2020.10.21
会社を「辞めたい」と思ったら試してほしいこと!退職してしまったママたちが後悔から語る
ワーママはいつもフル稼働で大忙し! あまりの大変さに「もう仕事を辞めたい」と一度は思ったことがあるのではないでしょうか。退社しフリーランスとして仕事は続けていたり、はたまた週3だけパートとして働いたりなど、働き方を変更しているママも多くいます。しかし、正社員時代の安定や楽しさを懐かしく感じることも……。振り返ると、「ああすれば、辞めずに済んだかもなあ」と思うことがいくつかあったりして。
今回は退職を選んだママたちに、退職を選んだ理由、退職をして後悔したこと、辞めたいと思ったら試してほしいことを聞いてみました!
退職を選んだ理由
まずはじめに、正社員で働いていた会社を退社した理由について聞いてみました。
下の子が生まれ、いざ職場復帰になった途端、家事育児と仕事との両立が難しくなってしまいました。仕事は部署を変えられてしまい、慣れない業務にいっぱいいっぱいなうえ、夫は平日は終電帰宅なため毎日ワンオペ状態。イライラがつのってしまい、子どもにつらく当たってしまうことも。もともとバリバリ働くというより、ゆったりした働き方を望んでいたので、18年働いた会社を退社。週4で10時〜16時で働ける事務のパートをみつけ、働くことにしました。(Fさん、子ども7歳、4歳)
育休あけで復帰したものの、エンタメ業界だったこともあり、時短勤務にしていても残業せざるを得ない状況が続いていました。週に3日は21時を過ぎることも。幸い夫がフリーランスで在宅で仕事をしていたこともあり、子どもをみてもらうことはできましたが、第一子でこんな状況だと、2人目以降どうすればいいんだという不安が…子どもとの時間をもう少しほしいと考え退社し、フリーランスに。(Tさん、子ども7歳、3歳)
長男に発達障害があります。長男が小学生にあがるタイミングで2人目妊娠中だったことあり、長男の付き添いやケアが必要だったため、まだ続けたい気持ちはあったものの退社を選びました。その後はフリーランスで隙間時間に働けるようにしました。(Rさん 子ども9歳、6歳)
退職を選んで後悔したことって?
働き方を変えても、「正社員で働いていたらな…」と思うこともしばしばあるようです。どんなときにそう思うのでしょうか?
フリーランスになったので、やはり収入面の不安定さを感じるときには、正社員時代はよかったなーと考えてしまいます。ボーナス時期にはそれが身にしみる…。正社員時代くらいに稼ごうとすると、結果正社員時代以上に働かないとならないので。(Kさん 子ども8歳、4歳)
パート先の人にもよるのかもしれないけど、同じママが働いていると「あの人のほうがシフトに入っていてずるい」「わたしより、出社時間が遅い」などと、自分と比較していろいろ言ってくる人の声が筒抜け。正社員時代は制度がきちんとあって、自分のいままでのキャリアや子どもの様子をよくわかってくれる人が多かったのもあったし、陰でそういうことを言っている人もいたと思うけど、自分の耳に届くようなこともなかった。(Aさん 子ども5歳、2歳)
朝決まった時間に出て、会社にいる時間内にきっちり仕事をして、帰宅後は母の顔、というオン・オフのある生活ができなくなってしまった。(Mさん 子ども10歳、6歳、3歳)
フリーランスになってすぐに、新しくクレジットカードを作ろうと思ったら審査に落ちたとき。あぁ、社会的信用がないのねと…いままでこんなことがなかったので、地味に傷ついた(笑)(Eさん 子ども3歳)
辞めたいと思ったら試してほしいこと
辞めた後の生活をリアルに想像してみる
もう少し辞めたあとの生活をきちんと考えておけばよかったな、と思うときがあります。フリーランスで働いていますが、子どもの成長と我が家の経済成長が比例せず、ボーナスって大事だったなと何度思ったことか…。私は、「もう無理辞めたい!」とまわりにもきちんと相談せずに感情的にやめてしまったので、金銭面、生活リズム面、メンタル面など、きちんと想像し、夫とも話し合い退社することをすすめます。(Tさん 子ども5歳)
仕事、育児以外の本を読む
出産して以来、手に取る本は育児雑誌や絵本ばかり。復職後は、それに新聞や仕事関連の本がプラスされただけ。脳内の99.9%が育児と仕事で埋め尽くされ、頭がカッチカチになっていたと思います。それで冷静な判断ができなくなり、退職を選んでしまったのかもしれません。ただでさえ忙しいのに、育児と仕事の情報をインプットし続けていたら、脳みそも疲れますよね。思考をリラックスさせるためにも、育児とも仕事とも関係のない本を読むことをおすすめします。(Kさん 子ども7歳)
さくっと小腹を満たす
帰宅直後は疲労と空腹のダブルパンチでクタクタになっている。そんな状況で夕飯の支度をしているのに、子どもがぐずったりまとわりついてきたり……。子どもがママに甘えたがっているのも、お腹を空かせているのも頭ではわかっているけど、余裕がなくてイライラしたり、「ちょっと待って!」と声を荒げてしまったりして、自己嫌悪になることがありました。せめてお腹が満たされていれば、少しは穏やかな心でいられるはずと思い、お迎えまでに15分くらい余裕があるときは、立ち食いソバや牛丼屋、ないときはコンビニのパンなどでとりあえず自分の空腹を満たしています。そうすると少し穏やかな気持ちで子どもに向き合える。(Hさん 子ども7歳、2歳)
体を動かす
体と心は繋がっているとよく聞くので、週に一度くらいは夫に面倒を見てもらい、ウォーキングや好きなスポーツをしてリフレッシュするようにします。
そうすると感情的に辞めたいと感じていた心も、自然と前を向いている気がする。(Tさん 子ども9歳、4歳、2歳)
とにかく、日常生活をほんのちょっと変えてみる
日々忙しいなか、煮詰まっていろいろ考えてしまうと感情的な決断をしてしまいがち。そんなときにこそ、少し視野を広げるだけで、見える世界が変わるかもしれません。もちろん退社を選び、フリーランスやパート勤務に働き方をかえて、いきいきと生活をしているママ達はたくさんいます。
でもいまは、コロナウィルスの影響もあり、退職するのは簡単だけど、再就職は本当に大変な状況。何が自分にとって、家族にとってベストな選択なのか冷静に模索することが、まずは必要なことなのではないでしょうか。
※この記事は2015年に公開したものをリライトし再掲載したものです。