2018.10.19
夫婦円満の秘訣!ママ(妻)たちが「夫への愛情表現」として続けてることって?
「家事や炊事、掃除はお手伝いさんが代わりにできる。でも妻にしかできないことがある」
少し前のことですが、つけっぱなしのテレビから流れてきた言葉にふいに手が止まりました。画面では、おしどり夫婦といわれた津川雅彦さんと朝丘雪路さんの追悼を流しており、その中で津川さんはこう言いました。
「妻にしかできないこと、それは夫を愛すること、夫を見つめること、なんです」
思わず、私は腕を組んで見つめてしまいました。なるほど、確かに大金持ちのご夫妻ですから、こともなげに「お手伝いさんに頼めばすむこと」と言える部分はあるでしょう。でもこの大俳優の言葉を私なりに解釈すれば「他の誰かにできることはやってもらったっていいじゃないか」でも「妻という立場にしかできないこと」もあるんだ、と。それは夫を愛するということだ、と。
子育てしながらの共働き。正直なところ、不満や愚痴こそあるけれど、お互いに実は思っている感謝や愛情の言葉、どうしても後回しになりがちです。
でも!実際に聞いてみると、意外とでてきました。皆さん、最初はためらいがちに、でも「そう言われてみると、これだけは今も夫にやってあげてる(やっている)」「夫婦円満の秘訣ってほどじゃないんだけど」そんな話がポロポロと出てきました。
ウチってそれなりに幸せなのかな? そんな事を思い出す小さな夫婦のエピソード、ちょっと一緒にのぞいてみませんか?
「これだけは妻としてやってます」
「冷えたグラスの一杯のビールがあなたへの感謝の気持ち」
家事分担はけっこうキッチリしてますし、夫は食後の洗い物や洗濯物の取り込みとか、ほぼ毎日嫌な顔もせず、普通にこなしてくれています。それでも、正直なところ、やっぱり「家事」としては私がやっている部分が多いような気はしますし、他にもやってもらいたいことは多々あるんですが。それはともかく、ひとつだけ新婚時代から守っていることがあって、冷えたビールと冷えたグラスを必ず用意しておいて、缶ビールのまま手渡さずに、プシュっと開けて霜のついたグラスに注いで夫に渡します。私なりの「妻から夫へ」の心遣いのつもりで、なぜかこれだけは結婚7年目ですが続いていますし、これからも「本当はあなたのこと、大事にしてるのよ」って気持ちをこめて続けるつもり(Kooママさん/40歳/子ども5歳・3歳)
「玄関までお見送りが夫婦円満の秘訣!?」
育休復帰してから、やはりどうしてもケンカというか、言い争いも増えたかなと思います。ほとんどのトラブルは「これ、やってよ」「えー」みたいな、家事分担に関わることですけども。でも、必ず朝先に出勤する夫を子どもと一緒に玄関まで見送り、「いってらっしゃーい」と送り出します。どんなに忙しくても、家事の手を止めて玄関まで見送ります。ケンカしていても、です。ムカムカしてても、朝、習慣でとりあえず「気をつけてね、いってらっしゃーい」と声に出すと、それで何となくケンカも収まってしまうというか、うやむやになるので、コレは我が家の夫婦円満の秘訣かも、と密かに思ってます(あっぴーさん/35歳/子ども2歳)
「愛することは私にしかできないことだから」
「言葉の力は偉大」
私は自分の気持ちをなるべく言葉にして伝えるようにしています。特に結婚してからは、なんか口にするのが変な感じがして一時期やめていたんですが、ちょっとセックスレス状態が続いた時があって、その時に意識して「好き」という気持ちを表現するようにしたんです。私にしかできないことのひとつとして、気づいた時に必ず言葉で「好きだよ」って言うようにしています。言われてイヤな気持ちはしないようだし、自然と手をつなぐようになったり、寝るときも寄り添ったりして、気がついたらレスも解消していました。やっぱり言葉の力は偉大だと思います(mikiママさん/33歳/子ども4歳)
「チュー攻撃やめませんから」
朝、玄関で夫とチューしてます(笑)5歳の娘が嫉妬して、夫にチューしたがるので、朝はもう夫は「チューされっぱなし」状態です。でも酔っ払った時に夫が「娘と奥さんの両方からチュー攻撃受ける朝、アレ、おれ、けっこう気に入ってる」って言うのでなんか微笑ましくて、単純な夫が愛おしくなりました。ま、そのうち娘は夫のパンツもつまんで持つような年齢になるでしょうが(笑)私はずっと朝、玄関でチュー攻撃しよう!って思ってます。って、あれかな、娘というライバルいなくなったら、夫も妻からの朝チュー、それほど喜ばないのかな(^^;)(トマトさん/37歳/子ども・5歳)
日常生活の中に埋もれがちな「愛情のある風景」見つけました
「恋人になった頃から変わらない〝ふたり一緒の価値観〟」
しょっちゅうケンカばかりしていますが、ふたりで並んでムスっとしながらテレビ見てたら、同じところで「ぷぷぷ」と笑ってしまい、そのまま「この芸人さん、ウケるよねぇ」みたいにフツーに仲直りしちゃってます。ああ、そういえば交際しはじめの頃、同じところで笑える人っていいな、感覚が一緒なんだなって思って、恋人になったんだなぁと、いつもそこで思い出します。毎日一緒だし、そうそういつも盛り上がって話すわけじゃないのが結婚生活、でも、なんか、なにげない日常の中で普通に笑い出して、そのまんま仲直り状態になっちゃう自分たち、お似合いの夫婦ってやつじゃないの?なんて、思ったりしてます~www(ぱーこさん/30歳/子ども3歳)
「緊急事態に夫の本音を知った今は」
夫が自転車でコケて救急車で運ばれ、病院へ呼ばれて、本当に驚いて駆けつけました。すると夫はケガの治療を受け、それから一応MRIをとるとかで待機中だったのですが、私の手を握りしめて「当たり前だと思ってたけど、お前がいて、子どもふたりがいて、それが幸せなのに、オレがこんなヘマして、3人残していくことになったらと思うと・・・」と言うので、二人して大泣きしてしまいました。ちなみにケガは捻挫程度で、MRIもなんともなく、その日のうちに帰宅したんですけどね。アホくさ!「今にも死にそーなこと言わないでよ!」と悪態つきましたが、本当は胸の中で、もっとこの幸せをありがたいと思わなくちゃ、と心底感じてました。それからは、ちょっとしたこと、例えば家族揃って「いただきます」と言う時も「みんなでご飯食べて、ウチって幸せだねー!」と大声で宣言してます。思い出せば笑い話ですが、あの瞬間、夫の心の声、本音が聞けたので、今はそれを思い出すと、色々ムカついた時も、肩の力が抜けていきます(ここととさん/37歳/子ども10歳・7歳)
「幸せのかけら」を探そう
今回、ご紹介したエピソードはどれも夫婦の小さな幸せ物語です。でもよく考えてみて下さい。もしかしたら、あなたのおうちでも、こんな時、あんな時、「なんだかんだ言っても、この人と結婚して子ども産んで(共働きは大変だけどな〜っ)よかったのかな」思うことがありませんか?
え、ない!?
なかったら、探してみましょう!(笑)
夫(妻)の良さや夫婦関係のいいところ、探してみようとする気持ち自体が、相手への思いやりかもしれないですし。目をこらして、細かく観察してみたら、幸せのかけらをいくつも見つけられるかも。
かけらも集めたら、キラキラと耀くもの。まぁ色々と不満が多い毎日だとしても、時には幸せを見つめ直す時間があってもいいんじゃないかな〜、世知辛い世の中ですから、なんて思ってしまった私です。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。