2023.01.06
子どもにいつから「鍵」をもたせる?「鍵」を持たせる場合の注意点まとめ!
小学生の子どもにいつから鍵を持たせるかは悩ましい問題のひとつ。中には入学と同時に鍵を持たせるご家庭もありますが、実際に多いのは小3~小4くらいでしょうか。学童の終了と同時に鍵を持たせるようになるご家庭が増えます。
今回の記事では「子どもにいつから鍵をもたせるか」と「鍵を持たせるときの注意点」をまとめました。
小学生の子どもに「いつから鍵を持たせる問題」
小学生の子どもにいつから鍵を持たせたか、聞いてみると多いのが小3から小4です。特に共働き家庭で「学童が終わって」鍵を持たせ始めたケースは多いですね。
学童を卒業して小4になった時から鍵をもたせて、ひとりで留守番するようにした。
フルタイム勤務ではないが小3から合鍵をもたせています。鍵を持たせてからはパートでも多少時間がのびても対応できます。子どもが高学年になったら契約社員としてほぼフルタイムで働きたいので、今から慣れるようにという意味もあります
学童が終わったので「ひとりで留守番」させるしかないから。
高学年になると、親が在宅している場合でも鍵を持たせるケースも増えます。
急に出かけることもあるし、帰宅が遅くなる場合もあるので念の為、鍵をもたせています。普段から使うわけではないのでガッチリしたキーホルダーでランドセルの内側ポケットにつなげています。
子どもが高学年になりパートに出るようになったため、万が一遅れた場合に備えて合鍵をもたせている
5年生の長女はときどき学校の予定で早く帰ることもあり、下の子の幼稚園お迎えと時間が重なることがある。家の前でウロウロして待っているのもどうかと思うし、もう高学年なのできちんと話せば管理できるだろうと考え、鍵は持たせている
ちなみに学童に入れたものの嫌がるため、結果的に「小1の秋から鍵をもたせて、ひとりで留守番させるようになった」といったように、低学年から鍵を持たせるケースも決して少なくありません。
また実際に多いものとして「必要なときだけ鍵を持たせる」パターン。普段は持たせていないけれど、どうしても親の帰宅が子どもの下校よりも遅くなりそうな時だけ「鍵を持たせる、普段から持たせておくと失くしそうで不安だから、必要な場合のみ」という意見も多かったですね。
しかし、慣れていない子に急に鍵をもたせると親子それぞれが不安にもなります。では次に「鍵を持たせるときの注意点」について見ていきましょう。
子どもに鍵を持たせるときの注意点4つ
1. おうちルールをしっかり決めて子どもと話し合う
2. 鍵の持たせ方にも注意が必要
3. 鍵を「閉めて出かける」ことも教える
4. 万が一「鍵」を紛失・忘れた場合に備えておく
1. おうちルールをしっかり決めて子どもと話し合う
合鍵を持たせるということは、ひとりで留守番をすることでもあります。
鍵の扱いだけでなく、ひとりでおうちにいるときはドアホンが鳴っても出ない、家の電話が鳴っても出ない、友だちを勝手に呼んではいけない、といった約束事を決めましょう。大きな紙に書き出して、わかりやすい場所に貼っておくといいですね。
まずは「おうちルール」をきちんと箇条書きにして親子で何度も確認するのが大事です。
2 鍵の持たせ方にも注意が必要
多くの小学生は鍵をランドセルの外側や内側に、伸びるキーホルダー等につけて持っています。
高学年で毎日「鍵を使う」子は、ランドセルの外側に、リールつきのキーケースにつけているケースが多いようです。ランドセルを背負ったまま、鍵をあけることができて簡単ですし、玄関前でガタガタと鍵を探さずにすみます。「周囲に『あそこは子どもひとりで留守番している』とわからないよう素早く家に入れるほうがいい」という声も多くありました。
一方で、キーケースが外れそうで不安という声や、毎日ではない場合には、ランドセルの内側ジッパーつきのポケットにストラップや長めのリールつきキーホルダーなどに鍵をつけて「ジッパーのところにしっかり留めて、普段はポケットの内側にしまっておく」ケースも。
ちなみにわが家はこの方法でした。男の子で動きが激しく外側につけると外れそうだったこと、また外側についていると、何度叱っても子どもが鍵を取り出して、遊び半分でブラブラさせてしまうことがあったからです。
ランドセルに鍵の「落とし穴」!気をつけて!
さらに気をつけたいのは、ランドセルを持たない日があるときです。小学校ではランドセルではなく「手提げ袋だけで登校する日」が年に何度かあります。うっかりすると「鍵をランドセルから袋に付け替える」ことを忘れてしまいます。毎朝、習慣のように「いってらっしゃい」のあとには「ハンカチ持った?鍵は?」と問いかけること。
鍵の持ち忘れがないように「鍵は持った?」という大きなプレートを玄関ドアに貼り付けている
こんな工夫をしている家も!本人が気づいて「鍵持ったっけ?」と管理できるようになるのが重要です。
実は慣れてきてからの方が、鍵の持ち忘れや、締め忘れが多いもの。
ときどき、まったく関係のないときに「そういえば、最近は鍵はどうしてる?」と話題に出して、キーホルダーがゆるんでいないかなど親子で確認するといいですね。
3 鍵を「閉めて出かける」ことも教える
小学生も高学年になれば習い事にひとりで出かけることも増えてくるでしょう。
小3や小4で鍵を持たせるようになったら、場合によっては「ひとりで家の鍵を閉めて外出する」ケースも出てくるので、鍵をもたせたら
「開けて入る・家の中で鍵を締める→鍵を持つ・外に出たらドアを閉めて鍵をかける・鍵を必ずバッグなど所定の場所にしまう」
という「帰宅のみでなく、出かけるときも含めた一連の流れ」についても、しっかりと教えておきましょう。
4 万が一「鍵」を紛失・忘れた場合に備えておく
万端の準備をして、子どもにさんざん言い聞かせても「鍵をなくす」「鍵を忘れてしまう」のはよくあることです。まず「なくした」「みつからない」場合にはどうするか、子どもに教えておきましょう。
うちはキッズスマホをまだ持たせていないので、ランドセルの内側ポケットに鍵を忘れた場合には、小学校に戻り先生に話す!と書いた紙を一緒に入れておきました
鍵をわすれたらすぐにキッズケータイでママかパパに連絡をすると話してあります。
スマホで連絡するようには話してありますが、パニックになることもありそうなので、とにかく「自分でどうしていいかよくわらかない」ことがあったら、まずは小学校に戻る!とこれだけを徹底して覚えさせました。先生には申し訳ありませんが、今やどこでも安全とは言い切れず、やはりまず困ったら「学校へ戻る」が安心かなと思うので。
無事に親なり大人なりが帰宅して家に入れたとしても、紛失した鍵について不安が残りますね。
鍵にGPSつきのキーホルダーをつけておきました
最近は子ども向け「鍵の便利グッズ」「防犯グッズ」もいろいろと出ています。子どもと一緒に探してみるのも良い方法ですね。
いろいろなケースを想定して親子で練習しよう!
いずれにしても、鍵を持たせるためには「何度か一緒に練習をした」というご家庭が多いようです。大人にとっては「鍵を開ける」のは当たり前のことですが、子どもはドアノブに鍵をいれて開けることは、けっこう難しいことなのです。鍵の形態にもよりますが、最初はうまく開けられないこともあります。
カード型キーなので、ちょっとしたコツがある。それで私の時短が終わる前、休みの日に何度も一緒に練習をした
戸締まりや留守番のやり方も、いきなり本番ではなく、何度か練習しておくことは大事です。
鍵の心配だけでなく、留守番についても細かく教えた方がいいです。うちの息子は「換気が必要」と思ったとかで、べランドの大きな窓を勝手に開け放した。たまたま風が強い時で家の中のドアがあおられて急に閉まったり、棚の上にあった書類が飛び散ってパニックに陥った子どもから泣きながら電話がかかってきました。
親の予想がつかないようなこともあります。
とはいえ、子どもの成長と共にこうした鍵の開け締めをはじめ、留守番も少しずつ覚えていかなくてはなりません。お休みの日などを利用して、子どもに鍵の開け締めを経験させ、短時間の留守番を体験させておきましょう。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。