2015.11.08
【個性が強い】0歳からのオールイングリッシュ保育を実現させた! 認可外保育園
保育園と言えば…やはり認可・認証にとらわれがちですが、認可外保育園だからこそできる、個性的でパワーのある保育園が数多く存在するって知っていましたか?
前回、運動に力を入れているJoy&Funを紹介しましたが、今回は世の母親が子どもの将来を考えるとやらせておいたほうが・・・と思う英語。
それも0歳からオールイングリッシュ、外国人スタッフによるネイティブな環境での保育を実現させた少人数制の認可外保育園です。
代表の二條実季さんが「英会話スクールというより、日常生活の中で自然と英語を身につけさせたい」との思いから昨年5月にオープン。
開業当初は認可保育園に入るための前段階として、半年だけ通園する人も多かったそうですが、2年目以降は「英語保育だから通わせたい」という人が大多数になりました。
ではその英語保育ってどんな保育なんでしょう?実際の効果ってどれぐらいあるのでしょう?
三軒茶屋から徒歩5分ほどの所にあるTMイングリッシュアカデミーを取材してきました。
はじまりは地元の英語スクールから
上北沢の自宅で英会話スクールを10年以上教え続けてこられた二條さん。彼女自身も4人のお子さんを育てるワーママでした。
最初は子どもたちの友人から教えはじめ、その兄弟が通い始め…口コミでどんどん拡大。その頃からお母さんたちから、働きたくても預ける先がなくて…と嘆きの声が多数よせられていたそうです。
二條さんのお宅はいつも学童状態。その頃から個人的に下の子や赤ちゃんを預かっていたそうですが、ついに4年前に認可外保育の申請を提出することになりました。
そんななか、以前から二條さんのなかにあったジレンマがふつふつと湧き上がってきたそうです。
「週に1度1時間だけの英会話スクールでは、英語に触れる絶対数が少なすぎる」のでは?
それなら0歳の頃から常に英語に触れられる機会を作ったらとどうだろう・・・。
その想いと待機児童問題が後押しして、地元よりワーママ率の高い三軒茶屋で0歳からの少人数制の英語保育をスタートさせたのでした。
0・1・2歳児の感覚って本当にすごい!
TMイングリッシュアカデミーでは、0~1歳は英語保育、2歳~5歳は就園・就学まえのプリスクール、3歳~6歳向けの幼稚園や保育園帰りのお預かり、小1~小3までの学童…など年齢に合わせてコースが分かれていて、どれもオールイングリッシュ。
取材中も0~1歳児がお散歩に行く準備をしている時も “everybady drinking” “good job! ” “Let”s go down! ”
外国人スタッフや日本人保育士もみんな英語で子どもたちにバンバン話しかけます。
もちろん日本語もわかるスタッフなので、絶対に日本語禁止というわけではありません。一人ひとりのペースには合わせつつ、基本は英語のみでの生活が一日10時間程度続きます。
とは言え0~1歳前半なんて、まだまだノーリアクションだし…実際どうなの?と思いきや、耳ではしっかりと聞いているようです。
「この頃は母国語以外にも何カ国語もスッと頭に入っていく時期なので、言葉を浴びせれば浴びせるだけインプットします。でも続けなければすぐに忘れてしまうので、生活の中で常に英語に触れるという環境が効果的なんですね」と二條さん。
今通われている子も、1歳半ぐらいから人差し指をうごかして「no no no~!」と自然に出るようになってきているようです。リアクションがネイティブな反応って、日常から英語にふれていないとなかなかでませんよね!
1日2回のイングリッシュサークル
では実際の一日のながれはどのようになっているのでしょうか。1歳児の一日の流れがこちらです。
「スケジュール的にはほかの保育園と変わりませんが、その全てが英語だということ。そこがとにかく大きいですね。あとは1日2回の英語サークルの時間には音楽やダンスを取り入れて、体全体を使って楽しく英語を吸収させます。季節の歌(取材時はハロウィンの歌)やリズム遊びなど、音楽を通じて自然と単語や発音を覚えるんです。1歳になると歌やリズムで英語が感覚的に入り、さらに動きを加えると、楽しくってどんどん吸収していくんですよ。また、言葉を話し始める1歳半ごろに、英語レッスンの時間をもうけて『知識』として少しずつ定着させていきます」
TMアカデミーでは外国人スタッフも採用しています。子育て経験があったり、ベビーシッター経験がある人のみを採用していているようですが、二條さんは採用を決める時は必ず面接者にオムツ替えをしてもらうそうです。
「オムツ替えをしてもらうことで、どれだけ小さな子どもと接してきたかが一目瞭然なんです。英語が話せても保育ができなければ保育園の意味がありませんからね」
ちなみに気になる保育料は…
週5日8時~18時で預けた場合の月額(税抜)は0・1歳児で130,000円、2歳児で120,000円、3~5歳児で110,000円です。(昼食・ミルク・おやつ・おむつ代は全て含む、別途入会金20,000円要)になります。
バイリンガルから英語が苦手な親まで
実際に、今現在通わせているのは海外赴任帰りの方や外資にお勤めのかたが多いそうです。
バイリンガルのママでも、小さい子どもにどう教えていいかわからない、と通わせていたり、赴任先でせっかく話せていたので帰国後忘れさせたくない…というかたも。また英語が苦手なママが子どもには小さなころから馴染ませたい…と通わせているかたもいらっしゃるそうです。
なかには、途中で認可保育園に転園したとしても、土曜日のプリスクールや夏のサマーキャンプだけ参加したりするお子さんも多くいるようです。
「とにかくどこかで英語に触れられる時間をキープしておくことが重要なんです! 今まで以上に必ず英語が必要になっていく時代ですから。とにかく英語を『勉強』ではなく『コミュニケーションの道具』として使える機会を子どもたちにもっと持たせてあげたいですね」と語る二條さん。
その想いは着実に実現していますね!
この園に預けてどうですか?
実際にこちらの園に預けているワーママに、率直な感想をきいてみました。
Nさん(会社員、43歳、子ども1歳3カ月)
Q.1日何時から何時まで預けていますか?
朝9:00〜夜18:00 (金曜日だけはお迎えが19:00〜19:30頃)
Q.なぜこの園を選んだのですか?
認可、認証の保育園に入れず、どうせ高い保育料を払うなら何か特色のある所をと思い選びました。あと園長さんとメインの先生が共に4人のお子さんをお持ちで、子育て経験が豊富だったことが安心材料になりましたね。
Q.入園後子どもに変化は感じていますか?
最近少し話せるようになってきたのですが、連絡帳によると“Sit down” と言っているようです!また”no no no no”と指を降って言います。とはいえ、家では両親とも日本語で話しているので彼だけが英語で話すという事はまだありません。
Q.この園を選んで良かったことは?
仕事帰りのお迎えが遅いほうなのですが、迎えに行く頃には息子1人につきスタッフが5人くらいで見ててくれているので、手厚いですよね。あと細かい相談にも乗ってくるし、それも経験値からの意見なので信頼できる。これからの事を考えても、小学校からインターナショナルスクールに入れることに決めました。
いかがでしたか? そのほかにも送迎サービス(有料)があったり、夜間保育もあったり…かなり充実した保育体制でした。
また0歳からの保育からはじまり、プリスクール、学童…などこれから長年にわたってお付き合いできそうなシステムですね。なによりも英会話スクールから派生しているので、指導カリキュラムも長年のノウハウによるものなのが安心ポイントでした。
英語はほめる事が多い文化なので“good job!” “good try!” ととにかくほめる。子育ての考え方からも良い影響を受けそうでした。
さらに英語が勉強にならないよう、小さな頃からコミュニケーションツールとして使えるようになれば強みになりますよね。
保育料は少し高額にはなりますが…先行投資と考えて0歳からあずけたい!という人が多いのもわかります。
子どもの英語教育について、今までほとんど関心がなかった私ですが…英語に触れる事の大切さを痛感。サマーキャンプからでも参加させてみたくなりました。
また、みなさんの周りにも個性的な保育園に通っていらっしゃる方やご存知の方、ぜひBRAVA編集部までお知らせください!
飯田りえ
編集者/ライター