2020.07.07
保育園とのギャップ!小学校に入学してママたちがビックリした出来事とは?
保育園や幼稚園を卒園し、小学校に入学すると「え?」と思うようなことがあります。特にアットホームな保育園だったりすると、小学校との落差に子ども以上に親がビックリした、なんてことも・・・。
今回は入学して「え、小学校と保育園ってこんなに違うの?」と最初に驚いたことのエピソードをピックアップしてご紹介します。そう、これが小学校なんですよ!
小学校は「子どもの様子がよくわからない」という事実
「保健室にいたなんて知らなかった」
コロナ禍の影響でようやく入学式も終わり、1年生の授業もスタートしました。休みも長く緊張していたのか、あまり家でも学校の話をしなかったのですが、お風呂に入ったときに「今日、2時間目は保健室にいた」と言うのでビックリ。聞けば、数日前も一度保健室で休んだと言うんですよ。気分が少し悪くなったらしく(たぶん極度の緊張のせい)保健室で休んで、先生に付き添われて戻ったらしいのです。そのことについて特に担任からも連絡はなく、あわてて連絡帳も(毎日見てましたが)確認しましたが、真っ白のまま。
学校に知り合いはいないので、義姉に聞いてみると「それフツー、もちろん熱があったり保健室に何日も通うとかなら連絡あるだろうけど、ちょっと立ちくらみして30分くらいで教室戻ったとか校庭で転んで消毒してバンドエイド貼ったくらいじゃ、何も言わないよー」と言われて二度ビックリ。そんなもんなんだ・・・。口数の少ないわが子、これでは学校の様子なんて、全然わからないなぁ、やっぱりママ友作らないと不安だなぁと思ってしまいました(Nさん)
「学校からの連絡=悪い知らせ?」
よく考えると当たり前ですが、頑張ってますよとか褒められるようなことをわざわざ連絡してくることはなく、小1で書いた絵が学校代表に選ばれ入賞したときも子どもがペラっと1枚「入賞作品の展示について」というお手紙をもらってきて初めて知りました。よくよく聞いたら「先生にオウチの人に帰ったらスグ教えてあげてね、きっと喜ぶよ」とは言われてたみたいですが、本人は聞かれるまで忘れていたわけで。「入賞しても電話で連絡くれるわけじゃないんだー」って夫婦で顔を見合わせました。
先生から家庭に連絡がくる=あまりよくないことの連絡、家電が鳴るとビクっとする、学校からだな、何かあったかなと思うと先輩ママが話していて、そうなのかと思いました。学校での出来事は「悪いこと」以外は学校側から頻繁に連絡がくるわけではないんですね(Aさん)
「そんなもん・・・」
学校というか学童に驚きました。学校はともかく学童は親が就労していて帰宅時まで預かってもらうところ、つまり保育園的な部分があると勝手に思っていたのですが、保育園のようにきめ細かいフォローは全く期待できません。すり傷できていようが、文房具がなくなっていようが、子ども本人の話以外に確認のしようがない。大きな傷を作ってきたときはさすがに問い合わせましたが「その場にいなかったのでわかりません」とサラっと言われて唖然としましたが、3人の子がいるママに「そんなもん」とこれまたサラっと言われて、はぁ~・・・って感じでした。
うちの学童だけなのか?と思ったけど、多少の差こそあれ、やはり「保育園とは違う」ってことはわかりました。赤ちゃんから卒業して、自分の身は自分で守れ、自分のことは自分でやらないと誰もやってくれないってこと、考えてみれば当然なのですが、つい保育園の延長みたいに考えていて、最初は「冷たいなぁ」なんて思っていました(Tさん)
小学校は「親が大変」という事実
「だからママ友LINEに入りたくなっちゃうのかも」
手紙類の多さにビックリした。そして何か必要になる情報というのは、その手紙に書いてある。逆にいうとお手紙を見落とすと、子どもに持たせるものとか、いつから水泳が始まるとか、そういうことがわからない。送迎がないのだから先生にちょこっと聞くってこともできないし。
うちの保育園はさっぱりしたもんだったから、ご挨拶以外のおつきあいってほとんどなかった。ママ友同士がクラスLINEとかって面倒、わたしは別にいいや、って思ってたけど、「ちょっと一応確認したい」ってことを聞ける人がいないと不安になる、だから小学校ってなんかママ同士で繋がることになるんだなって感じてる(Yさん)
「またか、というのが本音」
保育園と小学校の一番の違いは、親の出番だと思います。なにしろ小学校は親がやらなくてならないことがたくさんあります。学校の公的なもの、たとえばクラス会とか学年会、懇親会への参加だけならともかく、運動会やマラソン大会の警備、図書ボランティアに読み聞かせの係、子ども会活動に関する集まりから登校班の会合、旗振り当番に廃品回収と、PTAとその他活動についても、何かと呼び出しがかかる。あまり必要とは思えないことも多いんですよね・・・。これでも共働きが増えたからだいぶ減ったと聞きましたが、以前はどんだけだったんだ!?!?(Kさん)
「小学校とは」
保育園は親が働いているという大前提がありますが、小学校は親の環境については学校のあずかり知らぬことです。今や共働きが多いとはいえ、小学校としては「あのお母さんはフルタイムで残業もしている」などといちいち考えませんよね。小学校は勉強をするところですから宿題が出ます。その宿題は実際問題として親が見ないとできなかったりする。こっちは家に着くのが7時なんだよ!無理だよ!とか言ってられません。何が違うというより、まるで違うものなので、学校側が「こういうふうにしてね」と言えば、基本的にそれに従うというのが小学校です(Mさん)
「ああ懐かしい保育園」
ひと言でいえば保育園は面倒見がよくてラクだったな~っということです。小規模な民間保育園だったせいか、忘れ物をしても代用品を貸してくれたり、好き嫌いの激しい娘が昼食をいやがると先生がついて横で励ましながら食べさせてくれたり、毎日の連絡ノートもこまやかに観察して詳しく書いてくれていたので、園での生活も手に取るようにわかりました。同じことを小学校に求めるのじたいが間違っているのはわかっていますが、正直、保育園時代はよかったなぁと思います(Fさん)
「小学校に入ってからこそ親のサポートが重要」
何かもめごとがあったとしても、子ども本人が自ら先生に言わないと、対応してもらえません。うちの息子は帰宅してからメソメソと「○君がぶった」「僕の水筒を投げた」と訴えるのですが、たとえば保育園だと大抵は先生のほうから「ケンカしたんですけどね」と説明があり「相手の子も叱りましたが、今度からこうしようねとお子さんにも話しました」などと物事がおさまってからのお話がほとんどだったんですよね。だから特にトラブルで悩んだとかはないし、せいぜい「こんなことがあったんだってねー」と子どもに確認する程度でした。
でも学校ではクラス30人をひとりの先生が見守りながら授業を進めていくわけで、当然ながら子どもひとりひとりの悶着を見つけては叱るということはしません。なんでもかんでも先生に言いつけるのはどうかとは思いますが、何も言えない子はやられっぱなしという面もあります。特に知恵のある子は先生の見えないところでやりますからね。
でもやられて黙っているわが子もダメなんだと思って、繰り返し子どもには「イヤなことをされたら大声でいいえ返しなさい、ひどいことをされたら先生にちゃんと自分で説明しなさい、それでもやめないならママに言うんだよ」と教えました。これまでいかに保育園の先生任せにしてたのか、と反省もしました。小学校にあがってからこそ、親が子どもの様子によく目を配らないとダメなんだなと改めて「親もしっかりしないとな」と思ってます(Eさん)
親子で一緒に1年生!すぐに慣れます!
正直なところ、入学してしばらくの間は「保育園はよかったなぁ」と思うことが多いかもしれません。特にアットホームな保育園や幼稚園に通っていた場合、学校の先生はあまりに事務的と感じる場合もあるでしょう。
しかし、体験談にもあるように、そもそも小学校と保育園はまったく違うものです。またここで新しい社会に入っていくことで、子どもは勉強と同時に、新しい成長のステージへと入っていきます。
最初はいろいろと心配事も多いでしょうが、親も次第に学校のやり方に慣れてきます。「このことについては、しっかり学校に話したほうがいいな」あるいは「これは子ども本人が解決できるようアドバイスするタイミングかな」と見極めもすぐにつくようになります。
保育園だって、最初の時は泣きながら「ママ!ママ!」と呼ぶ子に後ろ髪を引かれる思いで出勤していませんでしたか? それがしばらくすると、すっかり園生活に親子ともに慣れてくる。同じように小学校も、それぞれの学校のやり方や担任の先生ごとに違うかもしれない対応にも、どのように親として行動するべきかが見えてきます。
親子ともに「1年生」だと思って、試行錯誤しながら、子どもが楽しく学校に通えるようにサポートしてあげたいですね。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。