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2019.01.22

【育休あけ】あえて「時短勤務」にしなかったママたちの理由とは?


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育休明け復帰、いろいろと大変ですね。最近は会社側でも当たり前のように「時短だよね」と手続きを取ってくれるところも増えているようで何より・・・と思ったのですが、そう簡単でもないようです。

今回の記事では育休あけに「あえて時短勤務にしなかった」ママたちの理由を紹介します。また時短にしなかったことのメリット・デメリットに加えて、先輩ママたちがアドバイスもくれました。

新年度から復職予定の皆さんの参考になればと思います。

バリバリ「フルタイム勤務に復帰」これでよし

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「私自身が時短がイヤだったから!!!」
ズバリ、私がイヤだったから。実は1人目の時は時短にしました。でも定刻より早く帰ることに周囲ではなく、私自身がどうしてもなじめなかった。同僚に「あ、いいですよ、これやっておきますね」なんて言われて、本当にありがたいと思ういっぽうで、申し訳ないし、非常に勝手な言い分なんですが、自分自身が負い目を感じてしまい逆にストレスを感じました。

そこで、ふたりめは思い切って時短を使わずに復帰。ただし、保育園は会社近くの無認可(最終お迎えが21時までと遅いから)選びました。会社から徒歩数分なので、定時+多少ガタガタしてもギリギリ定刻の18時には間に合います。残業があっても最終の21時に遅れずに迎えにいけるのもメリット。子連れ出勤は大変なんですが、運が良いことにバス通勤ができて、しかもバスはほぼ始発(2つ目の停留所)なので座れます。ただし帰宅時は疲れた子どもと一緒なので大変は大変。時短を使わないと子どもと過ごす時間が少ないので、ぐずった時や残業時にはタクシー利用、車の中でスキンシップしまくってます。残業代はタクシー代でチャラになってしまいますが、必要経費と割り切ってますね。
でも、周囲に気兼ねなくフルタイム勤務として働いていることが、私にとってはやりやすい。良くしてもらえばもらうほど、逆に気兼ねしてストレスを感じてしまうので、これでよかったと思っています(Nさん/37歳/子ども 7歳・2歳)

「周囲とだいたい同じスケジュールで帰れるから」
もともと勤務先の部署は19時以降の残業がほとんどありませんし、残業時間を減らす傾向にあります。定時プラス30分から1時間はほとんどの人がいますが、このくらいでみんな帰宅します。

それなら毎日時短で周りに気を遣いながら帰宅するより、延長保育を利用すれば間に合うので時短をあえて申請しませんでした。帰りがけのちょっとしたお喋りで同僚とのコミュニケーションも取りやすいし、同等な仕事量をこなしている自信も私にとっては大きいです。
とはいえ0歳児は延長保育なしの園は多いですし、うちの場合、2歳近くになっていたのであまり不安なく時短なしを選べた面はありますね。それと通っている保育園は延長の子が多いので、実際に入園してからもあまり不安はなかったです。

私の妹も違う場所で同じように1歳半から入園して延長を利用しているんですが「延長利用している人がほとんどいないから、いつも迎えに行くとひとりでいるわけ。それで可哀想になっちゃって」と言っていたので、園の環境というか全体的な雰囲気も重要かなと思います。(Aさん/29歳/子ども 2歳)

「体力と根性で!お給料減らしたくなかったから」
時短にしなかった理由、ハッキリ言えば、お金が欲しかったからです。時短にするとお給料は4万くらい減りボーナスも減り、でも保育料で支出は増える。うちは共働きですが、私のキャリア志向というより、経済的に家計を支えるためだから、これは大きいです。

で、会社ですが、残業が週3日くらいはあり、だいたい20時から21時です。延長保育でも通勤時間を考えると間に合わないし、そもそも保育園から最初に「なるべく延長保育をしないでほしい」とお話もあったので、無理そうだなと思い、ファミサポを頼みました。自治体の紹介で料金も非常に安い。保育園のお迎え~夕食まで見てくれるので、助かります。50代のご夫婦でしたが、とても良くしてくれて、たまにパパが間に合うから「お迎えする」というと、3歳くらいになると「こーちゃん(ファミサポの方をこう呼んでいます)のがいい」と言われてガックリしてました(笑)

なるべく20時には切り上げるようにはしていましたが、それくらいまで残って普通に仕事していたので、時々子どもの体調不良などで休みをとると「あ、そういえば、○○さんってお子さんいたんだよね」と言われたくらいです。

必要な残業は普通にこなしたせいか、逆に子どものために有給を取る時も「いつも大変だもんね~」って雰囲気でやりやすかったですよ。仕事のブランクもすぐに取り戻せました。ただし、子どもというより、自分の体力に自信がある人にしかオススメしませんね。私は体育会系、根性育ちなので(笑)がさつですが、できました。ママがバテてしまうようだと本末転倒、それなら時短にして、周囲に迷惑をかけないよう仕事に集中するほうがいいのかなと思います(Kさん/33歳/子ども 4歳)

時短なしを選びましたが実際のところ微妙です

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「〝時短あり・時短なし〟どっちもどっち・・・」
会社の就労時間は8時半~17時、時短は8時半~15時。私はひとりめの時は時短にしましたが、3時にあがるってけっこう勇気いります。毎日17時の定時でスパっと帰宅してもですよ、そういう人は何人かいるからいいんだけど、3時にそそくさと帰り支度するのってすごーく目立つ・・・。それとお迎え時間より多少早くあがって何をするかといえば、だいたいスーパーに行って終わり。しかも、15時にあがろうとすると、そのくらいの時間にアレコレ仕事や電話対応があって、結局「残業(時短でも残業代としてついていました)」して、定時の17時すぎに帰宅なんてことが多かった。

お給料減って、肩身も狭い思いをしながら、週に2日は定時になっている。それなら最初から時短なしの方がマシ、と思って2人目はフルタイム勤務に。いざやってみると、それでも週に1日でも3時台に帰宅できたら、けっこう家事とかさばけるよな~、30分のマッサージ受けたり上の子のママ友と公園で話す時間も作ったりできるのに、と、思いました。時短あり・時短なし、どちらも経験したけど、どっちもどっち、一長一短ですね。ワガママかもしれませんが、普段は時短なしの通常勤務、でも月に何回かでいい、フレックスみたいに仕事が詰まっていない時を選んで2~3時間早めに帰宅できるみたいな、真ん中くらいの制度があればいいのにと思います(Hさん/34歳/子ども 6歳・3歳)

「時短勤務なし=延長保育となるわけですが・・・」
うちの子は2歳になったばかりでしたが、すぐに延長保育を利用し、私は時短勤務にしませんでした。職場に制度はあっても利用している人がいなく、申請しづらかったのが理由のひとつ。それと姉の家も同じ感じでしたが「よく可哀想って言うけど、子どもは園が大好きだし、思ったより大丈夫だったよ」と聞いて、時短なしで復帰したんですが、今ちょっと転園できないか悩んでいます。

というのも延長にすると先生の数が少なくなり、夕食の内容もどうも今ひとつ。大きい子も小さい子も一緒で先生の目が行き届かないのか「大きな子にバンバンされた(叩かれた)」とか「ご飯取られた」と言うのでビックリ。園に相談すると、気をつけますとの回答は頂きましたが「延長保育が続くとお子さんの負担も大きいから」と、それならもっと早く迎えに来てあげて下さい的に言われました。姉のところでは延長の子が沢山いて先生も看護師さんもいる、和気藹々、大きな子が妹みたいに面倒みてくれてる、と言うので、やはり保育園の状況次第と実感しています。見学してもわからないところはあるので、入園前にできれば既に通っている先輩ママに延長した場合の状況など聞けると、私のような失敗をしないですむと思います。(Aさん/28歳/子ども 3歳)

親子でストレスを感じない「働き方」を選びたい

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時短勤務制度は、やはり子育て中にはありがたい制度です。子どもと過ごす時間が少しでも増えるのは、一番可愛い盛りの年齢では幸せなことですし、家事だって少しでもこなす時間を確保したい。時短で働きやすい職場がもっともっと増えることを願うばかりです。

ただ、時短なしをあえて選ぶママたちの「自分なりの理由」を見ると、それも説得力がありました。最初の体験談に出ていたママは「周りじゃない、自分が普通にしっかりフルタイム働く方がストレスがない」と言っていましたね。

それと保育園の延長保育の「質」「環境」は、大きなポイントです。

時短なし・時短ありと簡単な二択ではありません。身内のサポートのあるなし、園と自宅・勤務先の距離の問題、夫の勤務状況、経済力、会社の理解、周囲の雰囲気・・・様々な条件の中で今は「どちらがよいか」を選ぶしかありません。

結局、自分にとってストレスを感じない働き方を選べるかどうか、ということかもしれません。周りの気配りが重荷に取れる場合もあるし、権利ですしね!とスッパリ割り切れる人もいるけれど、それぞれの性格や環境によりますから、一概には言えませんね。

また、ママのストレスと子どものストレスは繋がっています。子どもが延長保育で楽しくない、毎日嫌がるようであれば、それは当然、ママの不安やストレスにも繋がります。ですから、園選びも(選べる状況ではない地域が多いのが大問題なわけですが)大切です。

いずれにしても「時短ありき」だけで考えず、そろそろ保育園も決定する頃でしょうが、復職の「働き方」は充分によく検討して下さいね。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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