2025.03.25
自営業や主婦(夫)も受診して!河村隆一さん・青木さやかさんが肺がん検診をPR
会社員は健康診断が法律で義務づけられているなか、自営業や主婦(夫)などは、なかなか健康診断から足が遠のいてしまっている方も多いのではないでしょうか。
その結果、早期治療が可能ながんが進行した状態で見つかり、治療が大変になってしまうこともあります。
肺がんは日本でがんによる死因の第1位。しかしながら1~2㎝程度の早期に発見が出来れば、今までと変わらない仕事・暮らしを目指せることができます。
つまり、早期の肺がんを見つけるためには、定期的な健康診断や肺がん検診を受けることが重要なのです。
そこで肺腺がんの罹患経験があるミュージシャンの河村隆一さんと、タレントの青木さやかさんが、肺がん検診啓発イベント「あの人も受けている肺がん検診 40歳~69歳の2人に1人が受けています」に出席し、自身の経験をもとに肺がん検診の大切さを訴えました。
発見時のきっかけは…?
河村隆一さんが、がんと診断されたのは、毎年受診していた健康診断がきっかけ。非喫煙者で自覚症状も無かったため、告知を受けた時は「まさか自分が」という信じられない気持ちだったそう。
一方、青木さんは、知人に誘われ十数年ぶりに受信した人間ドックで再検査となり発覚。青木さんも自覚症状はなく、「肺がんは男性がかかりやすい」という認識があったため、なかなか現実を受け入れられなかったといいます。
2人に共通する点は、発見段階での自覚症状が無かった点と、「肺がんリスクは、自分は少ない」と考えていた点。
肺がんの初期症状には特有の症状はないため、「自分は大丈夫」と感じやすいのかもしれません。
早期肺がんは、体系的な検診が行われていない場合、偶発的に撮像された画像で発見され、診断されることがほとんどであるそうです。
2人は検診で発見されたものの、これからスタートする治療や手術、将来に対する不安は大きかったと語っています。
不安を解消する術は、正しい知識を持つこと。
「手術を行うことで今後の仕事に支障があるのか」と不安だった河村さんは、手術前に医師に疑問をぶつけ、手術内容や再発率、術後について一つずつ説明を受けたこれで納得し、勇気をもらえたそうです。
青木さんは、親や周囲には話さず入院・手術に臨んだそうですが、入院中に先生や看護師さんに励まされ正しい知識を学べたことで、退院後は「がんであることを隠す」という意識が変化したそう。
現在は2人とも肺腺がんをよく知り、情報を発信しながら過ごしています。また、自分の身体と定期的に向き合うことで、健康を見つめる意識がより高まっているそうです。
商店街での啓発活動も実施
イベント終了後、2人は品川区の戸越銀座商店街へ移動し、電気屋さんへ肺がん検診啓発用ポスターやリーフレットをお渡しされました。なお、その後このイベントを企画したアストラゼネカ株式会社の社員の方々が、商店街で働く人や買い物客へ肺がん検診啓発用ポスターやリーフレットを配布。商店街を利用する自営業者や主婦(夫)の方々に検診の重要性を訴えていました。
自営業や主婦(夫)の方々は自ら肺がん検診を申し込む必要がありますが、住まいの自治体によっては健康診断補助やがん検診補助を行っている場合もあります。
肺がん検診は胸部X線検査で検査できます。しばらく肺がん検診を受けていない方は、これを機に自分の健康と向き合ってみてはどうでしょうか。

わとさ とわ
ライター/プランナー