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2022.03.26

小学校入学前に防犯意識を持たせよう!我が子のために親ができること



送り迎えが必須で、どこに行くのも親と一緒なのは、保育園・幼稚園時代まで。小学生になると、子供だけで行動することがぐんと増えます。「集団で登下校しているから」「近所だから」と安心しきってしまうのは、少し危険かもしれません。なぜなら、子供がターゲットとなる卑劣な犯罪や、不幸な事故は後を絶たず、誰でもターゲットになりうる時代です。親がついていない場所では、子供は自分の身を自分で守らなければなりません。子供自身が防犯意識を持っているかどうかが、不要なトラブルに巻き込まれないポイントとなるのです。

それでは、子供に防犯意識を持たせるには、どのようにしたらいいのでしょうか。今回は、我が子を守るために親ができることについて考えていきます。

通学経路を一緒に歩いてみよう!


「通学路=安全な道」と思う人は多いでしょう。しかし、実際に歩いてみると「ここは危ないかも……」という場所が少なからず見つかります。

【通学路で要注意な場所一例】
・信号機のない横断歩道
・歩道と車道が明確に分かれていない細い道
・工事現場の近く
・駐車場や駐輪場
・木や柵などで外から中が見えにくい公園

通学路を散歩する時には、親が「ここは右側を歩いてね」「ここは入ってはダメ」と一方的に教えるよりも、「どこが危ないと思う?」「どちら側を歩くのが正解?」などと、子供と一緒に考えるといいでしょう。ポイントは親子で「どこが危険かな?」とゲーム感覚で散歩をすること。親からの一方的な指示だと忘れてしまうことがあります。楽しみながら危険な場所をチェックすることで、子供もきっと覚えられるはず! 

防犯ブザーはマストアイテム!どんなものを選べばいい?


防犯ブザーは小学生のマストアイテムです。ランドセルにつけることを義務づけていたり、防犯ブザーを配布したりする小学校もあります。防犯ブザーは種類が豊富で、どれを選べばよいか悩むこともあるでしょう。どれがいいか迷ったら、次の3つのポイントを満たすものを選ぶと失敗しません。

1.【音の大きさ】90デシベル以上
周囲に危険を知らせるためには、ある程度の音の大きさが必要です。90デシベル以上のものを選びましょう。

2.【本体の大きさ】コンパクトで軽いもの
子供の小さな手でも扱いやすいものがおすすめです。できるだけコンパクトで軽いもの、子供の気に入ったデザインのものを選ぶと、嫌がることなくランドセルにつけてくれます。

3.【使いやすさ】操作性をあらかじめチェック
防犯ブザーには、GPS機能や防水性が高いものなどがありますが、購入時には「子供が使いやすいかどうか」の操作性を重視しましょう。どんなに優れた機能があっても、ブザーを鳴らせなくては宝の持ち腐れに。ブザーの鳴らし方は、ピンを抜くタイプやボタンを押すタイプなどがあります。子供に操作させてみて、使いやすいタイプのものを選びましょう。

防犯ブザーも要練習!使うタイミングや使い方を教えよう


防犯ブザーは、いざという時に使えなければ意味がありません。あらかじめ子供に使わせて、操作に慣れておくことが大切です。防犯ブザーは当たり前ですが、大きな音が出ます。ブザーの音に子供自身がびっくりして身動きが取れなくなってしまっては、どうしようもありません。何度か使わせて耳を慣れさせておくことも必要でしょう。

防犯ブザーは、「子供自身が危険を感じたら使ってOK」ですが、なかには使用をためらう子供もいるようです。親子で防犯ブザーを使うタイミングについて、具体的に話しておくことをおすすめします。「怖かったり、不安な気持ちになったりしたら使っていいよ」「間違って防犯ブザーを鳴らしても怒られないから大丈夫だよ」としっかり伝え、子供の心理的不安を取り除いておきましょう。

ターゲットにならないように、記名は見えない場所に!


誰でも名前を呼ばれると反射的に「知り合いかもしれない」と思い、防犯意識のハードルが下がるものです。そのため、不特定多数の人に名前を知られない対策が求められます。ランドセルや登下校で使用する傘、レインコートなどは、必ず内側に記名しましょう。外側から見える場所への記名は厳禁です。

もしも不審者に遭遇したら?事前シミュレーションで身を守る


不審者と遭遇したら、恐怖で動けなくなってしまったり、パニックになってしまったりする子供もいるかもしれません。「こんな時はどうすればいい?」と親子で事前にシミュレーションしておくことで、危険を回避する想像力を養えます。

【不審者と遭遇時に取るべき行動】
1.知らない人に何を言われても「お母さんがダメって言っている」と断る
2.大声を出して近くのお店に駆け込む
3.逃げる時は手ぶらでOK! ランドセルや荷物を置いて逃げる
4.不審者が車に乗っている場合は、車の進行方向とは逆に逃げる

親が集めた情報が子供を助けることも


「公園に変な人が出たみたい」「あやしい車がよく止まっている」などの情報は、ママ友や地域の人々から手に入ることがとても多いです。近所の人には挨拶をし、顔見知りになっておくと、「××さんの子供だ」と認識してもらえ、何かあった時に助けになることも。無理のない程度に人付き合いをしておくといいでしょう。

地域にもよりますが、小学校の入学説明会は秋から冬にかけて行われることが多いようです。入学説明会後には、卒園準備や入学準備などでバタバタすることが考えられます。今から少しずつ防犯対策に取り組みたいもの。あまり難しく考えるのではなく、遊びの延長上で防犯意識を高められるといいですね。

※この記事は2019年3月に公開されたものです。

高橋マリー

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