2016.05.11
【今日からできる!】楽しい食卓作りへのポイントアドバイス〜実践編〜
前回、楽しい食卓作りが子どもたちのこころを育てるって本当?で4月上旬に行われた食育セミナーの内容をお伝えしました。
柴田裕美子さんに「子どものこころを豊かにするには『いつもの』食卓作りが大切」と教えていただきました。そんな大切な食卓作りに役立つ、かつ乳幼児期に取り入れやすい具体的な実践ポイントを学んできましたので、早速試してみました。
テーブルクロスorランチョンマットで枠つくり
前回もお伝えしましたが、食卓をごちゃごちゃにしないで、食べる前は配膳をきちんとすることが大切。
食事中も同じで、なるべく食器の音がなるのを避けるためにテーブルクロスやランチョンマットを敷くと、落ち着いて食べられます。特にランチョンマットを使うことで「ここはあなたの場所ですよ」と意識付けできるので自然と安心感を覚えるそうです。心理学的に見ても有効なんですね。
そして小さな幼児には四角かオーバルのプレートがオススメだそうです。というのも、ボロボロとこぼしやすい、でもなんでも自分でやりたがる時期、丸皿だと体に沿わせることができませんよね? 四角やオーバルだと、体に沿わせることができるので、こぼしてもお皿がキャッチしてくれるんです。
なるほど!これなら子どもも「上手に食べられた!」と自信がつきますね。そしてママとしても後片付けがラクです。これは目からウロコでした!
あと意外なところでお箸置きを使うことが良いそうです。小さい子は特にお箸をバラバラといろんな場所に置いてしまいがち。それをきちんとお箸の場所を指定してあげることで、お箸の場所が定まり、あった場所に戻す習慣がつくそうです。
子どものいる自宅でお箸置きって概念が正直ありませんでしたが、これは確かにマナー的に見ても良い習慣がつきそうです。早速、わが家でも取り入れました。
食器・カトラリーはできるだけ天然素材のもので
柴田さんの息子さんが1歳過ぎた頃、食事中にじっとしていない時期があったそうです。せっかく子ども用の食器を用意してあげても、お母さんの器から食べたがったとか。
「子どもが好きそうなプラスチックの器を使っていたんですが、どうも息子の食事が進まなくて。そこである日、私も同じプラスチックの食器にしてみたんです。するとせっかく美味しくつくっても、全然美味しさが感じられず。一週間ぐらいすると、なんだか自分の心もすさんでしまって…。以来、陶器のものにかえました。すると息子も大人と同じ器で嬉しかったのか、落ち着いて食べるようになりました」
確かに!軽さや割れにくさでプラスチックやメラミンのものを選びがちですが、食事も冷めやすいし、逆に軽すぎてひっくり返ったり、傾いたりして食べにくい。それにカチャカチャと音もなるので、食卓が落ち着きません。
良かれと思って用意した食器も、これでは本末転倒。幼児期には底が広く重さもあって、安定している陶器の器なら十分に使えるそうです。
年齢的にわざと落としたり、放り投げてしまう時期はありますが「ものを落とすと割れる・壊れる=元には戻らない」ということを肌身で覚えるためにも、陶器が良いという話は聞きますよね。
わが家でも陶器のものを使っていますが、1〜2歳の頃は幾つか割られてしまいましたが、そのうちなくなりました。陶器の方が食洗機も電子レンジも気兼ねなく使えますしね!
食が細かったり、落ちいて食べてないでお悩みの方、一度試してみてはいかがでしょうか?
栄養もあって最強の時短メニュー=簡単炊き込みご飯!
セミナーの中でも、できるだけ食事は手作りで都度作る、というお話でした。
でもどうしても仕事で遅くなったり、疲れ切っていて今日はおかずを作る元気がない!そんな困った時は炊き込みご飯がおすすめ!
ということで簡単鮭の炊き込みご飯レシピを教えていただきました。
■材料
・米2合
・鮭の切り身 2切れ
・出汁2カップ(酒・大さじ1、塩少々、しょう油少々)
・三つ葉や海苔、大葉やゴマ、いくらなどお好みでトッピング
■作り方
・お米を研いで30分水につけて吸水させる、その間に鮭を焼いておく
・水気を切ったお米を釜に入れて、焼いた鮭をのせ出汁を入れる
・炊き上がったら鮭をほぐしながら器に盛り、トッピングを乗せて完成
■アレンジ
・鮭を鯛にしたら鯛めしに、他の魚に変えても◎
・出汁をコンソメスープにしたらピラフ、そこにサフランを加えたらパエリア風にも
柴田さんは土鍋で炊いていらっしゃるようですが、わが家は炊飯器で。焼き鮭を入れて炊くだけ、本当にカンタンで美味しかったです。鮭は子ども達も大好きなので大喜びで食べていました。しめじやえのき、枝豆などを入れても美味しそうです。
いつもの食卓を大切にする
食卓を大切に、と言っても無理なことは長続きしません。でも今回の実践ポイントは、どれも自宅にあるものでできたのですぐに始められました。それに、ちょっとした工夫や考え方の転換だったので、ハッと気づかされることが多かったです。
柴田さんもお子さんと同じプラスチック器で食べることをご自身で試したり、母としての実体験に基づいたお話と食育や心理学からの両視点があったので、どれも納得のいく内容でした。
そして何よりも、今回「いつもの食卓」を大切にするという気づきがあったのが今回の収穫でした。皆さんも是非、取り入れてみてくださいね。
飯田りえ
編集者/ライター