2022.02.08
リモートワークを快適にする工夫!在宅ワークスペースの作り方からシェアオフィスも紹介
今年に入って再びコロナ感染拡大が進み、リモートワークに切り替えるあるいは戻している企業が増えています。リモートワークになっても、自宅では腰を据えて仕事できる場所がない、個室を作るようなスペースがないという方も多いと思います。あるいは、多少スペースはあっても、自宅だと何かと集中できない、オンオフの切り替えが難しいという方も。
今回は、自宅でも仕事しやすい環境作りや、小さくてもワークスペースを作り出す方法を、ママたちの体験談を交えながら解説していきます。
また、自宅以外で仕事をしたい人向けのレンタルワークスペースやシェアオフィスも紹介します。
自宅のワークスペースの作り方やポイントとは
「ウチにデスクワークするような書斎なんてないし…」と思ってしまいがちですが、そんな広い場所である必要はなく、仕事に必要な道具(PCや筆記道具、資料など)が使える場所であれば、どこにでも自宅ワークスペースを作ることができます。ポイントは、その場所が集中できる環境かどうか。
リビングやダイニング
リビングやダイニングで仕事をする、という方が多いと思います。子どもの目の届く範囲で作業ができるメリットもありますが、家事や子どものことが気になってしまうというデメリットもあります。少し離れた場所に小さめのデスクを置いたり、カウンターがあればその一角を仕切ってワークスペースにするなど、少しでも集中できる空間にしてみましょう。
またオンライン会議などでは、壁に背をむけて机を置いたり、棚などで少し区切ると、背後が気になることもありません。
普段は使わない廊下や階段下など
廊下や階段下など、普段使わない場所はデッドスペースになりがちです。物置場所としてすでにパンパンという家庭も多いと思います。そのような「パブリックスペース」を思い切ってスッキリ片付け、ミニデスクなどを置くことで立派なワークスペースになります。PCを使う場合、コンセントがあるかどうかも重要になってきます。
思い切って個室スペースを作る
物置をワークスペースにする、ある程度広い部屋の一角をプチリフォームして個室を作る、というケースもあります。いつまで続くかわからないリモートワーク、子どもが小さくてバタバタと騒ぐ音や生活音が響くと気が散って仕事がしづらいなどの場合、このように個室を設けてしまうのも集中して効率よく仕事をするにはベターな方法かもしれません。
デスクやオフィスチェアにこだわるのもいい
パソコン作業の人がほとんどですが、その場合は奥行きのあるデスクを用意するのがおすすめだそうです。
ノートパソコンを使うなら奥行き40cm以上、デスクトップPCを使うなら奥行き50㎝以上、パソコンの横に資料を置きながら作業するなら横幅90㎝以上が効率よく仕事を進めることができるといわれています。
また、長時間座っての仕事であれば、座り心地のいい椅子を用意したいもの。なるべく背もたれが高く、背もたれが動くロッキング機能があり、肘掛けのあるものが心地よく、長時間の座り仕事でもストレスを感じにくいそうです。流行りの「ゲーミングチェア」は、座り心地はもちろん、疲れにくく正しい姿勢を保ちやすいなど、さまざまなメリットがあるといわれています。
ママたちの在宅ワークスペースはどんな感じ?
実際にリモートワークをしているママたちは、自宅のどのような場所で仕事をして、どのようにワークスペースを作っているのでしょうか。
物置状態だった作り付けテーブルをスッキリ片づけて
リビングの隅に作り付けの細長いテーブルがあるのですが、コロナ禍前まではすっかり物置状態に。そこを片づけて、なんとかワークスペースを作りました。家族には背を向けるかっこうになるし、しかもめちゃくちゃ部屋の隅っこなので(笑)、家族がいるときは多少音が気になりつつも、割と集中することができています。片づけてスッキリきれいになって、そこが自分のスペースになって嬉しいという気持ちが、やる気にもつながっている気がします。〔Tさん、子ども15歳、12歳、7歳〕
部屋の隅に天板でワークテーブルを
最初は普通にダイニングテーブルでやっていたのですが、テーブルの上に読みかけの新聞やら子どもの飲み残しのコップやらいろいろ置いてある状態で、どうにも「仕事モード」にならない。テーブルの上を片づけて、拭いて…とやっていると、だんだん家事モードになってしまって(苦笑)
一念発起して、廊下を登り切ったところの踊り場(?)の隅のデッドスペースに天板を張ることにしました。ホームセンターで天板キッドを買って主人とDIYで作ったので、4万ちょっとでできました。天板の下にすぽっと入る椅子も買ったので、全部で6万くらいで済みました。〔Hさん、子ども5歳〕
マンション内にワークスペースがある
マンション内にいくつか共有スペースがあったのですが、そこにリモートワークスぺースができたんです。基本自宅のリビングでやっていますが、空いているときに予約してちょくちょく使っています。
リモート会議のときにそこを使えると、雑音もないし背景も気にならないのでありがたいですね。マンション内なので、子どもに「ちょっと2時間くらい下で仕事してくるね。なんかあったらすぐ来てね」と言って行けるのも安心です。〔Aさん、子ども11歳、9歳〕
テレワークスペース・シェアオフィスを使ってみよう
コロナ禍で、テレワークスペースを提供するサービスもたくさん登場しています。自宅で場所を確保できてもどうしても集中できない、仕事モードになれない、リモート会議前は部屋を片付けなくてはいけない…そんなときは、レンタルスペースやシェアオフィスを使ってみては。
【全国のテレワークスペース、貸し会議室情報が満載】
約2万件のスペースから、目的に合ったスペースがすぐ見つかる「SPACEMARKET」。
テレワークだけど自宅では集中できないし、カフェでも作業はできるけれど周りが気になる、Wi-Fiや電源が完備された集中できるワークスペースがほしいという人に便利なサイトです。エリアだけでなく、一人で貸し切って長時間利用可能「個室ワークルーム」やWeb会議・面接に使える「ワークボックス」など、目的別でも選ぶことができます。
1時間200円台から利用できるスペースもあるので、スペースによってはカフェなどよりも安上がりなことも。
【新聞社が提供するワークスペースOFFICE PASS】
“>OFFICE PASSは、日本経済新聞社が提供するシェアオフィス・コワーキングスペースが使える月額定額サービス。全国に400ヶ所以上展開していて、契約すると(チケット購入という形)全国の店舗を利用できます(プランによって異なる)。使い方に応じて選べる2つのプランがあり、月額契約なので予約なしでいつでも気軽に利用できます。
フリードリンクやPCモニター・プロジェクターなどの貸し出し、コピー機が使える店舗もあるので、リモートワークでありながらオフィス並みのサービスを受けることができます。
【駅ナカのシェアオフィス ボックス】
最近、「駅の改札口で謎のボックスを見かけた」という方も多いのではないでしょうか。こちらはギズモード・ジャパンが運営するカラオケボックスならぬ、個室ワークボックスです。一人入るのがやっとの大きさですが、机、椅子、電源、USBコンセント、液晶モニター、エアコン、Wi-Fiが完備されているので、入ったら即仕事モードになれる環境になっています。予約やボックスの開錠操作もスマホなので、手軽に利用でます。
今後は東京都内だけでなく、全国各地の駅ナカ・ビルナカ・街ナカやデパート・ショッピングセンターなど、広い範囲で設置していくそうです。「なんか今日は集中できない!」というときに仕事道具とスマホだけ持って、1~2時間ガッツリこもるという使い方もいいかもしれませんね。
リモートワークは
・通勤にかかる時間がなくなる
・満員電車に乗らずに済む
・人間関係のストレスが減る
などのメリットもあります。いつまで続くかわからないコロナ禍、「出社したほうが仕事モードになれる」「長時間向けの椅子じゃないから腰が痛い」などのデメリットやストレスを少しでも減らしながら、自分なりのやりやすい方法で、快適に効率よくリモートワークができる環境を整えたいですね。
出典/ギズモード・ジャパン、SPACEMARKET、OFFICE PASS
田崎美穂子
mamaライター