2020.11.19
身近な人が仕事で活躍すると心がざわざわする!ママが焦らず落ち込まず生きるためのヒント
女性の(仕事上での)活躍を持ちあげる声があふれています。
もはや仕事と家庭の両立がスタンダードになっていますし、市や区などの主導で女性起業家育成が行われるくらいです。
素敵なワーママがメディアで次々と取り上げられ、「こんな時代なのに、私はたいしたことをしていない」とあせることはありませんか?
さらにママ友など身近な人の活躍を目の当たりにすると、ますます心がザワザワ……。
そんなときでも、あせらず凹まず生きていくためのヒントをご紹介します。
徹底的に人のせいにして、自分を大切にする
ママが思いっきり働けない原因は、自分以外にあることが少なくありません。
たとえば、夫の残業続きや単身赴任でワンオペ育児、会社が子育てに理解がなく退職せざるをえなかった、保育園に入れない、などなど。
だからまずは、徹底的に他人のせいにして自分を慰めることが大切です。
「出張ばっかりで私がろくすっぽ働けないじゃないか。旦那のせいだ!」
「いまどき妊娠を理由に辞めさせるなんて、どんだけ時代遅れなんだよ! あのバカ社長め」
「待機児童ゼロを目指すって言ってから何10年経った? 行政無能すぎ」
心の中で叫んでもOK。
紙に書いてもOK。
罵詈雑言歓迎。
とにかく、他人を責めまくりましょう。
世間では「努力が足りない」「自己責任」といった論調が幅を利かせています。
確かにすべてが他人のせいではないけれど、100%自分の落ち度というわけでもない。そこに気づき、思い通りに働けない自分をある意味正当化するのが第一歩です。
私は今、仕事をセーブせざるを得ません。
なぜなら夫の仕事の都合により、2017年4月から1年半、ドイツ→日本→ドイツの順番で半年ずつ生活しなければならないからです。
長期的なお仕事はお受けできませんし、さらにドイツ語習得というタスクが発生したため、そちらに時間を取られています。
他のママの活躍を見てモヤモヤすることもあるけれど、そんなときは「ドイツに行くから仕方ないもん。私のせいじゃないし」と思うようにしています。
負け惜しみでもいいんです。とにかく、必要以上に自分を責めないことが大切ですから。
他人とくらべない。隣の芝が青く見えるだけ!
責任転嫁が一通り済んだら、次は他人とくらべるのをやめましょう。
SNSで他人の生活が簡単に垣間見えるこの時代、どうしてもコンプレックスを抱きがちです。私もよく「この人は子どもが3人もいるのにこんなにがんばってる。私は1人しかいないのに……」などと思ってしまいます。
でも、そもそも正確に優劣をつけるためには、まったく同じ条件下で比較しなければなりません。
たとえば誰がいちばん足が速いかを決めるには、全員が同じコースを走ってタイムを競う必要があります。
でも実際の生活では、コースは人によってバラバラ。
陸上競技にたとえるなら、50メートルのコースを走る人、100メートルのコースを走る人、障害物があるコースを走る人などが混在しています。
そんななかで「あの人のほうが速い」と比較したところで、正しい判断ではないですよね。
ママ同士でも同じ。
仕事内容も住んでいる場所も家族構成も今まで歩んできた人生もすべて違うのだから、同じ結果が出ないことに一喜一憂する必要はありません。
「自分とまったく同じ土俵にいるママはひとりもいない」という現実に気づくのが大切ではないでしょうか。
他人の活躍は、何倍もキラキラして見えるものです。
私だってこんなママ向けサイトに執筆していて、はた目には活躍しているように見えるかもしれませんが、夫の仕事に生活を左右され「もっと働きたいなあ」とモヤモヤしている、しがないフリーライターですから。
うらやましく思っている「あの人」も、実はそんなにすごくないかもしれませんよ!
※この記事は2018年2月2日に公開されたものです。
平田けいこ
ライター