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2021.10.27

子どもに食育をどう学ばせるべき?小さな頃から食の知識を深める重要性!



子どもの頃に身についた食習慣を大人になってから改めるのはとても難しく、小さい頃から取り組むことが必要とされる食育。
最近問題になっている朝食の欠食や偏食、孤食などの食生活の乱れは子どもたちの心と体だけではなく、学力にも関係してくることがわかってきていて、ママたちにとって無視できないトピックス。また近年深刻化するフードロス対策としても食育は重要だといわれています。

そもそも食育って何?子どもに学ばせるメリット


食育とは、ズバリ、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること。
学ぶことのメリットとして、肥満・栄養失調など病気を防ぐことができ、健康的な暮らしができることはもちろん、誰かと食事を囲むことで精神面や情緒が安定し、協調性が身に付くことも挙げられます。
また栄養バランスの良い食事をとることで脳や筋肉の働きがよくなり、学力・体力の向上が期待できます。
さらに食べ物を大事にする感謝の心を覚えることで食事のマナーが身に付くなど、将来的に必要なコミュニケーションスキルを得ることもできます。
これら食育は学校はもちろん、家庭でも積極的に取り組むことが重要とされています。

家庭でできる食育〜ママたちはこんなことを実践しています!


それでは実際に家庭でどんな食育に取り組んでいるのか、気になるその内容をママたちに聞いてみました!

食品添加物・化学調味料・遺伝子組み換え作物の排除・残留農薬は国の基準の1/10など安全にこだわっている宅配型の生協を利用しています。その生協主催のイベントで先日オンラインでいつも食べている豚肉の豚舎を子どもと見学させてもらいました。またフードロスをなるべくしないように備蓄の見直し、お菓子とジュースはイベントの時だけというのをストレスがかからない程度にやんわりと実施したりもしています。(Hさん、子ども11歳)

「食べることを好きになってもらうために、離乳食の時には子どもの好きなように食べさせていました。こぼしたら拭けばいいし、投げたら拾えばいいし。怒ったりすると楽しい時間じゃなくなっちゃうかな?と、とにかく楽しく食べることを意識していました。成長と共に投げたりはしなくなりますし、今では食べることが大好きな子に成長してくれました。また通っている保育園はご飯もおやつも既製品を使わないなどかなり食育にこだわっているところなので、それが決め手となって入園を決めました。」(Kさん、子ども2歳)

「離乳食2回食でまだ食育の段階ではないかもしれないのですが、なるべく同じ時間帯で月齢にあったものをコミュニケーションを取りながら食べさせるようにしています。」(Yさん、子ども8ヶ月)

子どもたちに海の大切さを伝える食育イベント「エビフェス!2021 in 二子玉川」開催


そんな中、「子どもたちに海と命を思いやる想像力を養ってほしい」という想いを込めた食育活動を行っている、一般社団法人日本海老協会主催の「エビフェス!2021 in 二子玉川」が2021年10月15日・16日に開催されたのでその模様をレポートします!
日本海老協会ではイベント前に、小学校でお魚に関する出前授業を実施。これは日本人の魚離れが進む今、子どもたちに海老の殻剥き体験など魚介類に触れる経験をしてもらうことで海洋問題に関心をもち、海を守ることの大切さを知ってもらえるよう開催しているそう。
初めて頭のついた海老を見た子どもも多かったそうで、「最初は海老を触るのが怖かったけど楽しかった!」という声が寄せられたとのことです。

またこの出前授業やホームページにて全国の小中学生を対象に、おさかなを丸ごと使った夢の料理をイラストなどで表現してもらう「おさかな丸ごと夢の料理コンテスト」を開催。

コンテストの審査員には各料理ジャンルの巨匠、三國清三シェフ・脇屋友詞シェフ・茂出木浩司シェフ・鈴木弥平シェフ・野永喜三夫シェフが参加し、「エビフェス!2021 in 二子玉川」では集まった100件以上のアイデア料理から選出された「ベスト海老料理大賞」に選ばれた5名の子ども達への授賞式が行われました。

「丸ごとエビフライ」を考案した井上詩野さん(7歳)は料理のアピールポイントを「海老の殻まで全部使ったこと!」と発表。
選んだ三國シェフは「海老の殻で出汁を取るという発想がよかった!海老の美味しさがストレートに伝わってきた!」と称賛。
「もちもちえび」を考案した藤井玲那さん(9歳)は「海老は殻や頭の部分から美味しい出汁が取れ、香りと食感の両方を楽しめます。丸ごと使うことで海にも優しいと思いました。」と発表。
選んだ茂出木シェフも「素晴らしい!アイディアがおしゃれでセンスがある!」と驚いた様子でした。
お料理のアイディアを考えるだけでもすごいのに、海老を丸ごと使ったり、海への配慮も忘れない子どもたちの姿勢に感心しっぱなし…!

イベント会場では「ベスト海老料理大賞」に選ばれた子どもたち考案の夢の料理がシェフたちの手によって商品化され、キッチンカーにて実際に販売もされていました。
どれも海老の美味しさが存分に感じられる濃厚なお味でした!

「フードロスと海洋ごみ削減」をテーマにしたシェフのトークショー


イベントでは社会問題となっているフードロスと海ごみ削減をテーマにしたシェフたちによるトークショーも行われました。
フードロスについて、三國シェフは「残したり、捨てたり、コンビニの賞味期限だったり日本はフードロスが一番多い国です。一定の期限を設けるということは理解はできますが、まずは自分の五感を使って、本当に食べられないのか、判断や確認することもしてみてほしい。」と賞味期限にとらわれすぎないことの大切さを提起。

また脇屋シェフは「果物や野菜の皮を干して乾燥させて香りを立たせて煮出してスープやお茶にするなど家庭でできるフードロス対策をしてみてほしい」と提案。「レストランでは捨てないというのが基本。ゴミを出すのにもお店だとお金がかかるので、食品を捨てること=お金を捨てることにつながる。」と鈴木シェフ。

また野永シェフは「いただきますと手を合わせますが、これは食材の命をいただくということ。ロスしない、使い切る方法をYouTubeで紹介したりもしているのでぜひ親子で見て欲しい!」と語られていました。
海ゴミの削減については「なるべくゴミを出さないよう、水道に流さないよう、身近なことから意識すること、細かいことから取り組むことが大切」と脇屋シェフ&野永シェフ。

「エコバッグを使うことで環境に対しての意識がかなり変わりました。これがスタンダードになってきているので子どもたちにもこれを当たり前と伝えていけば、これから海はもっともっときれいになると思います。」と鈴木シェフがメッセージを送りました。

今回のイベントの「海老」のように、身近なもの・こと、好きな食べ物に絡めて食育を始めてみれば子どもたちも興味を持ち、自然と心に刻まれていくのではないかと感じました。
難しく考えず、小さなことからコツコツと。我が家でも今日から“いただきます”と手を合わせるところから始めてみようと思います。

森田文菜

森田文菜

スタイリスト/ファッションライター

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