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2016.07.27

【この季節は要注意!】兄弟間でよくうつる!? 3大夏風邪「プール熱」って?


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感染力がとっても強い、夏~初秋にかけて流行する感染症

夏風邪には特徴的な症状を持つものがあり、特に知られているのが「ヘルパンギーナ」、「手足口病」、「プール熱」の3つ。それに「溶連菌感染症」も含めて、我が家の子どもたち(6歳・4歳・2歳)も、毎年必ず何か一つは罹患してしまいます。時には兄弟間でうつしあってしまうことも……。

なかでも「プール熱」は、流行のピークが7~8月頃で、それが10月頃まで続くという、まさにこれから!な感染症。しかも、感染力が非常に強く、症状も一般的な風邪より長引くことが特徴。我が子が通っている園でもちょうど1人目の感染者が出たという情報があり、戦々恐々としているところです。

そこで今回は、見事に兄弟間感染してしまった我が家の経験と共に、罹患してしまった時の対処法などについてお伝えしたいと思います。

どうやってうつるの?

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 プール熱の正式名称は「咽頭結膜炎」。“アデノウイルス”というウイルスによって引き起こされる感染症で、プールの水を介して感染することもあることから「プール熱」とも呼ばれるようになりました。アデノウイルスには約50種の型が確認されていますが、プール熱は主に3型のアデノウイルスが原因。潜伏期間は5~7日間と言われています

1人目の育児の時は、そんな病名今まで聞いたこともなかったし、「プール熱って言うんだから、プールでしかうつらないんだよね」な~んて思っていました。でもこのプール熱、プール以外でもうつることが多々あるんです!

主な感染経路は、

  • 飛沫感染:咳やくしゃみなどによって発生する飛沫によって感染
  • 接触感染:患者とのタオルの共用や手指を介した感染

以上の2つで、結膜(眼)や上気道(喉)から感染します。ですので、やはり集団生活や子どもがたくさん集まる場所のオモチャやドアノブ、トイレなど、共有部分が感染のもとになるようです。また、塩素濃度の管理が不十分なプールに入ることでも感染が起こるようですが、こちらのほうはあまり多くないみたい。水質が管理されていない水遊び場や、じゃぶじゃぶ池などのほうが頻度は高そうです。

続く高熱と喉の痛み、目の充血が特徴

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主な症状は以下の3つ。

  • 39℃台の発熱
  • 喉の腫れ、痛み
  • 目の充血、目やに

突然の発熱で発症し、39~40℃の高熱が4~5日続きます。喉も赤く腫れるため、痛みも強そう。目の症状は、白目の充血、痛み、涙、目やになどの結膜炎症状。この他、頭痛や関節痛、吐き気や腹痛、下痢を伴うこともあるそうです。

3歳児→1歳児、時間差で感染! 症状も違う!

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我が家の場合は、長男(3歳の終わり頃)が、夏休み中に混んでいる場所に遊びに行き、水遊びをした数日後、充血&目やにで目が開かなくなる、という症状で発症しました。ウイルスが直接、結膜に入ったんでしょうね…。でも、発熱も喉の痛みも普通の風邪程度。こんな風に、3つの症状が全て現われてこない不完全なケースもある、と小児科医に言われたのを覚えています。

そして長男の症状が軽く済んでホッとしたのもつかの間、次にうつった次男(1歳後半)は、バッチリ高熱&喉の痛みもあってぐったり! 罹患する年齢や、免疫力や体力がついているかどうかで、全く症状が違うことにとても驚きました

喉がはれ、目が真っ赤になって高熱が続く為しんどそうで、親としてはすごく心配。実際、この時も39℃台の熱が4~5日続き、どうしよう!と思った覚えがあります。でも、「二次感染で肺炎にでもならない限り、命を脅かすことはない病気だよ」と医師に言われ、冷静さを取り戻しました。

治療は、特効薬がないため対症療法が中心。高熱に対しては、鎮痛解熱の内服薬(長男)や座薬(次男)を使用。また、目薬も2種類処方されました。

長男は、症状の出ている間も比較的何でも食べられたのですが、喉の痛みで水分さえ取りにくかった次男には、ゼリー&アイスが大活躍。でも、喉にしみるのか、それまで好きだった野菜ジュース、果物などは一切拒否! 喉に刺激を与える熱いもの、固いもの、酸っぱいものを避け、冷ました味噌汁や豆腐のような喉ごしの良いものを与えていました

兄弟間感染を防ぐためには?

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家庭内感染により、兄弟が時間差で発症してしまったので、トータルでの看病期間は2週間ほど。この間、外へ出る事ができないので買い物もままならず、もちろん仕事ははかどらず(泣)、長い時間だったと感じた記憶があります。

こうなるのも兄弟の宿命!とも言えますが、親としてはできるかぎり防ぎたいというのが本音。皆さんももう実践中かもしれませんが、感染拡大を防ぐために、できることを挙げておきます。

  • 患者本人だけでなく、家族全員が必要以上に「手洗い」を意識する。
  • 目やにも感染源となるため、ハンカチやタオルではなく、ティッシュペーパーなどの使い捨てのものでふき取ってすぐ捨てる。月齢が低いと難しいが、本人が眼を直接手で触れないよう気をつける。
  • タオルは共用せず、別々のものを使う。一緒の部屋で寝る場合は、枕カバーなども注意
  • 目やにや唾液がたくさん付着したタオルは、洗濯機で洗ってもウイルスが残る場合があるので、できるなら分けて洗うことをおすすめ
  • 感染の危険がある間は、シャワーだけにするか、お風呂は一番最後に。(湯船にもぐって遊んでしまうので…)
  • 喉からは2週間、便からは30日間ウイルスが排出されるとのこと。おむつの取扱いにも十分に注意して、交換後の流水・石けんによる手洗いは必須!

また、夏は楽しいイベントで夜更かししてしまったり、暑さで寝苦しかったりして、病原菌に対する抵抗力が落ちてしまいがち。睡眠時間を十分にとって、バランスの良い食事を心がけ、「免疫力をアップさせる」ことも大事になってきます。

今年の我が家は、できれば夏風邪に罹患しない&かかっても末っ子にうつさない、ことを命題に予防に取り組もうと思います。みなさんも、この夏は夏風邪に負けず、ぜひ元気に楽しく過ごしてください!

横山香織

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