行しています(Aさん/子ども・小3)

 

単語を覚えさせようとして、困りました。何を覚えさせたらいいのか?がわからなかったのです。そこで英検4級用の単語集を購入し、小中学校でいつ学ぶかは無視して、その単語を覚えるようにしました。先のことですが、もし大学入試で英検をはじめとした技能検査が英語の試験がわりになる可能性が高いことを考えると、英検を目標として勉強させるのもひとつの方法だと思います。うちは中学受験はさせませんが、英検という試験が目標になるのでモチベーションアップにもなるみたいですよ。高学年には良い方法なのかなと思います(Fさん/子ども・小4)

 

子どもに好きな英語の絵本を選ばせて、そこから単語を抜き出して、発音しながら書いて覚えるようにしています。これは上の娘が通っていた英会話スクールで行っていた方法(今は引っ越しをして近くに良い教室がない状態です)。発音して書き、暇なときに私が絵本を見ながら質問し、スペルを言わせたりもしています。あまり「英単語を覚える時間」と決めつけず、厳しく間違いを正したりもしていません。まずは英語を嫌いにならないように、そして絵本を読みながら自然と文法の概念も覚え、楽しく単語を暗記できるように気をつけています。これからの時代、英語は必須のスキルだと思うので、正直、面倒くさいと思うときもありますが、時々は夫にも協力してもらい、なんとか続けています(Uさん/子ども・小2と小4)

英語が「教科」になる小学5年生になる前から少しずつ始めておこう!


さて、英単語にフォーカスしてきましたが、実際に小学校で教科書が配布され「成績」がつくようになるのは、5年生からです。いわゆる4技能(聞く・話す・読む・書く)を網羅し、教科書を見ると、親世代が中1で学んだようなことが並んでいます。

小5と小6の2年間で約700語の単語を覚えます。これまで中1で学んでいた約1,200前後の単語のうち、半数以上を小学校高学年で覚えることになります。挨拶や簡単な自己紹介、質問文なども学びます。思っている以上に「小学校の英語授業は進んでいる」と言えます。小学校高学年からは、単語だけでなく、英語表現(たとえば、How are you?や、What do you want?といった文脈)も出てきます。

「そもそも国語の漢字もことわざも読解力もまだまだなのに、英語が入ってくるとどうなることやら」

と、うんざりしながら、つぶやいていたママがいましたっけ。

確かに親としては頭の痛いところですね。たとえ10分の英単語暗記タイムと言っても、毎日続けさせるのは至難の業ですし、他の宿題をやらせることに精一杯という人の方が多いでしょう。

しかし、ともかく英語も教科となり高学年では成績がつくようになったのです。また将来を見据えても、英語のスキルがあるのとないのとでは就活にも影響が出るかもしれません。先輩ママたちの練習法を参考にしつつ、少しずつ英語に踏み込んでいきましょう。

参考/小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック/文部科学省

 

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


, , , ,