2016.06.08
【口答えが増える時期】小学生低学年に多い「中間反抗期」とは?親はどう接するといい?
我が家の今年6歳になる娘が最近よく言う言葉「いまやろうと思ってたの!言わないで!!」。
最近、私はこれに悩まされております。
そう、分からなくもないんです。今やろうとしていることを先回りして言われた時のイライラ感。私もこれで子どものころ母親のことを疎ましく思っていました。しかし母とは「言わずにおれん」生き物でして、つい言っちゃうんですよね。
あと、例えばでいうと「ボタン」。エレベーターや電気のスイッチ。自分が押したかったのに、母親や弟が先に押してしまうと、泣き叫んで怒ります。なんなんだよー、そんなに怒ることかよーー、小さなことだぞーーー。
なぜか年長になった娘はイライラ、ヒステリー度が増してきたようで母を悩ませています。もうあなた2,3歳の「イヤイヤ期」は過ぎてるんだから、落ち着いてくださいよ。と思っているんですがネットで「6歳、反抗、娘」とかなんとか調べたら、気になる用語を見つけました。それが「中間反抗期」という言葉です。
小学生低学年におこる「中間反抗期」っていったい何?
第一次反抗期といえば2歳児のイヤイヤ期。第二次反抗期といえば、中学生くらいの思春期の「反抗期」ですよね。それは、ほとんどの方が知っていると思うのですが、この第一次反抗期、第二次反抗期の間に「中間反抗期」がある。という考えがあるのをご存知でしたでしょうか?
中間反抗期とは児童心理学者の平井信義氏がその著書『お母さんの子育て相談室』で、小学校2~3年生の低学年の頃に「中間反抗期」に入る、と唱えたもので、主に口答えを中心とした反抗期のことだそうです。
「中間反抗期」の子どもの特徴とは?
中間反抗期に入る小学2~3年の子どもは、脳の発達も大人に近づいてきます。いままで以上に論理的に物事をとらえ、自分で考えて行動できるようになります。また「家族」という枠を離れ、学校、友達、という自分の社会ができてきます。そんな中で今まで絶対であった「親」の矛盾も見えてきます。
そのことで、いままで素直だった子どもも、親に歯向かったり、違うと思ったことを違う、自分はこう思うという主張をするようになり、それを反抗的に親が感じるのです。
言ってしまえば、自立心が芽生え、親に対して自分の思いを主張できるようになる時期ともいえます。
子離れが必要な時期。何々しなさい!は禁句
この中間反抗期で、親はどう対応するのがいいか。それは失敗しながら育つ子どもを信じ「もうあなたに任せました」という態度で接するということです。
「何々しなさい」とつい口をついて出てしまう言葉を飲み込み、自発的に行動させてみる。そうすることで自分の生活に責任を持つようになる。というのです。
母親にとっては、なかなか難しいことですが、子離れを準備する時期ということでしょうか。一方でまだまだ甘えたい気分も残っているこの時期、突き放すのではなく寄り添い、時にはべったりと甘えさせ安心させる必要もあります。
乳幼児期のお世話時代が終わってもまだまだ続く「人育て」
うちの子の場合はこの「中間反抗期」の年齢に達していないので、これまた違う「もしやただのワガママか?」と思うの面もあるですが、明らかに年中時代とは違う「自分でやりたいのに、できなかったときのストレス」があるのは見て分かっています。これもまぁ成長している証。なのかもしれません。
2歳児のイヤイヤ期が終わり、ホッとした束の間、年長の今現在この状況。そして小学生になって、中間反抗期。それが終わって小学生高学年から中学生になると第二次反抗期がやってくる、と。
なるほどなるほど、子育てとは、分かっちゃいますが、一筋縄ではいかないものですね。
お世話中心の赤ちゃん期が終わり、幼児期を経てこれから小学生になっていきますが「子育て」って、お世話じゃないんだなぁということを最近よく感じます。一人前に生きていく「人」を育てなければいけない。だから、子どもの成長に応じた「親としての対応」を探っていかなければいけないんですよね。
とは分かっているけれど、なかなか子どもの「反抗」に付き合うのは忍耐のいるもの。週に一度は「こっちだってね!やってらんないのよ!!!」となってしまう日もあります。そして、どなって自己嫌悪。そんな日々の繰り返しですが、誰よりも子供に幸せになってもらいたい、そう思っている気持ちにだけは自信があります。
子育て=一人前に生きていける「人」育て。本当に大変なミッション!時には叱り、時には甘えさせ、時には笑い、時には泣きながら。私も一緒に成長しながら、頑張っています。
松本尚子
ライター・編集者
2010年生まれの女子、2012年生まれの男子の2児の母。主婦ときどきライター&編集者。女性向けサイトの編集者を経て、リクルートの住宅サイトでweb編集者を経験。酒好き、旅好き、美味しいもの好き。鎌倉在住。