2020.05.28
子どもの「モノの交換やあげっこ」ママたちはどこまで許容してる?
子ども、特に女の子は年齢が上がってくると、かわいい小物や文房具を友達とあげたりもらったりしたがりますよね。ときめきを友達と共有したいという無邪気な気持ちではあると思いますが、買ってあげたばかりの物をあげられたりすると、親としてはモヤモヤすることも。
中には親からしたらびっくりするようなものをもらいそうになって、慌てて断ったというケースも。子どもの楽しみは奪いたくないけれど、どうしたらいいか悩むところです。
そこで、「子どものモノの交換、どこまで許容していますか?」
ママたちにリサーチしました。
子ども世界は「モノの交換」で成り立っている?
どんぐりや石ころ、枝。男の子はそんなモノに価値を見出す子も多いですよね。そういった「タダのもの」に関しては、友達同士で交換しても問題は生じません。むしろほほえましいともいえる行為です。ですが、年齢が上がるにつれ、特に女の子は金銭的に価値のあるものも交換するようになってきます。それがママたちをモヤモヤさせるのです。
子どもたちにしてみたら、モノをあげるのは仲がいいからなのですが、買ったばかりの髪ゴムをあげられたり交換されたりすると、どうにもモヤります。
どんなモノを交換するのか
やはり親にとっては金銭的に価値のあるもの、思い入れの強いものなどをあげられてしまうとモヤ度が上がるようです。
では、子どもたちはどんなモノを交換したりあげたりするのでしょうか。今回お話を聞いたママたちから拾ってみました。
- 手紙、どんぐりなど木の実など=ほぼタダ
- シールやビーズなど=小さくて安価なもの
- 飲み物や食べ物=数十円から数百円の金銭価値のあるもの
- 髪ゴムやカチューシャ、キーホルダーなど=数百円程度の金銭価値があるもの
- 電動のオモチャ、人形など=千円以上の金銭価値のあるもの
- 思い出のぬいぐるみ=金銭価値のつけられないプライスレスなもの
こうして並べてみると、交換するモノにもランクがありますね。
子どもは無邪気にやっていると思いきや、交換するモノのランクで人間関係が変わってしまうようなこともあると感じました。
手紙やシールなら許容範囲
「手紙やシールなら全然問題ありません。文字が書けるようになってくると、友達同士で手紙を交換したりしますよね。その手紙の中にどうやらシールやビーズを入れているようなんですが、まあそのくらいなら、と目をつぶっています」
そう話してくれたのは、Sさん。5歳になる娘さんがいます。そんなSさんが気をつけているのは、相手の親への対応。自分はよくても相手が快く思っていないと、トラブルに発展しかねません。
「幸い価値観の似た親御さんだったのでよかったですが、神経質なママだったら面倒なことになっていたかも」
子どものモノの交換をどう見るのか。親によって思いはさまざまです。
電動のオモチャをくれてしまう女の子
後から保育園に入ってきた女の子は、保育園では禁止されているモノを園に持ってきてしまうそうです。それも、毎回違うオモチャだったりぬいぐるみだったり。当然、他の子どもはそれをうらやましがります。
Kさんの娘さんは一度、その子のお宅に遊びに行かせてもらった時、いろんなモノをもらってきてしまったそう。その中には電動のオモチャまであったとか。
「その子のご両親は園の平均的なパパママよりも年が上なので、子どもに甘いのかも。部屋はオモチャでいっぱいだったようです。もちろん、後日まとめてお返ししました」
その後、今度はKさんの娘さんが家からぬいぐるみを持ち出してその子にあげてしまったそうですが、実はそのぬいぐるみはKさん自身の思い出の品。慌てて先方に返してくれるようにお願いしましたが、なんと家にモノがあふれすぎていて見つからないとのこと。
モノのやり取りに関してはもっとちゃんと見ておくべきだったとKさんは後悔していました。
「交換はほどほど」が無難?
「モノの交換はトラブルの原因になりやすいから基本的にしないようにしている」という賢明なママも何人かいました。
いただいた声の中にはこんなものも。
「ただあまり禁止しすぎると、今度は隠れてやり取りするようになる気がします。過剰にならない程度に干渉するのがいいかも。
コンビニでジュースを買ってくれた友だちがいた時はちょっと驚きましたが、その時だけだったので、見逃してしまいました。全部を見ているのは難しいです」
子どもに隠しごとをされるのは、モノのやり取り以前に親にはショックですよね。子どもには、普段から、モノの価値やモノを手に入れるために必要なお金について、話しておくといいかもしれません。
子ども同士のお菓子のあげっこにまで目を光らせて「ダメ!」というのはさすがに気が引けます。ですが、やはりタダではないモノほどあげたりもらったりしてしまうと心中穏やかではいられませんよね。
親は子どもに、モノではなく楽しい時を共有するようなつきあい方を提案したいもの。それと並行して、「無邪気に遊んでいたと思ったら、家の貯金箱から小銭を持ち出していた」なんてことのないよう、子どもたちから目を離さないでいることも大事です。
冬木丹花
ライター