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2019.05.17

【保育士さんに聞いた】ママ決めて! 自分で「選択ができない」子どもの原因と対策とは?



「どっちがいい?」「好きなの選んでいいよ」と言っても、「やだ! ママが決めて!」「ママの好きなのがいい」とママに選択させたり、ママに合わせるお子さん、けっこういるようです。親としては、「この子、自分の意思がないのかしら…」「私が選んだもので本当に満足してるの?」とちょっと不安になり、「将来自分の意見が言えない子になったらどうしよう…」なんて大きな心配につながってしまったり…
それは大げさですが、自分で決めたがらないお子さんを持つママに、お子さんの様子や、自分で決めさせるためにどう促しているかなどを聞いてみました。

選択できない子どもエピソード


自分で選べない子、いったいどんな感じなんでしょうか。そんな我が子にちょっと不安を抱いているママに様子を聞いてみました。

・好きなキャラや色もママに合わせる!?
お菓子、洋服から観るテレビまで、迷ったときは必ず私に選ばせます。あるときは、アニメのシリーズ映画で「どれを観たらいいかわからない!ママ決めて!」と泣いたり、挙句の果てに、洋服を選ぶ際に選べないというので、色で2択させようとし「青とピンクどっちの気分?」って質問してみたら、それもわからなかったらしく、私の携帯のSiriに「青とピンクどっちの気分?」と聞いていたり(Siriはもちろん答えません)。
私の意見はすんなり受け入れるので、私の影響が大きいのかもしれませんね…今まで好きだったキャラクターから、急に私が好きなキャラクターが好き!と言い出したり、一番好きだったピンク色から、「ママが好きなラベンダーが一番好き」と言ったり…ランドセルを選んだときも、自分の好きな色ではなく私が好きな色を選ぼうとしていました。
〔Kさん、子ども5歳〕

・自分がやりたいこと=ママがやりたいこと
次男は、4歳くらいまでは、「これがしたい!」「ここに行きたい!」と自分からしたいことを要求してきたのですが、5歳くらいから「何して遊ぶ?」「何食べたい?」と聞いても、「ママ決めてー」と言うように…待っているといつまでも無言だったり、グダグダごねたりしているので、時間がないときは(ほとんど時間がないときなんですよね…)、私が「じゃあこれね!」と決めてしまいます。それには反論せず「いいよ」と従う。長男は割と自分の意見を言うタイプだっただけに、次男の将来がちょっと不安です。
〔Yさん、子ども10歳、5歳〕

・ママの望む人間になりたいの!?
4歳くらいまで「運転士になる!」「仮面ライダーになる」と将来の夢もばっちり。年長になると、「別にないよ…」「ママは何になってほしい?」と、私の意見を求めてくるようになって…小学校3年生の現在は陸上クラブに入っているのですが、保育園のリレーで足が速いことを私が褒めたからか、「僕の足が早かったら、ママが喜ぶから」という理由で始めたんです。
親が喜ぶ顔が見たいというのはモチベーションのひとつとしてはいいと思うけど、「自分がなりたいもの=ママが喜ぶこと」ってどうなんだろう…とちょっと悩んでいます。
〔Tさん、子ども8歳〕

まだ小さくても、「親の気持ちに応えたい」という気持ちが強い子は多いのかもしれません。親にとってみれば、「大丈夫か? 優柔不断すぎないか?」と心配になってしまいますが…

ママたちはどう対処している?


選べない、自分の意見を言わない子どもに対し、ママたちはどのような対応をしているのでしょうか。でもこれって、あくまで時間と気持ちに余裕があるときにしかできないかもしれませんが…

・ママはなるべく選ばない
ママ決めて!選んで! と騒がれても、「どっちがいいか〇(子ども)が決めて、好きなようにしてね」と促しています。収拾がつかないことも多いですが(苦笑)。あと、なるべく子どもにいろいろ質問するようにしています「今どんな気分?」「どういうのが好き?」など。どうしても時間がないときは私が決めちゃうこともありますが…。日々、「これやっちゃダメ、あれやっちゃダメ」とかうるさく言いすぎたのが原因かな~と思ってしまいます。
〔Kさん、子ども5歳〕

・お兄ちゃんと話し合ってもらう
自分で決めない・選ばない次男にイライラして、けっこう私が決めちゃってましたが、最近「お兄ちゃんとちょっと話し合ってみれば?」と、長男にも振るようにしています。長男は私ほど怖くないのか、次男も半ば反論気味に自分の意見を言えるので(笑)意見がまとまらないし、喧嘩っぽくなることも多いので、最終決定は私ですが。私に対しても少しずつ「これがいいな」と言ってくれるようになるといいな、と期待しています。〔Yさん、子ども10歳、5歳〕

・選択肢をたくさん挙げる
あまりにも「なにを習いたいの?」「どういうことがしたいの?」と抽象的な質問をすると、まだまだ知識が浅い子どもは「うう…」と詰まってしまうので、図書館でいろんな職業の本を一緒に読んだり、スポーツ雑誌を勧めてみたりしています。親がとやかく言うよりも、自分で情報を見て影響を受けながら決めていくのがいいかな、と(勝手に思っています…)。
まだ8歳だから早いかな? とも思いますが、今から選択肢をたくさん知っておくのも必要かな、と考えています。〔Tさん、子ども8歳〕

質問する、ほかの人に振ってみる、選択肢を絞って提示する。ママがガッ!と「選んで!」と選択を迫るより効果がありそうな気がします。自分の意見をポロリと言ってくれそう。

保育士さんに聞いてみた! なぜ選択できないの?

子どもが自分で選ぼうとしない、ママや先生、お友達などの意見に乗っかりたがる。その理由や、そういうときはどう対応するかなどを、保育士さんにうかがってみました。

「あくまで私の個人的な意見ですが、今の時代、親が子どものレールを引きすぎているため、いざ、子どもに意見を聞いても答えられないのかな、と思います。
たとえば、子どもが自分の好きな色ではなく、「ママの好きな色のものにする」と言ったとします。ママの好きな色にしておけばママも喜ぶし、「えー、ママは、こっちの色の方がいいなぁ」というような意見の対立で嫌な思いをすることもないですよね。今の時代、ママの意見って、ママ自身が思っているより家族内でも決定権が大きくなってきていると思うんです。子どもたちもその様子を見ているから、ママにお任せ〜となってしまうのかな、と。結局子どもが意見を言ったところで、ママの意見になってしまうから…(苦笑)たくさんの親子を見てきて、そう感じています。
自分の意見がなかなか言えない、あるいは自分で選択したがらない子には、「たとえばさ、こんなのはどうかな?」というように、その子の好きな物や事柄など、イメージしやすいヒントを与えて答えを引き出すようにしています。」

「ママが気づかないうちに、ママ自身が家庭内の決定者になっている」すごく胸に沁みるというか、耳の痛い言葉に、筆者もハッとさせられました。とはいえ、忙しい毎日、色々決めていかなきゃいけないことも多い、子どものペースに合わせてたら、とても回らない…
確かなのは、「ママ決めて」「ママ選んで」は、ママが好きだから、ママに喜んでほしいから、という子どもの気持ちの裏返しでもあるということ。質問したり、ヒントを与えたり、手を変え品を変え、ゆっくりでも「子どもの自主性」を引き出していけばいいと思うのです。もちろん、ママに余裕があるときに。

田崎美穂子

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