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2020.04.13

子どもがお手伝いをしたくなる親のアプローチは?一緒に目指せ時短!


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子どものお手伝いは時短に大きく貢献してくれますが、イヤイヤやっているお手伝いは自発的な習慣として定着しづらく、何よりも雰囲気がよくありません

前回、5人の子どもたちのお手伝いの様子について書いた私も、やはり、うまく誘えて気持ちよくお手伝いしてもらえる時と、子どもたちの気が乗らず強制的にやらせる形になってしまう時があり、反省や模索の繰り返しです。

そんな中で「こんな風にアプローチすると子どもはお手伝いをしたくなるみたい」と感じるポイントを、まとめてみました。

【アプローチ1】やる気を見せた時を逃さず、楽しく誘う、頼りにする

小さな子どもはママの真似をよくします。

小さな子どもはママの真似をよくします。

小さな子は基本的に真似が好き。上手にできないのに料理の手伝いやそうじ、洗濯物のたたみ作業など、親がやっていることを真似したがることも。

また、小学校などで調理の簡単な体験をしたり、調理実習の授業などがあると、すぐにまた家でやりたがることがあります。こういった、「意欲を見せた時」を逃さないのが、子どもに楽しく家事を体験させる狙い目です。

時間に追われるワ―ママは、「今日は忙しくて無理!」ということもたくさんあると思います。それでも意欲を見せた時からあまり日にちがたちすぎないうちに、仕事が休みの日、時間に余裕がある日などに、ぜひ子どものその気持ちを形にしてあげてください。やりたいことをやれた喜びは、必ず、さらに次への意欲につながります。逆にやりたいのにやれない体験が続くと、「どうせうちは忙しいから無理なんだ」という思いになりがちです。

「お手伝いをさせる」という意識から離れ、家事を「一緒にやってみよう!」「○○ちゃんがこれをやってくれると、すごく助かる!」というように、「楽しむ」「頼りにする」という気持ちでアプローチしてみると、子どもにとっても「家事は自然に取り組むこと」という気持ちが生まれるようです

また、「進んでお手伝い」が理想ではありますが、学校の宿題などのやるべきことや他にやりたいこともたくさんある子どもたちなので、「言われたらやる」という形でも十分なのではないかと感じています

【アプローチ2】遅い、乱雑…根気よく見守ろう

最初は誰でもうまくいかないもの、あたたかく見守りたいですね。

最初は誰でもうまくいかないもの、あたたかく見守りたいですね。

 

「子どもにお手伝いをさせると、時短どころか何倍も時間がかかる」「上手にできないから結局親がやり直す羽目になり、二度手間」という声も聞こえてきそうです。子どもに料理をしてもらったはいいけれど、キッチンの散らかり方が尋常ではなく片付けるのに大変だったという経験も、私も何度も……。しかし子どもは、大人が思っている以上の吸収力でスキルを上げていくものです。

我が家の例です。長男(中2)と長女(小6)は、それぞれ小4~小5の頃に、初めて一食分の家族全員の食事を用意しました。

それまでも料理はしたがって折を見て参加させていたのですが、教えながらやったり、難しい部分は私がやったりしていました。でもそのやり方だと、なかなか1人でできるようにならないのです。そこで、思い切って大人が全く手を出さずに「何時間かかってもいいから1人でやってごらん」と放置してみました。

初回は、ご飯と一汁二菜の家族の食卓を準備するのに3時間かかっていました。しかし、2回目には時間が3分の2に、3回目にはそのまた3分の2にという具合で短縮されるだけでなく、見る見るうちに手際が良くなり、キッチンもそれほど散らからずに料理ができるように。味付けも、3回目ぐらいから安定していきました。こうなるともう、頼れるシェフが2人もいるようなものです。この2人には、料理面でかなりお世話になっています。

小さな子のお手伝いの成長はもっとゆっくりかもしれませんが、やはり根気よく見守りたいもの。目の前の時短も差し迫った課題ですが、「急がば回れ」「今かかっている時間=将来の時短への投資」と考えてみると、少し先になってから大きな力として助けになってくれるのではないかと思います。

【アプローチ3】「助かったよ」「嬉しかったよ」の気持ちと共感する体験

あああ

ママが嬉しかった気持ちを伝えると子どもも嬉しいですね。

お手伝いをしてくれたことへの感謝については、私は、「○○してくれてえらいね、いい子だね」と、お手伝いをしたという行為を評価するのではなく、「お母さん、すごく助かったよ」「嬉しかったよ」と、私自身の思いを伝えるようにしています。そのほうが、子どもも嬉しそうです。

片付けなどに関しては、小中学生たちに対してどうしても「片付けなさい!」と言ってしまうことが多々。

「本当は一緒に片付ける中でよりよい片付け方を一緒に模索できればいいんだけど、その余裕がない……」と葛藤することもしばしばです。理想は、「部屋が片付いて私も嬉しいし、あなたたちも気持ちいいよね」と、共感体験をたくさん作ることなのでしょうが、これも地道に取り組んでいくことなのでしょう。

時短だけじゃない、お手伝い経験を積むメリット

お手伝いの経験は子ども

お手伝いの経験をとおして、子どもも学ぶことがたくさんあります。

小学校中学年ぐらいになると、一緒に家事をやることから自然にお手伝いに発展する中で、どうしたらより効率的に家事をするかということも一緒に考えられるようになってきます。

また、小学校高学年~中学時代は接し方が難しくなってくると言われる年代ですが、他のご家庭のお話を聞いても、日々の生活の中で自然に家事を担当している子はそうでもないようです。夫婦だけでなく家族みんなでの家事分担には、時短はもちろん、それにとどまらないメリットもあるのではないかと感じています。ぜひ、お子さんの力を信じて、どんどんお手伝いに挑戦させてみてくださいね!

※この記事は2015年6月に公開した記事です。

千葉美奈子

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