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2021.06.04

<小学校>個人面談では何を聞く?話す?面談の前に抑えておきたいポイント!



個人面談は、普段見ることができない子どもの学校生活の様子を知ることができる大切な機会です。また、先生にとっても教え子が普段家庭でどのような生活を送っているのか知ることができる機会、ともいえます。小学校に入学したばかりで、これから個人面談という方も多いのではないでしょうか。「小学校の個人面談はどんな感じ?」「何を聞けばいい?」と疑問や不安を持ってしまう方も少なくありません。
今回は、小学校の個人面談の流れや、面談前にやっておいた方がいいこと、先生に何を聞いたらいいのかなど、先輩ママたちの経験談を交えながら紹介します。

個人面談はいつ頃、どんなスタイルで行われる?


小学校の個人面談は基本的に1年に2~3回行われ、1学期に面談がある場合は5月の終わりごろ~6月半ばあたりに行う小学校が多いようです。これは、新学期から1~2か月ほど経ち、子どもも少しずつ学校あるいは新学年に慣れ、先生も子どものことを把握できるようになる時期だからです。
ほとんどの小学校では、面談時間は1人だいたい15~20分で設定されています。おおよその流れとしては、先生と保護者が対面で座り、まず先生から子どもの勉強面や生活面での話があります。その後、保護者から家での様子や子どもについて気になることなどを先生に伝えます。1日に5人程の保護者と面談、少ないクラスでもそれが4日間以上続くのですから、面談期間は先生もなかなか大変です…
このコロナ禍で、個人面談は年1回のみに削減、あるいは行わない、希望者のみという対策を取っている小学校も多く見られます。

個人面談の前にやっておいた方がいいこととは


面談日の前に、保護者がやっておいた方がいいこと、やっておくとスムーズに話が進む工夫などをいくつか紹介します。

・伝えたいことを事前に考えておく
個人面談は、「これ伝えたいけど連絡帳に書くほどでもないし…」「電話するのは迷惑かな」など、言いたいけどなかなかタイミングがない…ということを伝える絶好のチャンス。しかし日頃気になっていても、面談になるとほかの話が中心になってしまい、「聞くのを忘れた!」と後悔する方も多いようです。「休み時間1人で過ごしているのかな…」「宿題がちょっと多くて辛そう」など、ささいなことでもメモを書いておけば、聞き逃して後悔!なんてことを防げます。

・開始時間の確認
1人あたり15~20分しかないので、遅刻してしまうと次の人に迷惑をかけたり、自身の面談時間が短くなってしまいます。頭で「何時から」と分かっていても、15分刻みの時間は記憶があいまいになってしまうことも。前日あるいは当日の朝にしっかり開始時間を確認したいですね。

・きょうだいを連れて行っていいか確認
「下の子がまだ園に行っていない乳幼児で、面談時の預け先がない」などの場合は、連れて行ってもいいか確認しましょう。もちろんほとんどの学校はOKですが、その場合は騒いだ場合に落ち着かせるグッズなどを忘れずに。また、このコロナ禍では、感染予防で乳幼児は学校に入れないため、延期あるいはリモートで対応する学校もあるようです。

・カジュアルすぎない服装で
これは当たり前かもしれませんが、なるべくTシャツGパンなどカジュアルすぎる格好は避けたほうがいいようです。Gパンでも上はシックな服にするなど、あくまで「先生と対面できちんと話す」ことを意識した服装で行きたいもの。その学校の校風やカラーにもよるかもしれませんが、ラフすぎない服装を心がけましょう。

どんなことを聞いたらいいの?


いざ面談日が近くなると、「先生からのお話以外に、自分から何を聞いたらいいの?」と妙に緊張したり悩んでしまう方も少なくありません。ママたちの経験談から、先生にどのようなことを聞いたらいいのか、というポイントを紹介します。

・友達の話をぜんぜんしない!という心配事
友達の話というか、学校の話をぜんぜんしない息子。聞いても「うん、普通」「楽しいよ」しか言わないので、逆に不安でした。これは個人面談で先生に聞いてみようと思い、「お母さんから何かありますか?」と聞かれたときに「学校や友達の話をまったくしてくれないんです。学校で何かあったのかと不安で…」と聞いたところ、「〇くんはクラスのムードメーカーですよ。休み時間も、とても楽しそうに遊んでいますし、今現在学校の友達とは仲良く過ごしていると思います」とのこと。それでも不安が完全に消えたわけではありませんが、学校のことを話さない以外特に異変(?)もないので、思い切って先生に聞いてよかったと思いました。〔Tさん、子ども10歳、7歳〕

・家でなかなか宿題に取りかからない…
「宿題あるでしょ」「早く終わらせた方が好きなことできるよ」と口を酸っぱくしてもなかなか宿題に取りかからない息子。それを正直に先生に伝え、図々しいかなと思いつつ「いい作戦はないですか」と聞いてみました。「『宿題したら好きなことしていいよ』ではなく『好きなことを30分~1時間したら必ず宿題しようね』にしてみては」というアドバイスをいただきました。どうやら学校で自習プリントをやるとき、息子は得意な問題からバーッと解いて、苦手な問題は後に残すタイプで、そこからヒントを得て出たアドバイスだそう。確かに、先に好きなことをさせてから宿題をする方が息子には合っていたようで、「早くやりなよー」と思うことも少なくなりましたね。〔Yさん、子ども9歳〕

・子どもが得意なことを伝える
絵が得意な割に、図工の成績が悪かった娘。粘土などの造形や、なぜか絵の具で描くような写生が苦手なので、当然といえば当然ですが(苦笑)「成績を上げてもらおう」なんて意図は1ミリもなく、面談のときに「実は絵を描くのが好きで、家では漫画風の絵をよく描いています」と伝えたところ、先生もまったく知らなかった様子(そりゃそうか)。でも、その年の運動会のプログラムの表紙に、娘の絵が載ったんです。偶然かもしれませんが、先生が「絵が得意」というのを覚えていてくれたのかな?と嬉しくなりました。
〔Sさん、子ども11歳〕

先生から、「学校ではちゃんとしていますよ」的な話を聞いても、やはり保護者からもう少し突っ込んで聞きたいこともありますよね。ママたちの経験から見えてきた聞くポイントとして、以下のようなことがあげられます。

・学校での友達関係はどのような感じか、トラブルはないか
・授業中はきちんと聞いているか
・(先生がわかる範囲で)休み時間どう過ごしているか
・係や掃除当番をちゃんとやっているか

など、普段何となく気にかけていること、成績表では分からないことなどのようです。

逆に、先生に伝えることのポイントとしては、

・家での様子や不安ごと(宿題をやらない、ゲームばっかりなど)
・先生が知らないであろう、子どもが好きなことや得意なこと
・必要あれば家庭の事情(介護している人がいる、障害を持ったきょうだいがいるなど)
というところでしょうか。

個人面談は「何を言われるんだろう」「何話せばいいんだろう」となんとなく緊張してしましますが、実は先生も緊張しています。そして、ほとんどの保護者の方は「直接話せてよかった」と感じています。個人面談ではわが子の意外な一面が聞けたりするし、先生も教え子の普段見られない顔を知ることができ、それが今後の子育てや教育のヒントになっていくこともあるようです。
先生と1対1で話せる数少ない機会、子どものことをしっかり聞きつつ、日ごろの先生への感謝の気持ちも忘れずに伝えたいものですね。

田崎美穂子

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