2022.12.28
民間学童保育の費用や預けられる時間は?種類やサービス内容も紹介!
小1の壁、小4の壁、どちらも保育園を卒園し、小学校の放課後の過ごし方が大きく関わっています。働く母親にとって、学校が終わってから親が帰宅するまで、安全に、勉強もして楽しく過ごして欲しいのが願いです。最近特に人気が高いのが、費用は高めですが環境もサービスも充実している民間の学童保育です。今回は公立学童保育(公立の学童保育については「学童保育とは?いまさら聞けない学童の基礎知識」の記事を参照)の待機児童になってしまったときも利用できる民間学童について詳細に紹介します。
民間の学童保育って
(1)特徴
・学校から保育施設まで送迎サービスがある
・学童終了後、自宅まで送ってくれる
・カリキュラムが豊富
・延長保育をしているところが多く融通が利く
・1年生から6年生まで預けられる場合が多い
(2)民間学童保育の預けられる時間
基本は8:00~18:00が多いようですが、朝も7時から、延長保育では夕飯も出してくれて20時、21時と対応してくれる施設も多くあります。中には24時間対応も。民間の場合、公立のように自治体ごとに一律の規定ではないので、それぞれ預かってくれる時間もかなり幅広いのが特徴です。まずホームページ等で確認しましょう。
(3)学童保育の費用
こちらは公立学童保育と比べて、かなり高めです。
▼平均的な月額の基本料金(保育費用)
50,000円~100,000円
▼入会金
10,000円~30,000円
▼オプション料金
・延長料金 500円~/30分
・夕飯代 500円~
・入浴代 300円~
・システム利用 1,000円~
*入室時に親にお知らせがくるなどのシステム管理費、セキュリティカードなど
・特別プログラム 5,000円~
*学習講座や専門講師による指導など。
費用が幅広いのも特徴的で、様々なオプションやサービスによって中には15万近くなる所もあります。
例えばバイリンガルの授業や塾や習い事への送迎、専門講師による図工や音楽、体育のクラスがあったりします。夏休みなどは毎日のように遠足や見学、プールなどイベントやプログラムを開催しています。が、それぞれ別途料金がかかったりもして、基本料金は5万円台だが夏休みなど10万かかった、という話もよく聞きます。
(4)民間学童保育入所の条件とは
公立と違い、共働きや母子家庭といった状況でなくても子供を預けられます。ちなみに小学校対象の学童保育だけでなく、幼稚園終了後のアフタースクールを併設しているところもあります。
民間学童保育の種類と有名アフタースクールを紹介
【学べるエデュケーション特化型】
・施設内で専門資格を持つ先生による学習指導がある
・塾と同レベルのカリキュラムを行う
・独自のドリル等を行い学習習慣を身につけさせる
・様々な体験学習がある
●ウィズダムアカデミー
中学受験等にも対応、スピーチタイムや英語カリキュラムが豊富
●こどもクリエ塾
ロボット教室やプログラミング、理科実験、プロジェクト型学習などがある
【大手塾グループ運営型】
・塾で培われた学習ノウハウを活かし学習面のフォローが強い
・実績のあるセキュリティシステムを持つ
●ワイズ(栄光ゼミナール)
栄光ゼミナールと提携しているZ会通信教育のプログラムや、読み書き計算の基本、暗算教室、英語、理科教室といった学習コンテンツが豊富
●ピグマキッズ(サピックス)
サピックスメソッドを個別にプログラムし低学年から行う
【独自プログラム型】
・すべて英語で会話するグローバルタイプ
・運動に特に力を入れているスポーツタイプ
・芸術(美術・音楽等)的なカリキュラムに力を入れている
●キッズベースキャンプ
豊富なイベント(キャンプやいのち教育等)で遊び中心ながらコミュニケーション能力発達に力を入れている
●ティップネス・キッズアフタースクール
スポーツクラブの運営、スイミングやチアダンス、運動の時間があり文武両道をめざす
【セレブ型】
・至れり尽くせりのフルサービス
・有機食材で手作りなどの食事提供
・学習フォローは個別対応可能
・外国語対応など
●環優舎
月額20万以上ながら、24時間対応でお迎えが遅くなるときも事前連絡も必要ないなどフルサポート。学習サポートも充実。
●新芽’Sクラブ学童
月額は7万円程度。プラスワン教育でオプション料金がかかるがピアノやヴァイオリン、チェス、絵画、学習指導を受けられる。
民間学童に預けるメリット・デメリットの体験談
上の子は公立学童に入れたが宿題もやらずに帰宅し、どんどん勉強が遅れてしまった。下の子は出来たばかりの民間学童へ、月額7万くらいかかるが決まった時間に宿題をし、規定のドリルをして低学年向け塾に通わせている感じで結果的に安いのかも、と思っています。子ども同士のケンカなどにも非常によく先生の目が行き届いており、保護者への連絡もきめ細やかで安心できる(Nさん)
民間のアフタースクールは家まで車で送ってきてくれるし、急な延長でも問題ないので本当に助かる。長い休みでも、遠足からキャンプ、博物館見学まであり、費用が高いのも納得。大切な子どもの成長期に預けるので、自分の給料を半分もっていかれるとしても仕方なし、期限つきと考えて決めました(Oさん)
意外と先生の入れ替わりがある。高いお金を払っているのに、先生が交替すると子供もしばらく落ち着かない様子なのが不満(Aさん)
公立学童で学校の仲間とケンカしたり近所の公園で遊ぶのが大事かな、と思う。宿題は自主性に任されているので、うちではまず学童へ行ったら宿題をやること、として、帰宅して必ず私がチェック。ちょっとの手間を惜しまなければ、高いお金を払わなくても民間学童でも低学年のうちなら充分だと思う(Mさん)
民間・公立学童どちらを選ぶか?
それぞれメリットとデメリットがあります。要は親の考え方ですね。
体験談にもあるように、送迎つきでサポート万全の民間学童を「一時期のことだから」と納得して払うか、月額1万円以内で見てくれて普通に遊んで普通に宿題くらいすませてくれれば充分、と公立学童を選ぶか、ここはけっこう悩みどころです。
忘れてしまいがちですが、子どもの性格にもよるでしょう。民間も公立も学童保育の見学ができるところがほとんどです。まずは親が良さそうと思うところをピックアップした上で、子どもと一緒に見学して相談してみるといいかもしれません。
いずれにしても学童保育、放課後の長い時間を過ごします。来年度なら今からじっくり検討できますから、早めに学童保育をどうするか準備していくことをお勧めします。
※この記事は2018年3月に公開したものです。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。