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2018.08.30

心当たりない?「ママの○○が嫌だった!」社会人になった息子に改めて聞いてみた


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我が家には既に社会人となった息子がいます。次男はまだまだですが、長男は独立もし、いわば「大人同士の会話」になるので最近は話していてもけっこう楽しいですね。と、こんな風に穏やかな関係になるまで紆余曲折はあったわけですが。

そこで、ふと「もっと小さい時さ、ママのココが嫌だったなーってコトってある?」と聞いてみました。なにげなく問いかけた質問だったのですが。

答えを聞いて、けっこうショックな私です・・・。

「しつこい」自覚しない母の言動

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最初に長男が言ったのは「しつこくて面倒だった」という言葉でした。

なんかちょっと落ち込んでたり、いつもと違うと思うと勝手に〝何かあった〟と決めつけて、「どうしたの、何があったの」「大丈夫、ママに言えば大丈夫だから話してみて」としつこかった。実は別に何でもなくて、ただ何となく気分がイマイチだった時も何度も聞いてくるから面倒くさかった。しかも、間を開けて、一応気遣いしている感じで「そういえばさ~、さっきどうしたのよ」と言うけど、さっき、じゃなくて、たった30分前に聞いたことだろーが!と何度も思った

えーッ!ですよ、私は。心配してたんです。当たり前じゃありませんか。親なら、母親なら、子どもの様子が普段と違えば「どうしたんだろう」と気になるし、子どもの口から何があったのか聞きだそうとするのは親のつとめではないですか!

いや、最初のひと言ならともかく、その日1日ずーっと言うからウゼーと思ったんだよ。よくわかんないけど、幼稚園くらいならともかく、小学校も3年とか4年生になったら「放っておいてくれればいいのに」と何度も思った

まったく私の自覚なし。そんなにしつこかったかな?というのが本音なんですが。でも、これは嫌がられても私は「どうかした?」「あれ、どうしたの?」と声をかけるのは、やっぱり大切だと今も思っています。ふん、嫌われてナンボじゃ、親は!と言い返したかったけれど、わが子とはいえ社会人にもなるとですね、「ふぅーん、そうだったんだぁ」なんて、子どもに迎合して、わかったようにうなずいてしまった自分。嫌われてナンボと言いつつ、嫌われたくなくてうなずいた私はヘタレ親・・・。

うざい「ファミリー行事」

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正月とか、家に人が来たりとかすると、挨拶するでしょ。それから一緒にご飯食べてると、何かとオレの話題を出す。で、オレに何かしゃべらそうとする。「あ、この前こんなこと、あったよね」ってこっちに話を振るのがスゲー嫌だった。

それはですね、社交ですよね。それに親としては、親の関係で大人が家に来れば、子どもにも会話に参加して話してほしい。その話題から、また話が広がって盛り上がったりもするじゃありませんか。実際に、長男だって小学生くらいまではチョコチョコと話題に入ってきて、みんなで語り合った思い出もあります。でもそれさえも「しょうがないから、気を遣って話していた。早く終わらねーかな~と思ってた」そうで・・・。

忖度してたんだよ、親の立場を考えてね〜

ほほーーーッ、忖度ときたか? ちっ、エラソーに!と思ったが、再びわかったような顔でうなずいた私です。今や忖度してるのは親の方・・・。

「言ってること」と「やってること」が違う親の姿

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まぁ、これはですね、自覚は多少ありましたよ。長男の頃はゲームボーイの時代ですが、例えば「ゲームは1日1時間」と断言しておきながら、飲んでて気分良くなると、いわゆる放置プレイですね。やりたい放題させている。ゲームを明らかに1時間以上しているけれども、大人しく機嫌良くしてくれるからといって、そのまま、わかっているが見逃している。

それなのに、ちょっと学校のテストが悪かった時とかさ、いきなり「ゲームやってばっかりだから、こうなのよ!もう次はゲーム取り上げるからね! 1時間って約束守らないからだよ、約束を守らないって言うのはね、信頼を失うんだよ!」なんてさ~、すげー怒鳴ってたけど、でも、気づいているくせに怒らない時もあるわけじゃん。ま、酔っ払ったらラッキーとは思ってたけど、大人の言う事なんてアテにならんな、と思ったな。

社会全体の大人に対する認識を、親自らが否定するようなコトをしていたようで、ほんと、あいすみません。で、でもね。子どもに「○○しなさい、守れなかったらダメよ!」と言いつつ、その約束自体を自分の都合で「今日は特別にいいかな~」なんていう親。けっこういるのではないでしょうか。

え、ウチだけですか? 「今日は特別」そんな言葉であいまいにしていた我が家ルール、ブレずに徹底して守るべきなのに出来なかったヘタレ親です。

まだまだあります「ママのココが嫌いだった」

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他にも出るわ、出るわ、親への文句。

●好きなモノを買っていいよ、と誕生日プレゼントを買いに出かけたのに、欲しいと言ったゲームはダメと言った。だったら、好きなモノ何でもいいよ、とか言わなきゃいいのに。
→好きなモノといったって、だからって何でもいいってワケじゃないことくらい、わからんのだろうか。が、まぁ似たようなことを私も自分の親に思ったことはある。そう考えるとプチ反省。

●撮られたくないのに、勝手にどんどん写真を撮ろうとした。
→思い出を残したい親の気持ち、わからないのでしょうか(涙)そういえば、よく写真撮ろうとすると顔ナナメにしたり、うつむいたりしてたな、と急に思い出しました。

●「挨拶は絶対にしなさい」とうるさく言ってたが、お袋は小学校で仲が悪い母親とは会釈しかしなかった
→ええええええ、大人の常識の範囲でお付き合いしてたと思うんだけどなぁ・・・。でも子どもの視線から見ると違った印象だったんですね。

●別のことで怒られてるのに、「だいたい、あんたは」とずっと前にしでかした事とかまで持ち出して、エンエンと説教するとこ。途中から聞いてるフリしてただけで別のコト考えてたっけな〜
→ヤバい。これは今、次男に対しても時々やってしまっている。自分でも最後は何に怒ってるのかわからないくらい、カッカしちゃう時ってあるんですが。

不完全な親でも子どもと向き合っていれば大丈夫

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「親なんか大嫌い!」

そういう時期を多くの子どもは経験するのでしょう。幼い子どもが「私は拾われてきた子なんだ」なんてワケのわからない妄想をするのは、まだ小さすぎて「親が嫌い」と認められない時かもしれません。

5歳くらいの子が「ママきらい!」と叫ぶのは、大抵は欲しいものを買ってあげなかったとか、悪いことをして叱っている時に無意識に口にしていること、それが少し大きくなると、ハッキリと「親がうざい」となるわけですね。小学校も高学年になると口には出さず、胸の内で「親が死ぬほど嫌い」くらいのことは思ったりするものです。

という大前提をわかっていても、いや、こうして大人になった息子に聞くと、反論したいところも山ほどありつつ、親って不完全なんだなぁとつくづく思います。

それでも、不完全な親から学んでくれたこともある、それも子育ての一面なのだと今は思います。子育てに一生懸命に向かっていく姿勢は常に持っていたいけれど、失敗も過ちも、親だってあるのですから。やれやれ、それにしても、これほど「嫌だったこと」あったんですね。頑張ってた母の気持ち、いつかわかってくれるのかな。ほんとはもう、わかってくれてるのかな・・・。

「あ、まぁ、でもお袋の料理は昔から好き」

最後の最後で親に忖度した長男でした。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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