2020.08.24
子どもの野菜嫌いを克服したい!ママたちの対策法とは?【簡単ベジトレ】
わが子の野菜嫌いに悩まされているママ、けっこう多いですよね。うちの子は細かくカットしても、見事にブロッコリーをつまみ出します。トマトやかぼちゃなんかも嫌いでなかなか手をつけません。
今回の記事では
・実際に子どもは「どれくらい」野菜を食べてる?
・野菜不足は体調不良に繋がるのか(専門家の回答)
・ベジトレ実践
について、まとめました。
*ベジトレとは:野菜嫌いの人も工夫して少しずつ野菜摂取量を増やしていくトレーニング。
子どもの野菜摂取はどれくらい?「嫌い!」の実態
「給食以外でほとんど野菜とってないかも」
考えてみたら、もしかしたら学校の給食以外で野菜ってほとんど食べていないかも。朝は味のついたパン(菓子パン系)と乳酸飲料かオレンジジュース、昼は給食、夕飯は仕事の関係上、週末以外は夫がほとんど家で食べないせいもあって、ひと皿ですむ麺類(子どもも好きだし、調理も片付けもラク)、パスタや焼きそば、ラーメンなどが多く、そこにキャベツとかネギ、ピーマンなんかが少し入っている程度です。たぶん、私の片手にのるほどの野菜も食べてないです。朝食にせめて野菜ジュースでもつけたらいいのかな???(Aさん/子ども 9歳)
「ドレッシングびしゃびしゃにしても食べないサラダ」
仕事が忙しいのでどうしてもスーパーのお総菜になってしまいますが、フライに千切りキャベツを添えるくらい。そのキャベツも半分以上残していることが多いし、煮物があまり好きではないので生野菜のサラダをつけますが、これもドレッシングをびしゃびしゃにかける割りには箸でつつく程度。学校の給食や保育園でそれなりに野菜を取っているよね?とは思うんですが・・・。(Uさん/子ども7歳・4歳)
野菜嫌いな子ども「ここが心配」です
「痩せて風邪をひきやすいのは野菜嫌いのせい?」
とにかく野菜が嫌いです。キュウリもブロッコリーも人参もほうれん草も嫌いです。なるべく食べさせたいと、好物のシチューに混ぜたり、みじん切りにしてカレーに加えたりと工夫はしていますが、正直、毎日やってられません。かなり痩せ型で、風邪もひきやすいのは野菜嫌いのせいかな?と頭をかすめますが、現実的に泣かせてまで食べさせるのもどうかなぁと思って悩みどころです。(Nさん/子ども 8歳)
「風邪を引くと長引く」
もともと小食で、体も弱いのか冬場は特に風邪をひくと長引きます。夫と交替で休みを取るのですが大変。3歳をすぎれば子どもの病気は減るよと言われたけど、あまり変わりありません。だいたい、野菜はほとんど食べないのでそれが原因かなと。好きなのは野菜チップスくらいですけど、あれスナック菓子ですよね。味噌汁に小さめに切った大根や人参を入れても、それだけ残して、汁しか飲みません(-_-) 知り合いからベジトレすれば?と聞いたのですが、野菜好きにさせるためのトレーニング?なんてやる時間がありません。(Hさん/子ども5歳)
「身長も伸びないし、便秘がち」
男の子なのですが、夫は比較的、体つきもよく背も高いのに、うちの子は高学年になっても一番前。遺伝的に考えたら背が伸びそうなのに小さい方なのは、極端な野菜嫌いのせいかもしれないと最近は特に心配しています。また、よく便秘になって、そうなると「お腹が痛い」といって1時間くらいトイレに入っていることも。偏食をどうにかしないと、と思って、最近話題になっている「子どものベジトレ」に挑戦しようかなと考えているところです。(Kさん/子ども11歳)
専門家に聞く!野菜摂取が少ない子どもは風邪をひきやすい!
ここでママたちにぜひ知って欲しいのが、野菜嫌いの子どもは風邪をひきやすい傾向にあるという事実。専門家である小児科医・竹井智昭先生(なごみクリニック院長)も「小児科医として患者さんに接する中でも、野菜嫌いの子どもは風邪などの病気にかかりやすい傾向にある」とおっしゃっています。
これは「子どもが風邪をひいた」時の、野菜の摂取量のグラフをみればよくわかります。データ上でも野菜の摂取量が少ない子はどうも風邪を引くことが多いようですね。
竹井先生は「風邪にかかりにくくするには、免疫力が大切。それにはバランス良く食事をとる、きちんと野菜をとることが大事」と警鐘を鳴らしています。野菜を食べないと風邪をひく、というよりも「バランス良く栄養をとる」のが大事なのでしょう。そうは言っても、野菜が大嫌いな子にサラダを山盛りだしても、なかなか食べてはくれません。怒鳴って泣かして、ウンザリするのがオチ・・・。
ママ達が実践する野菜嫌い克服法(ベジトレ)とは?
最近では「子どもを野菜好きにするトレーニング=ベジトレ」という言葉をよく耳にするようになりました。口コミにも出てきましたよね。
野菜をイヤイヤ食べるのではなく、楽しく野菜を食べられるよう工夫しよう、そして徐々に野菜好きにさせるというのが「ベジトレ」です。確かに体験談でも「小さくカットしたり」「好きなシチューに混ぜたり」とママもアレコレ工夫している様子。
とはいえ、夕飯ギリギリに帰宅する働くお母さんにとって、なかなか料理に手をかけられません。野菜ジュースや野菜スープは、本物の野菜には至らなかったとしても、ひとまず手っ取り早く「野菜を摂取する」方法のひとつです。
野菜ジュースは飲みやすくなっており、それを毎朝飲んでくれれば少しは安心です。さらに「野菜ジュースそれだけ飲めるんだ!すごいねー」と褒めて褒めて褒め続ける。「野菜はまずい」「野菜はムリ!」という子どもの意識を少しずつ変えていくのには、いきなり茹でただけのブロッコリーや人参を出すのではなく、野菜ジュースなどで「ほら、人参入ってるのにぐいぐい飲んでるじゃない?」と本人に「あれ、人参でも平気かも~」と思い込ませるのもポイントです。
「野菜」というだけで拒否反応を示す子どもに、少しずつ野菜に慣れてもらうために、野菜ジュースや野菜スープ、バナナと野菜ミックスのスムージーなど「飲み物・デザート」感覚でベジトレをスタートしてみるといいかもしれませんね。
ベジトレやってます!体験談
「野菜ジュースで気軽なベジトレ」
野菜嫌いを克服させようと、ベジトレをネットで検索、いろいろ試しました。ただ、料理で工夫するのって思った以上に手間がかかりますね。帰宅して30分で夕飯の準備もし、お風呂の支度もしたい私としては、そうそう料理に時間をかけられません。そこで野菜ジュースや野菜スープをよく利用しています。あとは野菜と果物のスムージーも市販されているのをストック、朝食によく使っています。週末にはベジトレレシピをプリントアウトしておいて、夕飯担当の夫に渡してお任せです(笑)(Fさん/子ども 4歳・6歳)
「ちょこちょこ野菜を増やすベジトレ実行中」
保育園の帰り道、つい甘いジュースやフランクフルトなんかで「お腹すいたー」攻撃をかわしていたら、子どもがあっという間に肥満体型に(涙)しかも、しょっちゅうお腹の調子が悪くなるので、やはりジャンクフードばかりではまずいなと思い、栄養士の姉に相談したら「ベジトレしたら」と言われました。
姉に「週末とか買い物に行って、野菜を自分で選ばせて一緒に料理とかすると案外食べるよ」とアドバイスを受けたので、時間がある時にはそうしています。プチトマトのヘタをとって(プチトマトは甘いタイプを選ぶのがコツ!)そのまま水で洗ってキッチンで「つまみ食い」みたいにポンと口に入れてあげたら喜んで食べていました。子どもはちょっとした〝きっかけ〟で食べられるようになりますね。
あとは手軽に利用できる野菜ジュースで鶏肉を煮込んだりしています。それで「これ、実は野菜のジュースで作ったんだよね」と種明かしをして「野菜食べられるじゃん!」と言うと、「うそ~、野菜じゃないー!」なんて言いながらも、パクパク食べてます。ベジトレってあまり考えすぎず、そんな風にちょこちょこと野菜を取り入れていけば、自然と子どもも慣れてくるのかなと実感しています。(Eさん/子ども 6歳)
実を言えば、わたしはベジトレって言葉も知りませんでした。でも「ベジトレ」という言葉を知らなくても「野菜嫌いを何とかしたい」とほとんどのママが思っており、野菜を食べさせたいと考えているんですね。
偏食はそのままにしていては、なかなか治りません。誰にでも好き嫌いはありますが、野菜を全く食べない、栄養バランスが極端に悪いと、実際に風邪を引きやすいとか病気にかかりやすくなる可能性が高まります。手軽な方法からスタートするベジトレで子どもの免疫力アップに努めたいですね。
※この記事は2018年12月に公開されたものです。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。