2017.05.17
ノイローゼ寸前!3人目子育てで陥った【育児つらいスパイラル】の原因とは?
昨年春に第3子を出産した私。この春まで6歳、3歳、1歳の3人を自転車に乗せ(一人は抱っこ)、保育園と自宅の往復生活をしていたわけですが、たびたび「3人も育ててすごい!」「貫禄がある!」と周囲から褒めて(?)いただく場面がありました。
たしかに、私も子どもが1人の頃は「2人、3人育児をしているママってすごいなー」と思っていました。”子育てに慣れていて、ちょっとやそっとのことでは動じない肝っ玉母さん”といったイメージでしょうか。
しかし実際自分が3人の母親になってみると、私の場合、ぜんぜんすごくなかった、それどころか今までにないくらいヒステリックになり、育児ノイローゼになりかけていたのです…!
「3人目は放っておいても大丈夫」という思い込み
我が家は第一子(長男)と第二子(長女)との年齢差が丸3年あり、長女が赤ちゃんの頃、長男はそれはそれは長女をかわいがってお世話をしてくれました。長女も、長男のことが大好きで大好きで、長男がいればご機嫌でした。
そのため、夕飯時なども「後追いで作れない!」ということがほとんどなく(長男のときはありました)、「やっぱり2人目はたくましい」なんて思っていました。
そして次男を妊娠し、「2人目がこんなにラクだったから、3人目も放っておいても大丈夫だろう、きっと上2人が勝手に色々やってくれる」と思い込んでいたのです。
ところが次男は、ひとりで動けるようになった7、8ヵ月頃から私への後追いがどんどんひどくなり、片時も私が視界から消えることを許しません。長男たちに子守りを頼んでもすぐに泣いてしまうため、子どもたちも困り果てていました。
3歳差と2歳差の違い
次男の育児がつらかったのは、上の子との年齢差もあったように思います。長女を産んだとき長男は3歳3か月、トイレはもちろん、自分の身の回りのことはある程度ひとりでできる年齢でした。
対して次男を産んだときの長女は2歳になりたてで、ちょうどイヤイヤ期に突入。それまで長女を叱ることなどほぼなかったのに、一気に長女を叱る日々に突入しました。
加えて、オムツを替えるのも2人分、食事のサポートも2人分(娘は今ではひとりで食べられます)、寝させつけも2人分。言葉の通じない0歳児と、言葉は通じるもののまだまだ突拍子もないことをしでかすことのある2歳児を抱え、途方にくれたことが何度もあります。
上の子と比べてしまった
我が家の場合ですが、そももそ上2人はわりと育てやすい子だったように思います。もちろん夜泣きや乳離れできないなど、その時期その時期で大変なことはありましたが、どちらかといえばいつもニコニコ、人慣れしていて、私(ママ)がいなければダメ!というタイプではありませんでした。
長女がハイハイなど自分で動き出した7、8ヵ月頃は、1話4~5000字のシナリオを1か月で30話分書くという仕事をしていました。保育園にもまだ預けていなかったので、今考えると尋常じゃなかったのですが、それでもお昼寝や一人遊びをしてくれる子だったので、なんとか締切を過ぎることなく、むしろ前倒しで進めることができました。
そんな調子で在宅で仕事を続けながら、長女が1歳2か月で保育園に入園するまでを乗り切ることができたので、次男の際も同じようにできるだろうと高をくくっていました。
ところが、次男がズリバイ~ハイハイ期になると、私がパソコンに向かうとすぐに泣かれてしまい、10分と続けて集中することができず、1時間かけてあやしては数分パソコンに向かう、というようなことを繰り返す日々になりました。ちょうど新規の仕事も始まった時期で、次男が泣いている横で「なんで泣いてばかりなの!?」と自分も泣いてしまったことが何度もあります…。
個体差があることは理解していたつもりなのに、たった2人のサンプルを見て「子どもってこんなもの」と決めつけてしまっていたんですね、それがますます私を「こんなはずじゃなかった…」と苦しめました。
育児ノイローゼになる前にSOSを出す&離れる
そんなママっ子の次男のギャン泣き攻撃と、夜も頻繁に起きる方だったので、仕事がまったく手につかない日が増え、イライラは募るばかりでした。いざ向き合い抱っこしても、なかなか機嫌がよくならないことが多く、「この子は1日のうちで笑っている時間より泣いている時間のほうが多い…私のせいだ…」と思うように。
そしていつしか、「赤ちゃんの育児ってこんなにつらかったかな…」「この子と2人で家にいるのがしんどい…」「いつかひどいことをするかもしれない…」と、どんどんマイナスな思考で埋め尽くされてきました。
実はこのとき、自分の母親に相談したのですが「自分が生んだんだから、そんなひどいことを言うんじゃない。子どもがかわいそうだよ。それに大変なのは今だけなんだから」とたしなめられてしまい、余計に苦しくなってしまいました。身勝手なことを言っているのは分かってるんですが、かわいがりたいのにかわいいと思えない、だからこそつらくてSOSを出して、受け止めてほしかったんです。
それでも子どもに手をあげたり、育児放棄せずにいられたのは、仕事中の夫に泣きのLINEや電話を入れて、「もう無理!」「つらい!」「次男がかわいいと思えないときがある」「次男と2人で家にいたくない!」と打ち明けられたからです。
私がヒステリックになっても夫は責めることはなく冷静で、仕事から帰宅するとなかなか寝ない次男の寝かせつけを交替し、休みの日は「次男をみてるから出かけてきなよ」と私がひとりになれる時間を積極的に作ってくれました。
次男と数時間離れるだけで私の気持ちは驚くほど晴れやかになり、そのあとは穏やかに接することができ「ああ、やっぱりかわいいなあ」と素直に思えたのです。
その後は、
・仕事以外の日もたまには一時保育に預ける
・預けられない場合は家に2人でいるとつらいので児童館などへ行く
・悪天候や風邪などでそれもできない場合は電話やLINEで誰かに話す
という方法をとり、自分が「ちょっとヤバイな」と思ったらすぐにガス抜きをするように心がけました。
いつも100点のママでなくていい
この春から次男は無事保育園に通い始めました。あんなにママっ子で、私から離れたらずっと泣いているのでは…と心配していたのですが、まったくの杞憂で、ギャン泣きする周りの子どもたちの中でもケロっとして遊んでいる模様。そして、相変わらず自宅では後追いマンですが、保育園に通うようになってからのほうが泣く回数も減り、情緒が安定してきたようです。
今、育児がつらいと感じている方は「こんなにかわいいのに、自分が生んだのに、もっと大変な人もいるのに、経験があるのに、、、」なんて自分を責めなくていいし、周りのそんな声に耳を貸す必要はありません。どんなに愛しいわが子だろうが、何人目だろうが、つらいときはつらい、3人生んで育てていてもそれは同じで、きっとこれからも続くんです。
こんなダメなママでも、長男と長女いわく「宇宙でいちばん大好き」な存在なのですから、怒って泣いて笑えない日も、こんな日もある!と開き直っていきましょう。