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2018.05.20

自分は不妊症なの…不妊症の検査を受けて見る前に症状や状態を調べてみた


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「私は不妊症かもしれない」と悩む女性がいます。それは近年、増加傾向にあるようです。一人目がなかなかできないという女性もいれば、二人目以降妊娠できなくなってしまったという「二人目不妊」もよく耳にしますね。ではなぜ不妊症に悩む女性が増えているのでしょうか。それを知るためには、不妊症がどんな病気なのか、そして不妊症が疑われる状態などを詳しく知る必要があります。

そして、不妊症は時間との闘いでもあります。「私ってもしかして不妊症かもしれない」と感じたならば、即行動を起こすべきなのです。なぜ不妊症と時間が深く関係しているのかは、不妊症が増加傾向にあることと大きく関わってきます。不妊症と時間の関係についてもご紹介していきます。

不妊症とはそもそもどんな状態を指しているの?

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まずは、不妊症がどんな状態を指しているのかを把握しておきましょう。みなさんは不妊症について、どんなイメージを持っていますか?「赤ちゃんが何年もできない」「治療にお金と時間がすごくかかる」「治療がとてもつらいらしい」……そういったイメージが先行して、実際はどんな状態なのか、はっきりとはわからないという方も多いと思います。

不妊症とは、健康で性交渉を持っている夫婦が、1年以上赤ちゃんを授からない状態を指します。また、不妊症というのは病名ではなく、不妊状態にあるということを広く示す言葉で、不妊症」という単独の病気があるわけではありません。

医療者によって、赤ちゃんができない状態のことを「不妊」と言ったり「不妊症」と言ったりします。日本産科婦人科学会では不妊と定義していますが、日本生殖医学会では不妊症と呼んでいます。一般には不妊症という名前が広く定着しているのではないでしょうか。。正確には

○不妊……避妊していないのに、赤ちゃんができないまま1年以上経過した状態
○不妊症……避妊していないのに、赤ちゃんができない状態

という違いがあるのですが、ほとんど同じ意味で使われています。

不妊症かもしれないと疑った方が良い状態

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まだ不妊症という意識がない女性にとって、「1年赤ちゃんができなければ不妊」という定義は衝撃なのではないでしょうか。年齢が若いカップルなら、なおさらですよね。20代のカップルなら「結婚してから避妊をやめたけれど、そういえばもう1年経ったね」くらいの認識しかないかもしれません。

しかし、年齢に関わらず、セックスレスではない夫婦が1年以上避妊をしていないのに妊娠しない状態は、不妊です。通常であれば、避妊せずに性交渉を持っていれば半年で6割、1年で8割、2年で9割のカップルが妊娠します。つまり、1年経過したということは、不妊が疑われる2割に属しているということになります。

また、セックスレス(月に1度以上性交渉を持たない状態)である場合も不妊に含まれます。女性の性欲が減退しているケース、男性の性欲が減退しているケースなどいろいろな原因が考えられますが、性交渉を持たなければ赤ちゃんは授かりません。セックスレスになっているという状態も、充分に不妊症と言えるのです。

さらに、男性も女性も年齢が35歳~40歳をすぎている状態なら、不妊症のリスクが高まります。結婚してそれぞれ仕事に専念しているうちに今の年齢になってしまったという方も、35歳を過ぎてから結婚したという方も、まずは不妊症の可能性を考え、妊活をスタートさせた方が良いのです。

また、女性の場合は生理によるバイオリズムの把握が可能ですが、生理不順だったり、子宮内膜症などがあったりする場合は、それらの病気が原因で不妊症につながることもあります。婦人科系の病気を自覚している場合は、不妊の可能性があることを考えておきましょう。

○避妊をしていないのに1年以上子どもができない
○夫婦仲が悪いわけではないが、セックスレス状態にある
○夫婦の年齢が35歳~40歳を過ぎている
○婦人科系の病気がある

こういった状態ならば、早めに妊活をスタートさせることを、産婦人科で相談してみましょう。

不妊症は女性だけの問題ではない

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不妊症を引き起こす病気や症状はひとつではありません。実は不妊症には女性不妊と男性不妊があり、双方に不妊の因子があるケースもあるのです。男性不妊は最近やっと認知されはじめたばかりですが、かなりの数に及びます。

WHOの調査によると、男性不妊が原因で赤ちゃんができない不妊カップルは24%、男女ともに不妊症の不妊カップルは24%と、男性不妊が関わる不妊は5割近くにのぼります。女性の頑張りやつらさばかりにスポットが当たりがちな不妊・不妊治療ですが、男女ともに取り組まなくては克服できないと言えるでしょう。

さらに、男女ともに不妊因子が見つからない、つまり原因がわからない不妊カップルも1割存在します。産婦人科医をしている私の友人は「妊娠・出産に関しては、まだ人間の叡智の及ばない部分がある」と言います。彼女は大学病院に勤め、珍しい症例も数多く診ているため、余計にそう感じるようです。今の科学・医学ではたどりつけないところに答えがあるのでしょう。

また女性のバイオリズムは気持ちに大きく左右されます。夫が妊活に協力的でなく、調べ物も検査もみんな妻任せだったり、一生懸命な妻に対して心無い発言をしたりすれば、それが大きなストレスになって女性ホルモンや自律神経に乱れが起きる可能性もあります。

また焦りも禁物です。周囲の人、特に両家の両親から赤ちゃんをせかされると、どうしてもしわ寄せはお嫁さん側にきてしまうものです。そのために妻が焦り、結果としてストレスが高じて妊娠しにくくなることもあるのです。こんな時に重要なのは、やはり夫のサポートです。妊活は夫婦で心と力を合わせ、二人三脚で取り組むべき課題ということが、こうしたポイントからもよく分かりますね。

女性・男性別!不妊症の原因となる症状例

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それでは、女性不妊の原因と男性不妊の原因をそれぞれご紹介します。

○女性不妊の原因
・卵巣に関する要因…卵巣嚢腫のような病気があれば、不妊の原因になる可能性があります。
・排卵に関する要因…何らかの原因で排卵が行われない場合があります。生理が来ているのに排卵がないケースもあるので、検査をしてみなければわかりません。
・卵管に関する要因…卵管がなんらかの原因で詰まっている場合、卵子が子宮に排出されないため、不妊の原因になります。卵管が詰まる要因もさまざまです。
・頸管に関する要因…子宮頚管は、洋ナシをひっくり返したような形で子宮の狭くなっている部分です。この部分にさらりとした粘液が満たされることで、精子の通りが促進されます。しかしこの部分に異常があると、精子がうまく子宮体部に到達できなくなってしまいます。
・免疫に関する要因…身体の外からの脅威と戦い、健康を守るものが免疫です。しかし時に精子や精子の持つ遺伝子情報を外敵と判断し、攻撃してしまうことがあるのです。
・子宮に関する要因…子宮内膜症や子宮炎などの病気がある場合や、奇形がある場合、子宮筋腫がある場合など、さまざまな要因が考えられます。
・女性ホルモンに関する要因…女性ホルモンがきちんと分泌されないと、月経周期や排卵・妊娠などに深刻な影響が出てしまいます。

これらのほかにも、まだ解明されていない原因があると考えられています。

○男性不妊の原因
・造精機能障害…精子が作られない、もしくは正常で健康な精子がつくられない状態です。精索静脈瘤などさまざまな病気や、過去のムンプスなど、さまざまな原因が考えられます。
・精路通過障害…精子が精巣から陰茎の先端までスムーズに通過できる状態にあることで、精子が正常に射精されます。しかし先天性の異常や過去の病気・炎症などが原因で詰まっていると、精子自体がきちんと射精されません。
・精機能障害…勃起障害(ED)をはじめとする、性行為に関する異常です。そのほかにも、マスターベーションなら射精できるのに、膣内では射精できないなど、さまざまなパターンがあります。糖尿病のような病気が原因となっている場合と、ストレスなど精神的な要因がある場合があります。

○男女共通の原因
・加齢…女性は30歳、男性は35歳を過ぎると、それぞれ妊娠する力・妊娠させる力が衰え始めます。また卵子や精子も老化していきます。さらに年齢を重ねることで性欲も減退します。加齢は、男女共通の深刻な原因なのです。

不妊症と出産の高齢化

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先ほどご紹介したように、加齢は大きな不妊原因のひとつです。そして、現在多くの人が加齢による不妊に悩んでいます。その背景には晩婚化が影響を及ぼしています。現在、日本人の結婚平均年齢は、2017年のデータで男性が31歳、女性が30歳となっています。

女性の30歳という年齢は過去最高とタイ記録です。現在は女性の社会進出が目覚ましく、男性と変わらず仕事に打ち込み、出世もするようになりました。そういった背景は大変素晴らしいのですが、その結果女性の晩婚化が進んでいるのです。

加齢によって男性も女性も妊娠する力がどんどん衰えていくとご紹介しましたが、女性にとってその曲がり角となるのが30歳と言われています。つまり、新婚の状態ですでに不妊要因があるということです。また男性も35歳から妊娠させる力が衰え始めると言われており、男女ともに40歳を過ぎると妊娠の可能性は大きく下がります。

結婚した時点で男女ともに年齢が高めの場合は、進んで不妊症の検査を受けておくと安心です。年齢が高くなると妊娠する力が衰えるだけでなく、身体自体も加齢の影響を受けて、活性酸素による細胞の傷みや活力の低下などが進みます。さらに生活習慣病などのリスクも高くなります。

年齢に関わらず、少しでも不安がある場合はまず不妊検査を受けてみることで安心につながります。若いうちに不妊の原因がわかれば、より早く不妊治療に取り掛かれますし、身体への負担も軽くなります。

不妊症の検査の受け方を知っておこう

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結婚し、夫婦で「赤ちゃんが欲しいね」と感じたなら、早めに不妊検査を受けましょう。女性は結婚前に「ブライダルチェック」という名で検査を受けているかもしれません。不妊検査は女性だけのものではなく、男性が受けるものもあります。最初は必ず二人で受け、夫婦が今どんな状態にあるのかをきちんと把握しましょう。

不妊検査を受けられる病院をご紹介します。

○産婦人科のクリニック
○総合病院の産婦人科
○不妊外来
○不妊専門クリニック
○男性の場合は泌尿器科

まずは病院に電話をかけ、不妊検査を受けたい旨を伝えましょう。一般のクリニックでも、時間を分けて不妊外来を設けている場合があります。

今後、妊娠・出産することを考えれば、産婦人科で受けると安心です。しかしまだ検査を受けるだけなので、自分たちに病院や医師が合っていないと感じたら、より気持ちを率直に話せたり、親身になってくれたりする病院や医師を探しましょう。医療専門の口コミサイトもいろいろありますし、実際に不妊治療を経験した周囲の人たちにも話を聞いてみると良いでしょう。

基本の検査はだいたいの病院で6種類になります。うち5種類が女性、1種類が男性の検査です。

女性
・基礎体温…女性の生理周期を知るための体温表。少なくとも2、3ヶ月分あると良い
・フーナーテスト…朝性交し、その日の子宮内の精子の状態を見る検査
・頸管粘液検査…子宮頚管を満たす粘液の検査
・卵管造影検査…卵管が詰まっていないか確認する検査
・超音波検査…卵巣や子宮に問題がないかチェックする検査

男性
・精液検査…マスターベーションにより採取した精液を顕微鏡でチェックする

女性は基礎体温表を持っていく必要がある場合が多いので、検査を受ける数か月前から用意をしておくか、検査を受け始めてから数か月後に再度持っていくことになります。また途中で生理が始まると検査が受けられないこともあります。運が良ければ1ヶ月(1周期)で検査は終わりますが、長いと数ヶ月に及びます。

検査を受けると、不妊の傾向があるか無いか、どんな不妊要因が考えられるかといったことが分かります。また病院によっては、妊娠の確立を高めるためのセミナーを開催しているところもあります。二人で説明を聞いたり、一度はセミナーを受けたりして、妊娠のメカニズムについて今一度学び直しましょう。

不妊症は不治の病ではない!妊活で赤ちゃんを授かるカップルも

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不妊症は治らないものではありません。不妊症=体外受精と考えている人も多いかもしれませんが、生活習慣や食生活を改めたり、もともと持っていた病気を治療したりして、無事妊娠する人もたくさんいます。また不妊治療といってもすぐに体外授精をするわけではなく、まずは排卵に合わせて性交をする、といった方法からスタートします。

排卵がうまくできない場合などは排卵誘発剤を使うこともあります。さらにそれでもうまく妊娠できない場合や、精子の運動率が悪い場合などは、一度採取した精子を培養して、子宮に注ぐ方法などがとられます。それでも無理だった場合などに、体外受精や顕微授精が試みられるのです。

不妊症は、必ずしも治らないものではありません。人によって、生活習慣や食生活を改める体質改善が功を奏する場合もありますし、漢方や整体・ヨガ・サプリが効いたと感じる人もいるようです。もちろん、病院で受けたタイミング法や体外受精で、無事元気な赤ちゃんを授かる人もいます。

不妊症と診断されたからといって落ち込む必要はありません。でも、早めの行動が必要です。年齢を重ねれば重ねるほど、妊活や不妊治療の効力も頼めなくなってくるからです。若いうちに検査をした方が良いのは、問題が見つかった時、すでに年齢が高いと問題解決までによりたくさんの時間がかかってしまうからなのです。

まずは不妊検査を受けて、夫婦で情報を共有しよう

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不妊症に少しでも不安を感じたら、まずは夫にその不安を聞いてもらいましょう。妊娠・出産・育児は、夫婦で取り組むべき大きなプロジェクトです。どんなに互いの仕事が忙しくても、時間を作り、「将来はどうするつもりなのか、赤ちゃんはいつ産むつもりなのか」を話し合いましょう。

夫が「今40歳過ぎても産んでいる人が多いし、遅くてもいいんじゃない?」という姿勢なら、不妊検査を早めに受けておくべき理由を話してみましょう。また妊活は妊娠がゴールではありません。十月十日の妊娠期間を越え、出産という大イベントを抜けて、今度は20年に及ぶ育児という大事業が待っているのです。

40歳を過ぎてから妊活をスタートするということは、育児終了時には自分たち夫婦が60歳を超えてしまうということです。また、40を過ぎると妊娠の確率は大きく下がりますし、染色体異常による影響が出やすいことも知られています。母親の年齢と関係すると言われてきましたが、父親が高齢の場合も染色体異常に影響があることが、海外の研究ではわかってきています。

遅い妊活スタートには、さまざまなリスクが生じるということをしっかり理解したうえで、妊娠・出産・育児に関する未来の話を夫婦で重ねましょう。そうすることで、自分たちが今どうすべきか、今後どう生きてゆくべきかを共有し、より絆や愛を深めるきっかけにもなるのではないでしょうか。

 

 

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河野 まちこ

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