2017.12.12
子どもが産まれたら【在宅ワーク】もあり!? メリットとデメリットとは?
子どもが産まれて”在宅ワーク”という働き方を考えたことのあるママもいるのではないでしょうか?
経済的な理由で働く人や、自身のキャリアアップのために働く人、さまざまな理由でお仕事をされているかとは思いますが、子どもが小さい時間はそう長くはありません。
子どもとの貴重な時間を少しでも長く過ごせるように、在宅ワークについて考えてみませんか?
こんなにある! 在宅ワーク
筆者はフリーランスでライターをしています。取材やイベントなどで外出の機会は多いものの、拠点は自宅になるため在宅ワーカーです。もともとは外勤していたのですが、2人目出産後に個人事業主になりました。
当時“キャリアアップを目指して働く、バリバリのキャリアウーマン!”というわけでもなかったので、仕事を辞めることに抵抗もなく、そこに夫の反対もなかったのであっさりとフリーランスに転身。ライターという職業に、特に資格も必要ありませんでした。
筆者が選んだ職業はライターでしたが、ほかにも資格がなくてもできる在宅ワークはたくさんあります。スキルが求められるお仕事は、ご自身の過去の経験が生きてきそうです。
以下は在宅ワークの一例ですが、近年では在宅制度を設けている会社も増えてきていますよね。
・ライター
・イラスト制作
・webデザイン
・プログラマー
・データ入力
・テープ起こし
・テレワーカー
・ハンドメイド作家
ちなみに筆者の身近には、自宅でネイルサロンを行っているネイリストのママや、英会話スクールを営む帰国子女のママもいます。
在宅ワークのメリットは?
在宅ワークのメリットは、なんといってもやはり子どもに「おかえり」を言ってあげられる環境ということ。子どもにとって、家に待っている人がいるというのは安心感につながります。
子どもが急に熱をだしたとしても、仕事を休まなければならない、というプレッシャーもありません。
筆者は子どもが1人のときは外勤をしていましたので、保育園に預けている子どもが熱をだせば職場に連絡が入り、すぐにお迎えに行かなければならなかったり、熱が下がるまでの数日間仕事を休んだりと、その都度周りに迷惑をかけるのが心苦しく感じていました。そのストレスがないだけでも、随分と心が楽になったものです。
もちろん納期のある仕事は確実に間に合わせる必要があり、日中子どもの世話で仕事ができなかったときには深夜作業など努力は必要。個人事業主たるもの、信頼関係が第一です。
災害時など、緊急事態にも子どもをすぐにお迎えに行けるのもメリットです。筆者は1人目を妊娠しているときに東日本大震災を経験したのですが、職場から家まで電車は一向に動かず、結局3時間以上かけて歩いて家まで帰りました。もし既に子どもが居たとしたら……と考えるとやはり不安です。
在宅ワークのデメリットは?
もちろんデメリットもあります。
第一に、仕事を本当にしているのか周りから見えづらいという点です。「家でできる仕事なのだから、融通がきく」と思われがちなのですが、実際には自分自身で仕事のスケジュール管理をしなければならず、想像以上に大変です。
しかしそこを理解してもらえず、例えば保育園や小学校の役員になったときに“平日日中に動ける人”の役回りを担わなければならないなど、実は悩みだったりします。
また、地方自治体によっては保育園入園の申し込みの際に不利な場合もあります。筆者の住んでいる地域は外勤と変わらず居宅内労働であっても不利益はないのですが、入園に必要な点数に差がある場合があります。もし外勤から在宅ワークに切り替えようと考えているのであれば、保育園在園中にしたほうがいいかもしれません。
働き始めはオンとオフの切り替えが難しかったとも感じます。自宅で仕事をしていると掃除したくなったり、子どもたちがいても仕事のメールが気になったり、仕事と家事育児の境界線を引くことができていませんでした。自分でその線引きして、管理していく必要があるでしょう。
在宅ワークは決して“楽”ではない
仕事量や収入は自分の裁量次第ですし、筆者の場合は好きなことを仕事にしているため、今の状況に満足しています。しかし少なくとも、楽な働き方だとは思いません。なにより自分に厳しくなくては、続けていくのも難しいと思っています。
でも一番の目的だった、子どもとの時間は随分とれるようになりました。時間をとれるようになったことで心に余裕が生まれ、イライラすることも減り、子どもを急かすことなく“待つ”ということもできるようになってきたと感じています。
ちなみに意外なプラスポイントとしては、通勤電車に乗ったり職場でいろんな人と会ったりする機会が減ったことで、病気をしなくなりました! 過去にお医者さんに「人と会うだけ菌と触れることになるのだから、勤務先が変わることで風邪をひきやすくなるのは当然」と言われたことが身にしみます。
在宅ワークのメリットとデメリットを考えて、働き方を見直してみると、子どもとの付き合い方もかわるかもしれませんよ。
沖田かへ
ライター
2級建築士、照明コンサルタント、FP、心理カウンセラー資格など所持。2人目出産後、大好きな子どもたちと少しでも長く時間を過ごせるよう、フルタイム勤務からライターに転身。夏はキャンプ、冬はスキーと、家族でアウトドアなライフスタイルを送る。