2024.04.14
【実体験レビュー】小学校入学「児童家庭調査票」の書き方・よくある質問と回答つき!
デジタル化が進んだ現在でも、小学校入学時には多くの「お手紙と提出書類」が必要という学校は多いようです。
中でも「児童の家庭調査票」は「家庭環境調査票」「家庭調査票」「児童調査票」など呼び名が異なる場合があり、形式も記入項目もさまざま。どう記入すれば良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。
今回BRAVAでは「家庭環境調査票」にどんな質問があるのか、どんな形式があるのか、いくつかの自治体を調査しました。
「家庭環境調査票」筆者の体験談
家庭調査票は、地域や学校によって呼び名や体裁が違い、基本的事項を別にすると、記入欄も少しずつ違うようです。
この家庭調査票は入学時に提出し、それを卒業まで使うところも多いです。
筆者の子どもが通った学校では入学時に提出し、毎年4月に戻され、たとえば緊急連絡先を変更する場合には再記入して提出という形式でした。
「家庭環境調査票」の代表的な記入項目
複数の教育委員会や学校が公開している「家庭調査票」「児童調査票」を複数調査し、どんな項目があるのか調べてみました。
ざっくりと家族の連絡先や通学路を記入する簡易的なものから、アレルギーの有無や体質を細かく記入するものまで、実にさまざまな形式があります。
例えば、以下のような項目が見られました。
・児童本人の氏名/現住所/誕生日
・保護者の氏名/連絡先/電話番号
・家族構成/各家族の勤務先や学校名
・心身の状態/アレルギーの有無/疾病
・通学方法/通学経路/通学経路の地図/通学にかかる時間
・緊急時の連絡先
・児童の長所/短所
・児童の性格/趣味や好きなこと/嫌い、苦手なこと
・学校側に気を付けてほしいこと、しつけで気を付けていること、その他要望
・児童が仲の良い友だち(同じ学校内)
・学校以外での習い事のスケジュール
・予防接種歴
このうち、住所や連絡先の基本情報、緊急連絡先、通学経路は多くの家庭環境調査票に記入項目がありました。
家庭調査票の基本的な記入方法「家族の続柄や健康状況の書き方」
そもそも児童の家庭調査票とは、小学校入学時に学校に提出する書類のひとつ。学校が家庭の状況を把握するためのものです。
(1)本人氏名
家庭調査票の「氏名」は、児童本人の氏名を入力する欄です。
普段は略字を使っていても、調査票には戸籍謄本どおりに記入しましょう。
【例】:高橋→髙橋、渡辺→渡邊など
(2)家族構成・続柄の書き方
家族構成の欄は、本人(入学する児童)以外の、家族全員の名前を記入します。
続柄の記入欄は子どもから見た関係なので、たとえば、「父・母・妹」などと記入しましょう。
職業は、「会社員・自営業・パート・主婦」など、一般的な書き方で大丈夫です。(契約社員や派遣社員の場合も「会社員」で大丈夫です)
学生は、学校と学年を入力する欄があれば「○○保育園 年長」「○○中学校 2年」などと記入しましょう。
(3)心身の状況等
子どもの健康状態や、精神状態について入力する欄がある場合もあります。
特に何もなければ、「健康」「良好」でOKですが、持病があれば記入しておきましょう。
アレルギーや喘息、花粉症などのよくある症状をはじめ、「お腹をこわしやすい」「偏頭痛持ち」など、健康面について特に注意してほしいことも書いて大丈夫です。
筆者の次男はすぐにお腹をこわす体質で、たまに吐いたりもするのですが、大抵1時間も休んでるとケロっと回復します。こうした体質も、あらかじめ記入しておくのがおすすめです。
筆者は保護者会がある日に保健室に立ち寄り、養護教諭の先生にも簡単に状況を説明しました。
(4)母子手帳・健康保険証も用意しておくと安心
予防接種を受けた日にち等を記入する調査票もあります。母子手帳を用意しておきましょう。
また、健康保険証の種類や番号等を記入する場合や、かかりつけの病院を記入する場合もありますが、絶対に書かなくてはならないというものではありません。
分からなかったり、書きたくない部分は無理をして記入しなくても大丈夫です。
(5)自宅までの地図
自宅から学校までの通学路の地図を書く欄は、多くの学校の課程調査票で見られます。
「地図なんてどう描くの!?」と思うかもしれませんが、パソコンで自宅周辺の地図をプリントして記入欄に貼り、上からマーカーで通学路を描けばOKです。
(6)緊急連絡先
重要なのが「緊急連絡先」です。必ず連絡がつく番号を記入しましょう。
携帯を持っている保護者が大半だと思いますが、万が一連絡がつかないことも考慮して、勤め先の代表番号も記入しておくと安心です。在宅の方は、家の電話番号もいれておくといいですね。
保護者以外では祖父母、親戚など、子どもと面識のある近しい人を選びましょう。
緊急時は通常、上から順番に連絡をしていきます。その為、最初に連絡をしてほしい順に書き込んでおきましょう。
よくここで「近くの知り合いか、遠方の身内か」と悩むのですが、欄に余裕があるなら、両方記入しても構いません。
「誰を入れようか」と悩んだら、欄を全部埋めるつもりで記入すればいいですし、中には入力欄が足りないと欄外にも連絡先を入れる人もいます。
逆に身内に「連絡先に書くような人がいない」なら、全部埋めなくても大丈夫です。その場合には、担任の先生に連絡帳や面談等でちょっと説明をしておけばよいでしょう。
家庭調査票の書き方「悩みどころ(1)」単身赴任中・シンママは?
連絡先に記入する情報について、さまざまなシチュエーション別に解説します。
(1)夫が単身赴任中の場合は?
調査票によっては「同居する家族構成」となっていることもあり、書くべきかどうか迷いますよね。
夫が単身赴任の場合には、氏名と続柄の「父親」を記入した上で、氏名横や備考欄に「単身赴任中」と記入するか、書くスペースがなければ、備考欄などに書いておきましょう。
(2)特に働いていない場合の職業欄の書き方は?
母親の場合は「主婦」と記入すれば問題ありません。夫が無職の場合は空欄にするか、「無職」「休職中」と記入しましょう。
体裁が気になるなら、備考欄などに「転職活動中なので勤務先が決まったら、連絡します」などと、事情を説明すればよいと思います。
ちなみにもし夫婦ともに仕事をしていなかったとしても、小学校は義務教育ですから気にしなくて大丈夫です。
(3)シングルマザーの場合は?
シングルマザーの場合、あえてそのことを「母子家庭です」「シングルマザーです」などと記述する必要はありません。
シンママの友だちに聞いてみたところ、一応伝えておきたいという人も多いようで、「担任に伝えたいこと」の欄や備考欄に「母子家庭ですと書いた」「面談のときに母子家庭ですと伝えた」という人もいたそうです。
家庭調査票の書き方「悩みどころ(2)」学校(担任)への希望欄
「学校(担任)に伝えておきたいこと」といったような記入欄があり、何を書けばいいのかと迷う人も多いようです。
子どもの性格で先生に知っておいてもらいたいことを書く、または家庭の事情や健康面について知らせておきたいことを書きましょう。
【例文】
・時々はしゃぎすぎて迷惑をかけることがあるかもしれません。
・先生の指示を理解するのに時間がかかります。集団行動に慣れるまで心配です。
特に書くものがなければ空欄にしても構いませんし、「子どもが楽しく安全にすごせるよう見守っていただけたらと思います」など、挨拶文のようなものを入れてもいいですね。
家庭調査票の書き方「悩みどころ(3)」子どもの長所や短所欄
子どもの長所や特技を記入する欄がある家庭調査票もあります。
成長するにつれて性格や特技も変化していくものですし、どう書こうかあまり真剣に悩みすぎなくても大丈夫です。
【例文】
・誰とでも仲良くなれ、明るい性格だと思います
・優しい性格です
など、ごくごく普通のことを簡潔に書けば充分です。
短所も記入するようになっていたら、長所を逆から見て書く方法が簡単です。
【例文】
・元気すぎて時々おしゃべりが止まりません
・何にでも興味をもつが、飽きっぽい面もあります
・少し人見知りなところがあります
学校側が長所・短所を見て何か対応を変えるという為にあるわけではありませんから、あまり考えすぎないで大丈夫です。
児童調査票の書き方は神経質にならなくても大丈夫!
初めてのお子さんが入学のとき、「公式書類」のような印象をもつ家庭調査票は、記入が正しいかどうか気になりますよね。
児童の調査票は、担任の先生がざっくり「どんな家族構成で、どこに気をつければいいのかな」と参考にするもの。ポイントは3つあります。
1:児童名は略字を使わず正しく記入
2:緊急連絡先は保護者を筆頭に、必ずどこかに連絡がつくよう複数記入
3:要点をまとめて短く分かりやすく記入
もし調査票に記入するだけでは不安なことがある場合には、就学児向け説明会後や入学式後でも、先生に直接伝えましょう。
その他、連絡帳を利用するか、面談・家庭訪問時を利用するのもいいですね。
この調査票は担任だけでなく、他の先生も見ることができます。
何かあった時、調査票を見直したり、家庭状況を把握するという場合もあるようですから、とにかく嘘は書かずに、あとはあまり考えすぎずに記入していきましょう。
もちろん、提出後も調査票の内容は訂正できますから、ご心配なく! 学期途中で「携帯の番号が変わった」時など、連絡帳等で先生に知らせれば大丈夫です。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。