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2020.07.14

子育ては「中学生」になっても大変!その理由は?ママとしての幸せの絶頂は幼少期!?



さまざまなことがあり生活様式も変化しつつある今、保育園や幼稚園、小学校の新しいクラスにもようやく慣れてきた頃でしょうか。園や学校では上に子どもがいるママや学年の違うママたちがいて「あとちょっとでラクになるわよ」とか「小学校入ればだいぶ違うわよ」なんて言われたりしませんか。

実はわたし、そう思っていません。いえ、確かに子育ての細々とした「お世話」はラクになります。そもそも園への送迎がなくなるだけでも「いや~、ひとりで学校行ってくれるって助かるなぁ!」なんて思うでしょう。でも、子どもはどんだけ成長しても子どもなんです。まだまだ先のことかもしれませんが、お子さんが中学生になったらどうなんでしょう?

中学生は中学生でけっこういろいろと大変なんです……。

思春期の子どもって「ほんとムカつく!」

「中2病!どいつもこいつも不機嫌すぎる!」
いわゆる中2病ってやつなんでしょうか。とにかく親の言うことをきかない。そもそも言葉を交わさない。「ああ」「うん」ならまだしも「はあ?」「ふん(鼻息!)」「ったよ(わかったよ)」それでもアレコレ言えば「うぜー」か、ドアをバンっとしめる。それでなくても機嫌が悪いとき、夫の大仰なため息や冷蔵庫の扉を力任せに閉める音にドキっとしたりイラっとしているところに、わが子までこの調子。あんたたちの面倒みてるの誰よ! 洗濯してご飯つくってんのよ! と怒鳴りたいが怒鳴る気力もないのが夕方6時。そして部活帰りの息子はきったないユニフォーム、裏返しの2枚重ねでスポーツバッグごと放置、夫からは「夕飯なに?」とくそ忙しい時間帯にLINE。あああああ、もう面倒くさい! みんなもうちょっと大人になって!(Iさん/子ども・中1)

「父娘の葛藤」
娘ですが、夫(父親)に対しての口が悪くて「うざい」とか「キモい!」とか平気で言うので思わずひっぱたきそうになりました。よく先輩ママたちが「ババァって言うから頭きたわ」って話すのを耳にして、わたしなら即座に張り倒す! 叱り飛ばして誰のお金で食べてるんだ! と怒鳴りつけてやるのに、甘いな、と思ったけれど、いざわが子がその年齢になるとわかる。
いや、最初こそ、多少の差はあるにしても、みんな怒ります。叱ります。説教します。でもウンザリしてくる。やってられなくなる。子どもの「うざい」は日常会話、いちいち怒っていては身が持たないのです。でも、あからさまに父親を避けるので、最初は寂しがっていた夫も次第にイライラしはじめて、父娘のケンカ勃発。わたしは間に入ってゲッソリです。(Hさん/子ども・中2)

「昔はベッドの下にエロ本でしたが」
たまたま息子が登校してすぐに部屋に洗濯物をしまいにいくと、iPadの電源が入ったまま、ロックもはずれていたのでついチョロっと見たら。いわゆるAVがでるわ、でるわ。思わず履歴を追いかけたら、もうそんなのばっかり! これが正しい成長だとはわかってはいるけど女親としてはけっこうリアルに知ると衝撃的。見なきゃよかった……(Mさん/子ども・中2)

「母の小さな慰めは」
熱心に動画みてるからオンライン学習してるのだと思ってたら、アイラインの引き方とか、ダンスレッスンとか見てました。「テスト前なんだから少しは勉強したら」と言えば「したから何?」「勉強してればいいわけ?」「ママ女子大でたって自慢げだけど、それ自慢になんないしね」いきなり逆ギレでこれでもか、これでもかと屁理屈を並べる。こっちも人間ですから、次第に本気で怒りがこみあげてきて、「出てけ!」って怒鳴ったこともありますよ。これがまた、実際に出ていくので、しばらくすると不安がこみあげ、わたしのほうがLINEで「わかったから。もう帰ってきて」なんて懇願してしまうんです。ブレる自分がいけないんでしょうけど、反抗期女子の扱いは頭で理解していてもその場ではつい、こちらも衝動的になってしまうんです。
わたしの唯一の慰めは2~3歳頃の子どもの動画を見ること。「こんな可愛くてママ、ママくっついてた頃あったんだよなぁ、ほんとはいい子なのになぁ」って思わないとやってられないです(Sさん/子ども・中3、高2)

受験って「どこかに入れなくちゃならないのよ!」

「仕事休まないとできないこともある」
高校受験を控える中学生を持つ親の忙しさといったら! 確かに勉強するのは本人ですが、三者面談は多いし(昼間だから半休とらなくちゃならない)塾の保護者向け説明会もある。資料も大量でそれらを読み、整理し、必要書類は提出し、子どものスケジュールを管理して、その上、体調管理もある。受験前後は願書のチェックから提出日、入学金の準備に実際の振込。これ窓口ですからね、フルタイム勤務なら昼休みにご飯そっちのけで駆け込む。合格発表こそサイトで見られましたが、合格書類その他は取りに行かなくてはならず(平日で子どもは学校があった)、しかも記入することは多いし、ほんと夜なべ仕事ですよ! 先輩ママが「高校受験だから1~2週間はシフト変えてほしい」と上司と話しているのを聞いて「中学生なのに過保護だな」と思ったこと、謝ります!!! あの先輩ママは正しかった。休みとらなきゃ無理(Nさん/子ども・現在高1)

「全落ちは許されない」
そりゃもう、当然ながら高校受験があるのですから大変です。ほとんどの場合、子どもは受験して高校へ行くわけですよ。できない子もできない子なりに志望校を見つけて進学しなくてはならない。できる子にはできる子の、難関校への熾烈な争いが待っている。とにかく「どこかへ入れなくてはならない」ので、最終的には「え、このレベル!?」って親がビックリするような学校を中学の担任は「押さえておかないと」とオススメしてくる。
どこも合格しない。「全落ち」は許されない!!!「絶対入れる学校」を志望校にすればいいけど、やっぱり「いきたい学校」がある。ましてやウチの子なんて内申点が悪いから、当日の試験はかなり高いレベルをいかないと無理と言われて……、全部落ちたらどうしたらいいんだろう、なんて考え出すと眠れなくなります(Uさん/子ども・中3)

「受験は難しいことばかり」
大変なのは、親が受験のシステムを把握すること。毎年変わるし、推薦や併願など複雑すぎる。学校見学も友だちと行くって言えば相手の親と話して相談したり、面談もあるし、説明会へも参加しなくちゃならないし。そして模試判定を見たら見たらでガックリ落ち込むのは親のほう、かと思ってたら、珍しく子どもが落ち込んでいるのを見ると、それはそれでオロオロしてしまう。今、娘は大学生になったけど、振り返ると子育てで一番大変だったのは、プチ反抗期+受験があった中学時代です(Nさん/子ども・大学2年)

部活動って「親もキツいって知ってた?」

「文化部も意外と大変なんです」
上の娘はバレー部でしたが、当時はまだ今のような部活に対する規制みたいのがなかったので、毎日練習、土日は試合か応援。もうクタクタで勉強する気力はないし、せっかく中学入ったのに、週末は朝5時起きでお弁当つくって持たせなくてはならない。いや、もう運動系はむちゃくちゃだな!と思ったから次女が吹奏楽に入った時はちょっとホッとした。が、甘かった。吹奏楽部もコンクールめざして練習が多いし、演奏会前など準備からして保護者の手伝いは当たり前。と思っていたけどコロナ禍で部活なくなると、子どもは1日中ゲームかLINEかYouTube見てるし。どっちにしても大変です(Aさん/子ども・中2、高3)

「朝4時起き」
ひとことで言うと、部活による土日の早起きが一番辛い。しかも6時とかじゃない、遠征だと場所によっては4時起きでお弁当作り、水筒2本持ち、バスがないから途中の駅まで車で送迎。ってことは化粧もせねばならず、フルタイム勤務のわたしとしては貴重な土日の朝なのに、本当に辛いです(Fさん/子ども・中1)

「ふたたびのママ友LINE」
もう中学生なんだから親とか関係ないと思っていたら大間違いだった。サッカー部に入ったが、そこそこレベルが高いらしく、チーム内でのレギュラー争いも熾烈だし、それに親が参加してくるから余計に大変。サッカー部全体のLINE、サッカー部同学年のLINEとあるけど、そこから派生して別のグループLINEがあって「○○君ってえこひいきされてない?」「ママが毎回先生にベッタリだからでしょ」「次の懇親会、夜飲みだけどコーチ参加だから行かないとレギュラー取れないらしいよ」「○×君ちはコーチにお願いして別メニューの練習作ってもらったって本当かな」……こんな噂話に振り回される。こういう面倒なママ友づきあいって、子どもが小さい時だけだと思ってたのに中学になって再び、巻き込まれるとは思ってもいなかった(Uさん/子ども・中2)

現実的に一番キツいのは「学費という問題」

「リアルに教育費キツい」
高校受験前に志望校と必要なお金を計算していたらクラクラしてきた。受験費用もバカにならないし、戻ってこなくても併願校には入学金の一部は振り込まなくてはならなかった。結局、第一志望の都立は落ちたので、私立校にいれましたが、本人はそれはそれで気に入っているのはいいものの、初年度の入学金と授業料で学資保険も結局使い切ってしまった。そして大学もきっと私立だろうから、この先、どうなるんだろう(Mさん/子ども・現在高1)

「今はなんとかなったとしても」
義務教育の中学はそれほどお金はかからないだろうとタカをくくっていたけれど、部活に関わる費用(道具とか遠征費用とか)やスマホ代、友だちと遊びに行くのも小学校時代みたいに200円ってわけにもいかず、たまに甘えてきてショッピングいけば、いくらよ!ってほど洋服もスニーカーもバッグも高いものを選ぼうとする。ファストファッションだって、何枚か選ばせていたらバカにならないんですよ! なにより塾の費用が一気に高くなり、そして私立校へ行くかもしれないと思えば、学費の工面でも頭が痛い。今はある、なんとかなる、私立も無償化の対象になるのかもしれない、でもこのまま私立校からの私立大学だったら、ウチふたりいるし、たぶん無理。お金、お金、お金!で、ついつい夫ともケンカになりがち。それで子どもはのうのうと友だちとカラオケ行ったりするのがまた、親の苦労がわからんのかと頭にくる(Hさん/子ども・小4、中3)

「ゼロがあとひとつ足りません」
コロナ禍もありボーナスは激減。学費や教育費の補填としてアテにしていたので焦りまくってます。最悪なことに去年、高3だった息子は志望していた大学は軒並み落ちて、唯一合格したところは「どうしても行きたくない」と言い、結局浪人生に。そして下の娘は今年、中3で高校受験。それで自宅学習だオンライン学習だって言うから結局、新しいノートパソコン買うはめになりWi-Fi繋がらないからって中継器購入したりで、給付金なんてあっという間になくなりました!この先、ふたりぶんの入学金と学費と考えたら本当にキツい。もっと悪いことを考えれば、娘は合格、長男がまたダメだったら・・・二浪!? そんなお金ないし! もう働いてくれ、とチラっと思わないでもない。通帳開いてふたりの子どもの今後を考えると、ゼロがあと1つ足りないです・・・(Kさん/子ども・浪人生、中3)

ママにべったりは大変だけど「それが蜜月」幼い頃って幸せなのかも?


中学生といえば反抗期。そして公立中ならば高校受験という山があります。受験制度については地域の特色でかなり違いがありますね。受験は「とにかく大変だった」という人と「まぁそうでもなかった」という人に分かれますし、思春期ならではの反抗期も子どもによってかなり差があり、反抗期がない、母子で仲良しなんてこともあるわけで、そのために親は(なぜウチばっかり、こんなに大変なの・・・)とイライラ、モヤモヤすることも多いのです。

健康で大きなケガなく育ってくれればいい、病院で小さな小さなわが子を腕に抱きながら幸せに満ちあふれて思ったことも遠い昔。癇癪おこしたり大泣きしたり、どこへ出かけるのにも大荷物で、ひと騒動だったことも、今は昔。運動会でリレーの選手に選ばれずに「ちぇっ」なんて思ったことも、たいしたことではなかったと思ったりする日々。子どもの成長とともに「現実」がドンと両手をひらいて親の行く手をさえぎるように感じるのが、中学生っていう時期です。

小さいお子さんをお持ちの皆さん、大変でしょう。きっと、とっても大変なはず。でも「大変」が去れば、また次の「大変」がやってきます。それでも子育てをするのは、去ってしまった「大変」は、実はなんだか穏やかな思い出に変わっていくから。今、大変なのは、あなたが子どもと一緒に思い出をたくさん作っているからなんです。

やがて子どもは子どもの世界に巣立ち、そこに「ママと一緒」の思い出は少しずつ減っていきます。だから、今のうちですよ! 大変だからこその思い出作りを「やってらんないわ~!」と時々ガス抜きしながらも、楽しんでみませんか。

先は長い。そして「今」は一瞬です。

育ってからでは味わえない子育ての喜びと幸せが、あなたの目の前にあることを忘れないでくださいね。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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