2020.11.19
ガサガサでかゆい!冬に増える肌悩み!子どもにも積極的にスキンケアの大切さを教えよう
本格的に寒くなるにつれて顔がカピカピ…身体がかゆい…と乾燥を感じる季節。それによって冬の訪れを実感するという人も多いのではないでしょうか?
大人よりも皮膚が薄い子どもたちは特に過酷な状態に置かれることも多く、気がつくと肌をかきむしっていたり、身体がガサガサしていたりとスキンケアが欠かせない毎日。子どもの肌悩みがないというママはいないと言っても過言ではありません。
子どもの肌のお悩みやスキンケア、どうしてる?
ママたちはどんな子どもの肌悩みを抱えているのでしょうか?その対処法と共に困っていることを聞いてみました。
「冬の時期になると耳の裏が乾燥して、ひどい時には耳切れを起こしてしまいます。保湿クリームを塗ってあげようとすると嫌がったりして…毎回お風呂上がりにプチ格闘のようなことが起こります…。また下半身のかゆみもあるようで、私が知らない間にかいてしまって酷くなって出血してしまっている時もあります。」(Kさん・子ども2歳、8歳)
「夏場は皮脂の分泌が多いから?汗をかくから?そのせいかおでこにぶつぶつができてしまって悩んだりしました。脂っこいものをなるべく避けたり食べ物に気を使っても中々治らず、少しかわいそうな気もして…皮膚科に行こうか、どうしようか、悩む日々でした。また日焼けにも弱くて、それによって肌トラブルが起こることもしばしば。逆に冬場は関節の部分が乾燥し、かゆがるのでクリームが欠かせません。」(Hさん・子ども6歳)
「ある夜、もう寝ているかな?と子ども部屋をそっと覗いてみると…肘の部分をボリボリ…またある時は脚をボリボリ…無意識にかきむしっているようです。特に関節の部分が酷く、まるでゾウの皮膚のように固くなってしまっています。毎日クリームを塗ろうとしてもなんだかんだはぐらかされて塗れない日もあったりで、スキンケアを習慣づけるのにとても苦労しています。」(Aさん・子ども5歳)
「娘は夏場もそうですが、少しスキンケアをしなくなるとすぐに太ももまわりに湿疹ができ痒くなってしまいます。お風呂上がりに念入りにスキンケアをしたいのですが、クリームベタつきを嫌がりなかなかきちんとやらせてくれません」(Tさん・子ども7歳)
やはり乾燥に悩まされている人が多く、特に関節など一部分に強く症状があり、気がつくとかいてしまったりして酷くなってしまうことがあるようです。
対策として、保湿がいいと分かってはいるものの、子どもがクリームを嫌がったり、言うことを聞いてくれなかったりして困っていると言う声も多く耳にします。お肌のガサガサやかゆみがなくなること以前にスキンケアが大切なものとまずは子どもに分かってもらうことが重要なのではないかと感じます。
スキンケアの大切さを楽しく学べるオンラインイベント開催
とはいえ、スキンケアを子どもにわかるように説明するのは至難の技。そんなママたちの救世主ともなり得る、スキンケアの重要性を子どもたちが大好きな動物を通してわかりやすく、楽しみながら学べる「さわってまなべるオンラインよみきかせイベント どうぶつはひふへほ!」が「皮膚の日」である11月12日(木)に東京都板橋区のなります幼稚園で開催されました。
このイベントはスキンケア製品を数多く扱う持田ヘルスケア株式会社のヘルスケア事業開始50周年を記念し企画されたもの。
「スキンケアは生まれたての赤ちゃんから高齢者まで、生涯にわたって行う大切なもの。まずは子どもたちを対象に家族で楽しくスキンケアの重要性を知ってもらうきっかけにしていただけたら」と持田ヘルスケア株式会社のマーケティング部 部長 瀧澤輝之さんは開催にあたっての想いを語りました。
イベントではなります幼稚園の園児90名が参加し、教材にはこのイベントのためにオリジナルで製作された絵本『どうぶつはひふへほ!』が使用されました。 この絵本にはなんと一部のページに動物の皮膚を模した加工が施されていて、絵本の中で動物たちの皮膚に触る体験ができるんです!
この絵本を読み進めながら和歌山県南紀白浜のテーマパーク「アドベンチャーワールド」をオンラインで繋ぎ、まるで動物園に行ったような感覚で絵本に登場する動物をオンライン上で実際に見ながら動物の生態やスキンケアについて楽しく学べるという仕組み。遠く離れていながらも本当に動物を触っているような感覚を体験できます。
「これは何の動物の皮膚かな?」とクイズ形式で進んでいくので子どもたちの興味をグッと引きつけ、能動的に学ベるよう工夫されています。子どもたちも手を上げて積極的にクイズの答えを導き出そうと奮闘する様子がとてもほほえましく、取材しながら「触ってみて!」と実際に本を見せてくれる子もいて自然と笑顔に。
絵本を通して、ゾウは砂浴びで皮膚を日焼けや乾燥から守っている・ペンギンはくちばしに身体から出る脂をつけて全身を磨くことで羽がコーティングされ、寒さから身を守り、水の中でスイスイ泳げる・ウマは人と同じでたくさん汗をかき、シャワーや時にはシャンプーをして肌のケアをしているという思わず「へぇ〜!」と唸るような知識が学べ、動物同様、人間もスキンケアが必要で、皮膚を大切にしよう!ということが大人も子どもも理解できるような、楽しい体験でした。
大人も知らないスキンケアの豆知識も伝授
また動物だけでなく、人間のスキンケア、お肌のお手入れ方法についてのお話も。
まず身体を洗う時には石鹸をよく泡立て、フワフワの泡で優しく洗うことで肌の乾燥を防げるということ、さらに頭も皮膚の一部なので優しく、指の腹で洗うと良い!とのこと。さらにお風呂上がりに保湿クリームを塗る時には縦ではなく、横に塗るようにすると効果的だとか!筆者もこれは知らなかった知識だったのですぐに実践してみようと思いました。
最後に子どもたちから感想を聞いてみると「とにかく楽しかった!」「クイズが面白かった!」「動物の皮膚は前に動物園で触ったことがあったけど絵本の中に出てくる動物は触ったことがなかった!」と元気に答えてくれました。
「皮膚が元気だと毎日笑顔で過ごせるね!」というメッセージでイベントは締め括られ、子どもたちも絵本を見つめながら自分のお肌を触ってみたりしてとても興味を惹かれている様子が印象的でした。
かわいい動物たちを通して、子どもが自らの皮膚、お肌を大切にしなきゃ!と感じられ、大人も知らない知識や気づかされることもあり、スキンケアに対しての意識を親子共にグッと上げることができるのではないかと感じた今回のイベント。教材で使用したオリジナル絵本は今後全国の皮膚科を中心に配布される可能性もあるそうです。
冬場はもちろん、年間を通して行うことが大事なスキンケア。ただやみくもに毎日のケアを強いるのではなく、その意味を理解することで子どもも進んで行ってくれるようになるのかもしれません。親子で会話をしながらぜひ楽しいスキンケア時間を過ごしてみてくださいね。
森田文菜
スタイリスト/ファッションライター