仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2021.07.28

体力が落ちた!イライラする!ママたちの「出産後の変化」目から鱗の解消法も紹介



女性は出産すると昼夜問わず赤ちゃんのお世話に追われ、自分時間がなくなっていきます。また、産後の育児疲れやホルモンバランスの崩れから、身体にさまざまな変化もあらわれます。独身時代は運動習慣があって体力維持、スタイルキープやストレス発散をできていても、産後「時間が取れなくなった」「体力が落ちた」という理由で体を動かす機会がないという人が多いようです。
仮に時間ができたり子どもを預けることができても、「育児中に⾃分の時間作ることに罪悪感があって、心から楽しめない」という人も。
今回は、ママたちが産後に感じた身体や気持ちの変化、変化への対処法、そして赤ちゃんと一緒に運動を楽しむことができる優れモノも紹介します。

出産後、ママたちはどんな変化があった?


妊娠中もさまざまな体の変化を感じますが、苦しい思いをしてやっと生んだ後も、また違った変化があります。体や気持ちにどのような変化があらわれたのか、ママたちが実感した「産後の変化」を聞いてみました。

・時間がなくて、食べることがストレス解消
独身時代は通勤もあったし緊張感のある服を着てスタイルに気をつけ、妊娠中もダイエットこそしませんでしたが、食べすぎや運動不足には注意していました。ところが出産後はおしゃれやお化粧する時間なんてまったくなくて、まともに鏡も見ない、ウエストゴムの楽な服ばかり。楽しみといえば、主人や母が買ってきてくれる甘いものでした。完母だったので、とにかくお腹が空く、でもどうせ自然に痩せるだろうと高をくくって食べまくっていました。見事に人生初の激太り。久々に会った友達にビックリされました…〔Yさん、子ども1歳〕

・ささいなことでイラつく
妊娠前は、週1でホットヨガに通っていました。汗をたっぷりかいて、老廃物とストレスを出しまくる。それである程度心と体のバランスが保てていた気がします。
出産後、2時間おきの授乳で寝不足、ホットヨガはもちろん運動する時間もない…赤ちゃんを育てるうえで当たり前なのですが、ささいなことでイライラするようになってしまいました。「あーホットヨガで色々出しまくりたい、でも行けない…」という気持ちがどんどん強くなって、またイライラして…悪循環でしたね。たるんだお腹を見るたび悲しくて泣いたりもしました。久々に行けたときは嬉しくて泣きました(苦笑)〔Uさん、子ども5歳〕

・階段を上るだけで息が切れる
妊娠前は週2でジムに通っていましたが、妊娠+産後の時期に行けなくなってから、体力がガタ落ち。子どもを抱っこして階段を上がるだけで息が切れたときはかなりショックでした。とはいえ、時間を作って運動するのは無理…「隙間時間でストレッチ」とかよく聞きますが、体力と気力がない(苦笑)隙間時間は寝転んでyoutubeを見たりするので、ますます体力が落ちています。なんとかしなきゃ、という気持ちだけ空回りしています。
〔Sさん、子ども11か月〕

「時間がないゆえに」自分のメンテナンスができずイライラしたり体型維持ができなくなったり、ママたちは悩んでいるようです。ペアレンティング⽤品ブランド「サイベックス」(CTP JAPAN株式会社)が行なった調査によると、出産後に「美容」「睡眠」「運動」に時間を割けなくなったという回答が圧倒的に多く、「出産後の運動時間」については9割近くが「出産前よりも減った」と回答。「育児や家事など優先すべきことが多く、⾃分のことは後回し」「ウォーキングしたいが、⼦どもを置いて外にでることも預けることもできない」という理由が多く、6割のママが「育児中に⾃分の時間を作って運動をすることに罪悪感がある」と答えました。では、どんな風にこのような状況に対処すればいいのでしょうか?

産後の変化の対処法は?


実際にママたちは産後太りやイライラ、落ちてしまった体力にどのような対処をしたのでしょうか。リアルな体験談を紹介します。

・頑張らなきゃ、という気持ちを一旦捨てる!
産後、なぜか心身ともにダルくてダルくて、動くのも億劫でした。里帰り出産をして、子どもが生後2ヶ月までは実家(自宅は都内、実家は北海道)で過ごしました。ありがたいことに家事は全て母任せだったので、自分は子どもの世話だけ。しかし自宅に戻ってからもダルさは抜けず…「時間はないけど家事頑張らなきゃ、ちょっと運動しなきゃ…」と思うことすらストレスでした。北海道から母に来てもらうわけにもいかず。
ならば!と、座ってできる(なんなら授乳しながら)ストレッチ器具を購入。そして半年と期間を決め、週3回ほど掃除と食事の作り置きを家事代行サービスにお願いしました。お金が少しきつかったですが、「この期間だけは‟頑張らなきゃ″という気持ちを捨てる」と決めました。半年で想像以上に気力と体力が回復しました。〔Hさん、子ども4歳〕

・ながら運動は意外と効く!?
出産前は極力エスカレーターを使わない、ひと駅分歩くなど無理のない範囲で歩くように心がけていました。なんとなくそれで体系キープできていたし、歩くことでストレス発散もできていました。しかし…出産後は想像以上に時間がなくて、「今日(子どもと)コンビニしか行ってない…」なんて日もザラ。脂肪もストレスも溜まりまくりでした。ダメもとでスマホにストレッチ系アプリを入れ、料理中、テレビを見ているときなどにチョコチョコやっていました。これが意外に効いて、ジンワリ汗もかくし軽く筋肉痛が出る程度の運動にもなる!時間が取れない、時間を取るのも面倒くさい私にはピッタリでした。〔Tさん、子ども3歳〕

・あやしと寝かしつけはスクワット
自分で言うのもなんですが、妊娠前はけっこうスリムでした。妊娠中14キロ太ってしまい、妊娠後期はウォーキングなどしていたのですが減らず、出産後も10キロ増のまま。
特に太腿がすごいことになっていたので、子どもをあやすとき、寝かしつけのときは必ずスクワットでやっていました。子どもも縦揺れがいいのか、スクワットだとすぐ寝る(笑)泣くたびにやっていたので、半年くらいで内腿のお肉がスッキリしました。足腰も強くなった気がします。〔Nさん、子ども6歳、3歳〕

こんな斬新な方法も!私はこれで産後の変化を乗り切った!


ここでは、ちょっと斬新な「産後の変化の乗り切り方」を紹介します。「私には無理…」と思ってしまいそうですが、やってみたら意外とハマるかも!?

・犬を飼う
子どもが生後3か月の時に小型犬を飼いました。育児と家事でいっぱいいっぱいでしたが、半ば衝動的に。ずーっと飼いたいと思っていたし、「もしかしたら、逆に今が飼うタイミングなのかも」と自分で自分の背中を押した感じです(笑)犬好きで実家でずっと飼っていたという主人も即OK。
子どもがギャン泣きしても犬がそばに来ると泣き止む、一緒に遊ぶ(というかじゃれ合っている)、散歩時間が長くなり楽しさも倍増など、産後で不安定だった私にはいいこと尽くしでした。〔Iさん、子ども5歳〕

・子連れで骨盤矯正通い
私が住んでいる自治体では、「子育て応援券」というチケットが配られます。提携しているお店や施設などで使えるのですが、その中に「赤ちゃん連れOKの骨盤矯正、産後太りを解消しよう!」と謳っている接骨院があって。チケットが使えてタダだし、子どもも連れて行ける(ミニ託児所がある)。さっそく通うことにしました。何回か通ううちに履けなくなっていたジーンズが履け、腰とか背中の痛みもなくなり、身体が楽になっていきました。
〔Oさん、子ども5歳、2歳〕

※妊娠中はお腹が前方にせり出すにつれて骨盤全体が前方に傾き腰が反っていく。出産に向け骨盤が徐々に開いていき、分娩時はマックスに開く。少しずつ元に戻っていくものの、妊娠前のように戻らない場合が多い。骨盤矯正=即痩せではないが、骨盤のズレやそれに伴う内臓のズレが整うことで機能が改善され、代謝が良くなり、痩せやすい身体を作ることができる。

・レゲエダンスでイライラ解消
産後のイライラが募り、主人に当たってしまうこともしばしば。罪悪感を持ちつつも、また当たってしまう。でも発散する方法すら思いつかない…モヤモヤのスパイラルでした。
なんとなくチェックしていたインスタで「レゲエダンスで産後太り解消」というのを見つけて、楽しそう!と見よう見真似で初めてみました。側から見たら、レゲエ曲に乗って変なダンスをしている人(笑)身体を動かすのも億劫でしたが、陽気な音楽が流れ始めると自然とリズムに乗れるし、子どもも私が踊っている姿にキョトンとしながらも機嫌良く過ごしてくれるので続けられました。ほんの10分程度のダンスですが意外とハード、汗もかくし、腰も相当動かすので、身体が締まった感じも。ストレス解消、(一応)ダイエットの一石二鳥!3歳になった今は一緒に踊っています。〔Eさん、子ども3歳〕

赤ちゃんと一緒に走ろう!?


産後太りやストレス解消法で赤ちゃんと一緒にできるものはないかな…と筆者が調べていたところ、「サイベックス」(CTP JAPAN株式会社)が手掛けた‟ベビーカーを押しながらランニングができる「バギーラン」″なるものを発見!
「バギーラン」とは、ベビーカーを利⽤して行う新しい運動スタイルのこと。安全性の⾼いベビーカーを使って、⼦どもと⼀緒にランニング・ウォーキングができます。欧⽶ではすでに⼈気を集めていて、「バギーラン」対応の専⽤ベビーカーなども発売されているそう。

サイベックスでは、「スポーツの⽇」である7⽉23⽇(⾦)より、ストローラー(ベビーカー)の新シリーズ 「SPORTSコレクション」から「AVI」と「ZENO」が発売されました。元アスリートで親でもあるサイベックスの創業者の「親がアクティブに、⾃由にスポーツを続けられることが、幸せな⽣活の実現につながる」という信念から誕⽣したそう。
「AVI」「ZENO」ともに⾼い強度で設計され、かつ振動が少ないため、子どもを乗せたままでもスムーズに安⼼してランニングが可能。さらに「ZENO」は、オプションを使うことで、サイクリング・クロスカントリー(⽇本未発売)なども楽しめるそうです。
子どもがいて運動したくてもできない…という悩みを解決してくれそうですね。

産後の変化は、軽いものから自分でもビックリするぐらい辛いもの、出方や感じ方は人それぞれです。無理に「頑張らなきゃ」「乗り越えなきゃ」と思うと、もっとしんどくなってしまうことだってあります。
自分なりにできそうな方法を見つけたり、ストレッチグッズやストレス解消グッズを買ったり、あるいは自治体や民間企業など産後のママを助けてくれる「第三者サポーター」の手を借りたっていいと思います。親や義親も心強い協力者ですが、時には「気遣い疲れ」してしまうケースもあるので…
産後は「なんか自分が自分じゃないみたい…」という妙なストレスやモヤモヤを抱えてしまいがちですが、それは産後特有のホルモンバランスや生活が急に変化したことによるところも大きいのです。解消法を見つけるとともに、「今はこういう時期。時間の経過とともに戻っていく」とゆったり構えることも大切です。

田崎美穂子

, , , , , ,