2019.09.13
【実録】家計にも優しくない?幼稚園に預けるワーママの夏休みにかかった費用まとめ
ワーキングマザー1年目、ようやく地獄の夏休みが終わりました。なぜ夏休みを地獄と感じたのか……。それは、娘が幼稚園に通っていたからです! 地域にもよりますが、幼稚園には小学校と同じように、だいたい1ヶ月近く夏休みがあります。
今回は、私の娘が通う神奈川県横浜市の私立幼稚園で、夏休みにかかった費用と地獄と感じた理由をご紹介します。お子さんが保育園に通っている方は、少し驚かれるかもしれません。幼稚園への入園を検討中のワーママのみなさま、あくまで我が家の一例ですが、参考にしていただければ幸いです。
地獄その1 幼稚園の夏休みは長い!しかも、7月は後半から午前保育に……
まずは、横浜市の幼稚園事情を簡単にご説明します。横浜市の幼稚園は、ほぼすべてが私立幼稚園! 保育時間は、9時~14時前後のおよそ5時間が一般的です。保育時間以外の預かり保育は、どの幼稚園でも行われていますが、ざっくり分けると以下の3種類になります。
市認定の平日型
実施。夏休み期間は最大5日の休園あり
市認定の通常型
月~土まで実施。夏休み期間中の休園日なし
園独自の預かり
幼稚園の独自ルールでの実施。
平日のみ、夏休みをはじめとする長期休暇中は休園日あり
市認定の通常型だと保育園と保育時間があまり変わりません。そのため、フルタイムのワーママは、通常型の預かり保育がある幼稚園だと安心でしょう。
娘が通う幼稚園は、園独自の預かりシステムを採用。そのため、例年、7月は2週目から午前保育(11時半まで)になり、3週目の金曜日から夏休みに入ります。8月最終週は「夏季保育」という夏休み中の登園がありますが、すべて午前保育。
始業式と短縮預かり(13時まで)を経て、全日保育(9~14時)となるのは、今年は9月4日からでした……。
地獄その2 夏休み中は保育料プラス預かり保育代がかかる!
月々に支払う幼稚園の保育料は「年間保育料」を月割りした金額です。そのため、まるまる1ヶ月登園していない8月でも、保育料を支払わなければなりません。「預かってもらっていないのに」「すぐに帰ってくるのに」とモヤモヤ……。というのも、預かり保育代が結構かかるから! 7月と8月は、保育時間が短い(休みも多い)のに、保育料プラス預かり保育代がかかるため、「お給料ダウン、保育料アップ」になり、家計を圧迫します。
気になる預かり保育代ですが、娘の幼稚園では最初の2時間が500円。以後は1時間ごとに200円です。デパートなどに入っている一時預かり事業と比較すると、料金はとてもリーズナブル。幼稚園の保育時間と同じように週5日、9~14時で預けると、1週間あたり5,500円となります。今回の夏休みで実際にかかった費用は次のとおりです。
7月分保育料
33,000円
8月分保育料
33,000円
預かり保育代
9,700円
預かり保育代
9,800円
7月合計
42,700円
8月合計
42,800円
通常の保育料に約1万円増加は、「少し高い」という印象を受ける人が多いでしょう。兄弟がいるご家庭では、支払う金額も倍になります。追加料金を支払っても、その分仕事ができるわけではないので、「厳しい」「預かり保育のために働いているみたい」と嘆くママが続出でした。
地獄その3 預かり保育は事前申込制!利用できない日が2週間もある
娘の幼稚園では、通常の預かり保育は、利用日2日前までの事前申込制。しかし、夏休みは7月前半の指定日に一括申込しなければ利用ができません。1ヶ月前の予定を立てるのはなかなか難しいのに、キャンセルは有料。その上、預かり保育が利用不可日は、2週間もあるのです!
預かり保育の利用ができない日は、ワーママにとっては死活問題。近くに祖父母や親戚がいれば預かってもらえるでしょうが、難しい人は仕事を休むか、一時保育やベビーシッターなど別の預け先を見つける必要があります。幼稚園以外の預け先は、基本的にどれも高額。横浜市が提供しているファミリサポートサービスも、1時間900円です。
地獄その4 預かり保育は給食なし!お弁当作りが辛すぎる
預かり保育中は給食がありません。ただでさえ忙しい中、お弁当を作るというタスクが増えます。しかも、真夏。傷みにくいもので、毎回同じではないお弁当を作るのは、本当に大変でした。サンドイッチを基本におかずをローテーションしましたが、「飽きた!」「違うのが良かった」と娘からは不満が……。給食のありがたみを改めて痛感しました。
ワーママに優しい幼稚園の選び方
教育方針や指導内容、雰囲気の良さなどから、幼稚園へ入園させたいと考えるワーママもいるでしょう。幼稚園の中には、働くママにも優しい体制が整っているところも多くあります。入園後の「こんなはずじゃなかった!」「仕事と両立できない!」を防ぐためには、以下のポイントをチェックするといいでしょう。
・預かり保育が充実しているか
(夏季や冬季などの長期休暇の利用、預かり保育の時間、利用しやすさなど)
・給食とお弁当の割合
・親が参加する幼稚園行事の数や保護者会などの役員制度はあるのか
特に預かり保育については、しっかり確認が必要です。HPや資料などでは、預かり保育のシステムが整っていても、実際は定員オーバーで利用できないというケースもあるようです。入園希望の園には、預かり保育の有無だけでなく、実際の利用はできるか、利用可能な条件などをきいておきましょう。
娘が通う幼稚園は預かり保育が充実していないため、フルタイム勤務のママは非常に少ないのが実情です。園行事が多く、月に何度も午前保育や短縮預かりになる幼稚園ですから、祖父母や親戚などのヘルプがないと難しいでしょう。
ワーママ1年目の夏休みは、振り返ってみても大変の一言につきますが、だからこそ「良い思い出になった」ともいえるかもしれません。
高橋マリー
高橋マリー/ライター