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2021.02.05

育児の理想と現実に悩むママ多数!先輩ママに聞く「気持ちの整理術」



子どもが生まれる前は「こんな子育てをしたい」と理想があったものの、いざ子育てが始まると理想通りにいかない…と悩むママは少なくありません。
いつのまにか、理想からは遠く離れた「現実的な育児」に落ち着いてしまった…と罪悪感を覚えるママもいるでしょう。そこで、今回は先輩ママに、育児の理想と現実に悩んだときの、気持ちの整理術を聞いてみました。
理想と現実に悩んだとき、先輩ママはどのように気持ちを整理したのでしょうか。

ママにありがちな育児の理想と現実とは


まずは、ママにありがちな育児と理想の現実について見ていきましょう。多くのママはどのような理想を抱き、どのような現実を感じるのでしょうか。

叱り方
ママにありがちな育児の理想と現実として非常に多いのが「叱り方」です。
子どもを産む前は「怒鳴るような育児はやめよう」「些細なことは笑顔でかわそう」など、いろいろな理想をイメージしていたでしょう。
しかし、いざ子どもを産んでみると理想通りにはいきません。いうことを聞かない子どもに対して大きな声で注意し、ちょっとしたいたずらにも敏感になってしまう…。そんな悩みを抱えるママは多いです。

家事との両立
「育児も家事も完璧にこなそう」という理想を掲げるママは少なくありません。しかし、いざ出産し、子どもとの生活がスタートすると、育児と家事の両立の難しさに直面するものです。
何をしても子どもは泣きっぱなし。子どもをあやしているうちに時間はどんどん過ぎていく…。家事との両立の難しさを感じつつも、出産前に掲げた理想が頭の中でちらついてしまい、「自分は要領が悪い母親なのかも」と悩んでしまうのです。

母子のファッション
ママの理想と現実の悩みの中には「ファッション」に関わるものもあります。
「子どもを産んでもおしゃれをしてキラキラしていよう」「子どもにも可愛い服を着せてあげたい」など、出産前はおしゃれな服に身を包む自分をイメージしていたのではないでしょうか。
しかし、いざ育児がスタートすると、「汚れてもいい服」「動きやすい服」「気にならない程度の汚れが付着している服」という現実的な服装ばかりを選んでいる自分に気が付きます。
漠然と、キラキラした自分をイメージしていたママにとって、ファッションを楽しめていないという現実は落ち込んでしまう状況といえます。

先輩ママはどうやって気持ちを整理したの?


いつの時代も理想と現実の差に悩むママはいます。とはいえ、今現在悩んでいるママにとっては、深刻な悩みであることは間違いありません。
かつて同じように「理想と現実の差」に悩んだママは、どのようにして気持ちを整理したのでしょうか?

「たくさんのママに育児の状況について聞いていました。保育園のママや職場にいるママ、習い事先のママなど、子育て中の方や子育ての経験があった方に育児について聞いてみると、意外と皆さん「適当だったよ」「理想なんて諦めてたよ」と答えるんです。そういう話を聞いて、自分だけではないんだな…と少しほっとしながら、気持ちの整理につながりました」(38歳ママ・子供12歳9歳)

「よく保育園のママと育児の愚痴や悩みを打ち明け合っていました。いろいろな話をしていると、「どの家庭もギリギリでこなしているんだな」とわかってきたんです。単純に自分の理想が高かっただけ、ということもわかり、それからは理想とか現実とかはあまり考えていません」(45歳ママ・子ども15歳11歳)

比較的多かったのが「周辺のママに育児のことを聞いてみた」というもの。同じ境遇に立つママ同士で話すことで、共感できる部分が見つかり、理想に対する悩みが薄れるのだそうです。

「ネットを見すぎないようにしていました。ネットに溢れている育児情報は、「もともと手がかからない子向けに作られている」と感じたので。「子どもの叱り方」「子どもを素直に育てる方法」なんて、我が家の子どもには通用しません(笑)。なので、ウチはウチ!と考えるようにしていました」(46歳ママ・子ども13歳)

「インターネットのキラキラした感じの育児関連の内容は見ない!と決めていました。我が家の現実との差を感じて余計に悩んでしまうので。とくに、芸能人の子育て論とか、日常生活の風景とかは、我が家には関係ないと考えて、シャットアウトしていましたね」(39歳ママ・子供10歳8歳)

「ネットを見なかった」「ネットの情報を鵜呑みにしない」という声は多かったです。

確かに、ネット上に出回る子育て系情報を見てみると、「我が家にはムリ!」と感じるものもあるでしょう。思わぬプレッシャー、ストレスの原因を作らないためにも、ネットで育児について調べるのはほどほどにしたほうが良いかもしれません。

「気持ちの整理のためにしたことはとくにないです。出産間もない頃とか、子どもが幼児の頃などは悩んでいた時期もありましたが、時間がいつのまにか解決してくれました」(44歳ママ・子ども10歳9歳)

「出産後から幼児期くらいまでは、理想と現実の差を感じてとっても悩んでいました。実際に、理想に近づくために、寝る間も惜しんで生活スタイルを見直したこともあります。しかし、子どもが年長を過ぎた頃から、理想や現実について考えることがほとんどなくなりました。生活していくうちに「我が家のスタイル」が固まっていくからかもしれません。これといって試したことはありませんが、いつのまにか複雑な気持ちが自分の中から消えていました」(47歳・子ども11歳)

育児に関する理想と現実に悩んだ先輩ママの中には、「時間が解決してくれた」といった声が一部で見られました。
自分から積極的に「何かをしてこの気持ちを整理しなければ」と行動を起こさなくても、日常生活を送っていく中で、自然と自分や家族のあり方に気が付くのかもしれません。

育児の理想と現実に悩むのは当たり前!

育児の理想と現実に差に悩むのは、子育てを経験しているママのほとんどが経験していることです。
そのため、自分なりに気持ちに折り合いをつけていきながら、頑張りすぎないことが大切といえるでしょう。
「理想と現実の差に悩んでしまう…」というママは、ぜひ先輩ママの教えを参考にしながら、自分の育児について振り返ってみてくださいね。

粕谷麻衣

粕谷麻衣

フリーライター、記者

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