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2020.07.06

子どもの「苦手」はどうやって教える?ママたちの工夫や対策<勉強編>



子どもの得意なこと、苦手なことはそれぞれぜんぜん違います。でも、子どもが苦手なことで苦労している姿に辛くなったり、「友達はスイスイできるのに、なぜウチの子はできないんだろう」と心の中で比べてしまったり。
子どもの将来のためにも、現時点での子どもが「苦手なこと」をどうできるようにしていくか。親の課題のひとつといってもいいかもしれません。
今回は、「子どもの苦手克服~勉強編」。ママたちが行った工夫や、使った道具などを紹介します。無理なく、子どもにもママにも負担にならない方法が満載ですので、参考になるのでは。

時計がなかなか読めない


時計を読むのが苦手な子ども、けっこう多いようです。生活の中では、必ず「何時までに」「あと何分」という指示が出てきます。時計の読み方で、ママたちが行った工夫や使ったものとは。

・カラフルで、「間の時間」が分かりやすい時計
次女が小学校1年生の1学期ごろ、〇時半以降の「〇時」の部分がなかなか理解できなかったんです。例えば、「〇時半」でも「3時半?4時半?」「10時40分?11時40分?」と迷う(どの時間でも迷う)。
そこで、そういう時間と時間の「間の部分」を分かりやすく示してある、大き目で見やすくてカラフルな時計を購入しました。分数も細かく表示してあるので、長い針がどこを刺しているのか分かりやすい。
その時計で「〇時半」を何度も読ませました。間違っても、「うん、惜しい! 短い針が4と5の間にある時は、前の4時を指しているんだよ」と怒らず淡々と伝えることを心がけました。そして少しずつシンプルな時計にも慣れさせていきました。
今、カラフルな時計が老眼になりつつある私の役に立っています(笑)
〔Tさん、子ども15歳、10歳〕

・スモールステップで少しずつ学ぶワークシートを利用
息子が年長になって少し経ったとき、「朝短い針が8、長い針が12を指したら出かけるよ」など声をかけても、全然理解していない感じでした。保育園の面談で相談したら、「確かに〇くんは、あと何分だよ~と声をかけても、ちょっとわかってないかもしれません」とのこと。
これはマズいと思い、まずは「時計は、こういうもの!」と教えるところからスタートしました。本屋で「スモールステップで学べる時計ワークシート」なるものを見つけ、毎日1ページずつ取り組むことにしました。1ページだけなら飽きる前に終わるし、長く続けられるので。
「短針、長針はどれか」から始め、1時間おき、30分おき、15分おき、5分おきの時間を少しずつ繰り返し読み進め、できるようになったら1分おきに読んでいく。まっさらな時計に、自分で長針、短針を書き込む練習もしました。2か月くらいでばっちり読めるようになって、保育園で時間の指示もしっかりわかるようになりました。
〔Yさん、子ども7歳〕

大人は普通に読んでいる時計でも、そこには短い針、長い針、秒針、時間と分の文字盤…理解しなければいけない要素がてんこ盛り。それを正確に読むのは、実はすごく難しいことなんですね。小さな段階を踏みながら、確実に読み方を定着させていくのが大切なようです。

字がキレイに書けない、クセがすごい

字が汚い、クセが強いと、相手が読めなかったり、将来試験を受けるときに採点者が読めずに×になってしまうことも。字を丁寧に書けるようにするため、ママたちが行った工夫を教えてもらいました。

・好きなキャラで字を練習!
小学校1年生のときはむしろ字がきれいな方だったのに、2年生になったとたんものすごく汚くなった長男。連絡帳も自分で書いてくるのですが、まったく読めない…字の練習が嫌いで、宿題も適当に書くので、どんどん酷いことに。
そこで、漢字学習帳に1日6単語分、大好きなバスケ漫画で字を練習することにしました。その漫画の登場人物や出てくる物や場所などで、2年生に習いそうな漢字を練習させる。「知ってるよこれ!」「簡単じゃん!」と楽しそうに書いていました。「好きな漫画なんだから、丁寧にキレイに書いてあげてね」と伝えると、一生懸命丁寧に書いていました。
徐々に連絡帳や学校のノートの字も丁寧に書くようになっていきました。キレイ! ではないけど…〔Hさん、子ども15歳、9歳〕

・おばあちゃんへの手紙で字が丁寧に
娘(小5)の字を見ると、「もう少しキレイに書けないかな~」と言ってしまうのですが、「読めりゃいいの!」と反発ばかり。いやいや、読めない字もあるし、クセもすごいし!
そこで、「月に2回、(遠方に住む)おばあちゃん(私の母)に手紙を出そう!」と提案してみました。おばあちゃんは目が悪いから、丁寧に書かないと読めないよ、と。最初は嫌がっていましたが、「〇ちゃん(娘)からお手紙もらったら、おばあちゃん嬉しいなあ~」という母の言葉で心が動いたようです。
「人に読んでもらう。何かを伝える」という気持ちで字を書くからか、だんだん字がキレイになっていきました。子どもは嫌がるかもしれませんが、何とか気持ちを動かして「人のために何か書く」っていいかもしれません。〔Yさん、子ども11歳〕

好きなキャラクターで字を練習、「まさに好きこそものの上手なれ」ですね。子どものやる気をいい感じでくすぐってくれそうです。第三者に自分の書いた字を読んでもらうのも、程よい緊張感が持てて、丁寧に書くいい練習に!

お金の概念がいまいち


お金は、生きていくうえで絶対に必要なもの。今いくら持っているか、これを買うといくら手元に残るか。お金の基本的な概念、簡単なお金の計算が苦手な子どもにはどんなことをしたらいいのでしょうか。

・お金のおもちゃでおリアル買い物ごっこ
長女が小学校1年生のとき、なぜか10円、100円、500円、1,000円単位はわかるのに、「1円単位」の概念がなかなか入りませんでした。特に、13円、104円など、組み合わさるとわからなくなってしまう。
お金のおもちゃを買い、さらに果物や野菜のおもちゃを使って、リアルお買い物ごっこをすることにしました。例えば最初は「リンゴ2円、ミカン3円、1個ずつ買ってみよう」と、1円だけの練習。そこから、「リンゴ11円、ミカン12円」「人参105円、大根104円」と少しずつレベルアップ。実際にお金のやり取りをすることで、どんどん理解してくれました。
〔Uさん、子ども9歳、6歳〕

・なじみの店や自販機で子どもに買い物をさせる
息子が小学校でお金の授業をしたらしいのですが(1年生のときかな)、あまりわかっていない様子…そこで、私が小さいときから買い物しているなじみの八百屋さんで、店が空いている時間に買い物をさせてみました。
一緒にレジに行って、言われたお金を私の財布から息子がお金を払う。間違えたり時間がかかったりしましたが、私もお店のおばさんも「いいね、出せたね」「お買い物成功!」と長い目で見守るようにしました。
リアルにお金をこれだけ出して、これを買う、という経験の積み重ねで自然と覚えていきましたね。自販機で買うときも、必ず子どもにお金を選ばせました。生活行動の中で覚える、というやり方が功を奏したのかもしれません。〔Iさん、子ども10歳、8歳〕

英会話と同じで、お金を学ぶのも「リアルな状態に身を置いてやる」のが一番いい方法なのかもしれません。買い物をする上でのやり取り、コミュニケーションの練習にもなりそうです。

長い文章の読解が苦手


文章を読んで、いくつかの問いに答える。小学校1年生の中盤から少しずつやり始める学習です。読んでも内容がいまいち理解できない、一通り読めても問いとの対応ができていない。文章読解に対して苦手意識がある子どもにはどんな工夫があるのでしょうか。

・簡単な短編集をたくさん読ませ、内容を聞く
とにかく本を読まない。漫画、ゲームばかりで、文章に触れる機会が圧倒的に少ない。これじゃあ文章読解をやれといっても、できるわけがない! ヤバいと思い、読書嫌いな息子(4年生のとき)に、サクッと読めて内容も簡単な短編集を読んでみるよう提案しました。最初は「面白かった?どんな話?」と聞いても、どうやら読んでいない様子。「ママ、2話目が謎解きっぽくて面白いと思った」など内容に関することを言ってみたら、少しずつ読み始めました。
「その話、ママ読んでないから、だいたいの内容教えて」「ママはこう思ったけど、どう思った?」そういうやり取りをしているうちに、文章を読んで、自分なりに理解して、相手にだいたいの要約を伝えるという力がついてきました。国語の文章読解も、あまり苦にならなくなったようです。
まだまだ「本好き」「読解得意!」まではいきませんが、苦手意識はだいぶなくなったんじゃないかな。〔Tさん、子ども12歳〕

・接続詞の練習が長文を読み解くカギ!?
小学校6年だった娘は、漢字問題や例文を作る問題などは得意なのですが、文章読解問題はほとんど×。
通っていた塾の先生に相談したところ、ともかく「接続詞の練習が大切だ」と言われました。接続詞(そして、ところが、なぜなら、など)は、これから文章がどう展開していくか、どう読めばいいのか、を理解するための重要なキーワード。接続詞にちゃんと目をつけることで、次の文章の内容が受け入れやすくなり、問いにも反応しやすくなるそうです。
なるほど! と思い、接続詞部分が穴あきになっている問題を少しずつ解くようにしました。そのうちに、「この接続詞のあとは重要なことが書いてある」「ここに理由が書いてある」など、長文が頭に入ってきやすくなり、ポイントもつかめてきたようです。
〔Oさん、子ども14歳、10歳〕

文章読解、大人になった今も「苦手~」と思う方多いのではないでしょうか。ある程度のボリュームの文章を読んだ後、さまざまな問いに答える。確かに難しい!文章にたくさん触れることももちろん大切ですが、どこが一番重要なポイントだったか、文章がどんな構造になているのかなど、考えながら読む力も少しずつつけてあげたいですね。

小さな「できた!」を繰り返し、成功体験を積み重ねることで、子どもは苦手なことを克服して、できることが増えてきます。
やっているときはなるべく怒らず、できたらたくさん褒めて、長い目で見守る。わかっていても、つい「なんでできないの?」「そうじゃないよね!」と怒ってしまいそうになりますよね…
本人がやりたくなさそう、ママがすごく疲れて褒める余裕がない、そんなときはお休みしてもいいと思います。細く長く、無理なく続けることが、実は苦手克服への「近道」なのかもしれません。

田崎美穂子

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