仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2024.03.14

「歯が黄色い」「口臭」「隙間ができる!」ママたちの口内の悩みと対処法



「一生自分の歯で食べたい」「ずっと健康な歯と歯茎でいたい」と思っていても、忙しくてきちんとメンテナンスをしていない、あるいは「歯周病や歯肉炎は私とは無関係」」と思い込んでいる方は意外と多いようです。自分ではしっかり磨けていると思っていても、口内の健康を保つための歯・歯茎・舌・上あごの粘膜などを自分でチェックするのは難しいもの。
今回は、子育てママ世代が抱えるお口の悩み、口内を定期的にチェックしているかどうかなどをリサーチしてみました。

ママ世代も悩む口内問題とは?


口内の悩みは、世代別でもかなり変わってくるようです。今回、公益社団法人日本歯科医師会が全国の15歳~79歳の男女を対象に歯科医療に関するアンケートを行った結果、10~20代の悩みの上位2つは「歯の色」と「歯並び」でした。30代も「歯の色」が1位ではあるものの、2位に「歯と歯の間にものが挟まる」という悩みが入っています。そして40代以降になると、「ものが挟まる」が悩みのトップに!
歯や口の中に関して、若年層は見た目を気にする傾向がある一方、40代以降になると歯の色など気になるものの、「挟まる」という機能的かつ物理的に困る悩みがトップになる傾向があるようです。そして、実際ママたちがどんな口内の悩みがあるのかも聞いてみました!

食べてしばらくは歯が磨けない
食事の後は、歯と歯や、奥歯のさらに奥に食べ物が詰まっている感じで、それが取れるまでにかなり時間がかかるようになってしまいました。舌を使ったり口をモゴモゴしていると、やっと取れる(笑)食べた後すぐ歯を磨くと歯ブラシがものすごく汚くなりそうなので、食べてすぐ歯が磨けなくなりましたね…歯と歯の隙間が広くなったのかな!?〔Tさん(30代)、子ども8歳、4歳〕

歯の面積が広がった!?
磨く力が強すぎるのか、30代後半くらいから、歯の見える面積が広がってきたように思います。鏡を見て「あれ、歯が大きくなった?いや、歯茎が瘦せてきてる!」と衝撃…そのためなのか、歯がしみたり、食べ物のカスが取りにくくなった気がします。この間歯科医で虫歯を発見され、「エナメル質も弱くなっているし、年齢もあって以前より虫歯になりやすくなっているかも」と言われ、ショックでした…〔Nさん(30代)、子ども9歳、7歳〕

うがいで染みる
歯磨き後、冷たい水でうがいすると歯茎がキーンと染みるようになって、いつもぬるま湯で口をすすぎます。冷たい飲み物やアイスなどではあまり感じないので、知覚過敏の自覚はないのですが…これも口内トラブルの一種なのかな、と歯磨き粉を「知覚過敏用」に変えたのですが、あまり改善していません。ちゃんと歯医者に行かなきゃと思うのですが…〔Sさん(40代)、子ども10歳〕

歯の定期的チェックをしている?


アンケートでは、口腔と全身の健康意識についても聞いています。全体では約4割の人が「歯周病の予防には定期的な管理が必要」ということを認知していますが、10~20代の若年層は認知率がかなり低くなっています。冬に流行する「インフルエンザ」に関しても、口腔の清潔が感染リスクを下げることを知っている若年層は1割強しかいませんでした。また、「食べる」「話す」「笑う」などは口腔機能と呼ばれ、滑舌が悪くなったり、食べこぼしをしたりすることは「口腔の機能不全」が疑われる症状。この症状を若年層も経験しているという結果が出ています。
加えて、「嚙むと顎がつかれる」「硬い食べ物を噛み切れない」など、4割の若年層が「噛む力(咀嚼)」にも課題を抱えています。
口腔内チェックを歯科医で定期的に受けることはとても大切です。しかし、かかりつけ歯科医の有無については、全体では4人に3人はかかりつけ歯科医がいる一方、10~20代は3人に 1人はかかりつけ歯科医がいない状態です。若年層は、「歯を失うなんて(若い)自分はイメージしたこともない」思っていることも一因と考えられます。

そして、ママたちは歯の定期的チェックをしているのでしょうか?聞いてみました。

次の予約をリマインドしてくれる
子どもの頃ずっと矯正をしていたよしみで、今もその歯科に通っています。次の予約が改めてハガキでリマインドされるので、忘れることなく行けています。矯正して歯並びは良くなったものの、歳とともに歯と歯の隙間が広がったり、歯茎が上に上がったりなど、ちょっとずつトラブルはあるので、クリーニングやフッ素加工などメンテナンスしないと自分の歯はどうなるんだろう…と怖くて「歯科医に行かない」という選択肢は考えられません。
〔Iさん(30代)、子ども12歳〕

2~3か月に1回来てくださいと言われたけど
以前自転車で派手に転んだ際、歯が欠けてしまいました。そのときは慌てて歯医者に行き治療を受けましたが、「メンテナンスやクリーニングの意味でも、これから2~3か月に1回は来てください」と言われて以来、行っていません(汗)面倒くさいというか、口をあけっぱなしで上を向いている状態でいるのがどうにも苦手で…要は歯医者ぎらいです。〔Uさん(30代)、子ども7歳、4歳〕

保育園のママ友の歯科医に親子で
保育園のとき一緒に役員をやって仲良くなったママが歯医者を開業しています。旦那さんと2人で開業しているので、アットホームで行きやすい。最初は子どもだけ行かせていましたが、何となく私も行くようになりました。最初は知り合いに口の中を見られるのはかなり抵抗があったのですが、逆に日頃からしっかり磨こうと意識するようになりました(笑)子どもが小学校高学年になった今は、同じ日時に予約を入れています。中学くらいになったら子どもに「一緒は嫌」と言われそうですが。
〔Hさん(40代)、子ども11歳〕

口腔機能の意識が低いとどうなる??


アンケートの結果から、若年層は歯並びや歯の白さなど見た目には気を使っていますが、口腔機能には意識が低いことがわかってきました。
日本人全体にいえることですが、特に若年層は「咀嚼力」の低下、柔らかいものを好むなど、さまざまな要因から「噛む力」が弱まっている傾向にあります。「噛む力」の低下は、あごの力の未発達、歯並びの乱れや顎関節症を起こすだけでなく、栄養が豊富な噛み応えある食べものの摂取量が減り、栄養不足や運動機能の低下にもつながっていきます。
このように口周りの基本的な機能が十分に発達していない、あるいは正常に獲得できていないまま年を重ねると、全身の衰え(フレイル)を加速させてしまうことにつながります。また、歯を失うリスクも高まります。「歯を失う」ことによって、「食事の楽しみ・おいしいものを食べる機会」「食べることに対する意欲」だけでなく、「全身の健康」や「笑顔」が〝失われるもの″の上位に挙がっています。生活のQOLを高め、長く健康を維持するためにも、早い段階からの口腔機能の意識を高め、健全な状態に保ち、それを継続することが大切です。

健全な口腔機能を守るためのトレーニング


30回咀嚼
ものを食べるときには「よく噛むこと」を意識し、30回は咀嚼することを心がけましょう。舌を含めた口周りの筋トレになります。

口腔体操
舌の動きをスムーズにして飲み込むパワーを強くする「あいうべ体操」(1.「あー」と口を大きく開く。 2.「いー」と口を大きく横に広げる。3.「うー」と口を強く前に突き出す。4.「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす)や「パタカラ体操」(パ:口を閉じる、タ:口蓋に舌先をつける、カ:口蓋の奥に舌の付け根付近をつける、ラ:巻舌にして口蓋に押し当てる)などの口腔体操を行いましょう。

うがい
舌や舌の奥、ほおの筋力を高めるには、水を口に含み、ほお全体を思い切り膨らませたりすぼませたりするブクブクうがいや、口に水を含んだ状態で上を向き、喉の奥でガラガラするうがいもおすすめです。早口言葉や砂糖不使用のガムを噛むのも有効です。

口腔機能を意識したりメンテナンスを継続的に行うのは、大人になってからいきなり始めても、なかなか難しく続きにくいかもしれません。そんな筆者も、いろいろ勝手な言い訳を並べて歯科通いを後回し・先延ばしにしまくっています。
特にまだ「自分の歯が抜ける」「歯周病になる」など想像もつかない幼い子や10~20代はなおさらだと思います。
だったら!忙しくて、口内メンテナンスを怠りがちだった今、お子さんに教えるべく、自身も一緒に口腔機能について考え、健康を保つためになにか取り組んでみてはいかがでしょうか。今がチャンスかもしれません!

 

黄色い歯を白く!日々のホワイトニングケアも大事

美しい笑顔は、第一印象を大きく左右します。現代社会において、白く輝く歯は美しさの象徴ともされ、自信を持って笑顔を見せるためには欠かせない要素です。そのため、歯の白さに対する関心は年齢を問わず高まっており、特に若い世代ではSNSなどの影響もあり、より一層その傾向が強まっています。

歯磨き粉の成分構成は、主に以下の通りです。歯磨き粉の全成分には、さまざま書かれていますが、一つ一つの成分に意味があるため、おおまかに把握しておくと、自分に合った歯磨き粉が見つかりやすくなります。

役割 主な成分
清掃剤
(研磨剤)
ステインを落とす成分 炭酸カルシウム、無水ケイ酸、水酸化アルミニウム
発泡剤 歯磨き粉を泡立たせ、口内に拡散させる成分 ラウリル硫酸ナトリウム
湿潤剤 粘り気を与えて、歯磨き粉の硬化を防ぐ成分 ソルビトール、グリセリン
粘結剤 歯磨き粉の液体と個体の成分を結合させ、分離を防ぐ成分 アルギン酸ナトリウムやカラーギン、カルボキシメチルセルロスナトリウム
香味剤 味や香りをつけることで、歯磨きしやすくする成分 ミント、メントール、サッカリンナトリウム
保存料 歯磨き粉の品質劣化を防ぐ成分 安息香酸ナトリウム
有効成分 虫歯予防や歯周炎予防など、歯磨きの機能を高める成分 ポリリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール

出典:ホワイトニング効果は?歯を白くする市販の歯磨き粉10選!

 

このような背景から、ホワイトニング歯磨き粉の需要は増加しており、市場には様々な種類の製品が登場しています。ホワイトニング歯磨き粉は、歯の表面の着色汚れを除去することにより、歯を白く見せる効果があります。主に、研磨剤を含むものや、化学的に着色を分解するタイプのものなどがありますが、使用する際には製品選びに注意が必要です。過度の研磨剤含有量は、歯のエナメル質を傷つける可能性があるため、安全性や効果を確認した上で選択することが大切です。

加えて、ホワイトニング歯磨き粉だけに頼るのではなく、定期的な歯科検診を受けることも大切です。歯科医師によるプロフェッショナルなクリーニングやアドバイスを通じて、健康な口内環境を保ちながら、美しい歯を目指すことができます。

ホワイトニング歯磨き粉は、日々のオーラルケアに役立つ一つの手段ですが、その使用に際しては、製品選びの注意や適切な使用法を守ることが重要です。美しい笑顔と健康な歯を目指すためにも、バランスの取れた口内ケアを心がけましょう。

田崎美穂子

, , , ,