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2022.05.31

スポーツ系習い事なにしてる? 子どもが身につけられる「運動系習い事の良さ」とは?



「運動神経がよくなってほしい」「スポーツを通じて大きな夢を持ってほしい」親が子どもに運動系の習い事をさせるきっかけや理由、想いはさまざまです。自身がスポーツに打ち込んでいたという方は、「子どもにもやってほしい」という気持ちが強いかもしれません。
体力がついた、精神面でも強くなったなど、運動をすることのメリットはたくさんありますが、もちろん中にはデメリットもあります。今回は、どんな運動系の習い事をしているか、習い始めたきっかけ、やってみて感じた成長やメリットなど、保護者の方のリアルな声を聞いてみました。
また、AIG ジャパン・ホールディングス株式会社が主催した「AIG×MLB(メジャーリーグベースボール)のスポーツ活動プラン発表会」の取材を通じ、「運動系の習い事をする中で身につくこと、大切なこと」を伝えていきます。プロプレーヤーの体験談も紹介するので、今「運動系の習い事をさせようかどうか」と悩んでいる方、「もう辞めたい」と子どもが言い出して悩んでいる方、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

わが子はこんなスポーツ系習い事しています!


ここでは、お子さんが小さい頃、そして現在どんな「スポーツ系の習い事」をしているのか、そのきっかけなども聞いてみました。

ママさんバレーの練習に参加するうちに「自分もやりたい」
娘が通う小学校のママさんバレー部に入り、毎回子どもを連れて練習に行っていました(ほとんどのママが子連れだったので)。始めのうちはただ他の子とキャッキャ遊んでいるだけでしたが、そのうちに練習や練習試合などを熱心に見入るようになり、小2になって少しし経ったとき、ついに「私もバレーボールやりたい!」と。私自身中学校から大学までずっとバレー漬けで、娘がやりたいと言ってくれたら嬉しいなあと常々思っていたので、言い出した時は本当に嬉しかったです。小学校に子どものバレーボール部がないので、地元の小学生バレーボールチームに入って、毎週末練習に励んでいます。
奇しくも私と同じセンターアタッカー。見守り当番で練習を見たり、試合の応援に行くたびに未だに「娘が同じ道を選んでくれた」とウルウルしてしまいます(笑)
〔Sさん、子ども10歳〕

いろんな運動を経験してほしかった
3歳くらいから地元のラグビースクールに入りました。主人がずっとラガーマンだったので、やらせたかったようです。ラグビーは土曜の午前中だけだったのですが、小学校に上がってから本人の希望で学校のミニバスケットボール部に入りました。放課後に週2~3日程度の練習、たまに週末に試合がありましたが、ラグビーとかぶって欠席することもありましたね。小学校中学年になってから、「もっと足が速くなりたい。ラグビーとバスケも足が速い方がいいから」と言い出し、家から近い「かけっこクラブ」という陸上サークルにも入りました。平日の2~3日はバスケ、土曜はラグビー、日曜は陸上というスポーツ三昧の小学生時代でしたね。
中学に上がった今は、本人もいろいろ考えて陸上1本に絞って頑張っています。バスケやラグビーで培った体幹や瞬発力などが陸上に活きているようです。次男はずっとラグビーだけやっていて、将来大学ラグビー選手になりたいと言っています。兄弟でも違うものだなーと。〔Tさん、子ども14歳、11歳〕

観戦しまくった影響でテニスをやりたい!
夫婦でテニス観戦が大好き。テレビではもちろん、有明などに生で試合を観に行くこともありました。観戦は好きでもやったことはなかったのですが、一緒に見ていた長男(当時5歳)が「テニスやりたい!」と突然言い出しました。これはノリで言ってないか?もう少し様子を見ようと思っていましたが、「やりたい。ラケット買って」と言うので、最初はおもちゃのラケットと柔らかいボールを買い、公園で軽く打ち合ったりしていました。
ある日「ママ下手くそ…ちゃんとやりたい…」と悲しそうな顔で言うので、「それなら習わせよう」と思ったのがきっかけです。
息子が習い始めたのを機に、私もやりたくなって入会。その後、長女、次男も「お兄ちゃんと同じがいい」と習い始め、現在高校2年の長男、中学1年の次男は学校のテニス部でテニス漬け、私も週2で続けています。長女はほかの道に行きましたが…
〔Nさん、子ども17歳、15歳、13歳〕

ママたちが感じる「スポーツを通じた成長やメリット、デメリット」とは


子どもたちがスポーツを通じて身につけるものは、体力や技術だけではありません。我が子が運動系の習い事をする中で、成長したことや学んだこと、メリットあるいはデメリットなど、ママたちのリアルに感じていることを聞きました。

忍耐力、乗り越える力がついた
野球好きの主人の影響で、4歳から地元の少年野球クラブチームに入りました。小学校中学年くらいまでは「楽しい」がすべてだったようですが、高学年くらいからチームメイトをいたわる気持ちや忍耐力がつき、悔しい思いをしてもそれを乗り越えて「次頑張ろう」と気持ちをコントロールできるようになっていきました。野球を通して体力面でも精神面でも親も驚くほど成長しましたが、デメリットはやはりケガには泣かさたことですかね。ケガでしばらく思いっきり遊べない、体育は見学。運動会に2回ほど出られなかったこともありました。今は、野球推薦で地方の高校で寮生活を送っています。ますます逞しくなりそうです。
〔Fさん、子ども16歳〕

礼儀が自然に身についた
親せきの集まりなどでも、「〇くん(息子)声が小さいね」「恥ずかしがり屋なんだね」と言われることが多く、はっきり大きな声であいさつができない子でした。事あるごとにあいさつの大切さを教えるのですが、なかなか…。
小学校に上がったタイミングで、友達に誘われ近所の体育館でキッズ剣道を始めて1カ月ほど経ったころ、友達のお母さんや近所の知り合いの人に「おはようございます!」と大きな声でしっかり自分からあいさつできるようになっていました。また、習い始める前は「やってもらって当たり前」という態度でしたが、時折「ありがとう」という感謝の言葉や「大丈夫?」という他人をいたわる言葉を言ってきたりするようにもなりました。
デメリットは今は特に感じていませんが、もしずっと続けていくとなると、防具などに少しお金がかかるかな~という程度です。〔Iさん、子ども9歳、4歳〕

なんといっても体力がついた
そんなにひどくはないのですが、小児喘息持ちでした。陸上系のスポーツをするとゼロゼロしやすいのですが、喘息の子は水泳が効果的(※)と聞き、5歳から週2でスイミングスクールに通うことにしました。家の近くからスクールバスが出ている、というのが最大の魅力でした(笑)
本人はただただ楽しく友達と水遊びをしている、という感覚でしたが、徐々に泳げるようになり、1年ほど経った頃には確実に体力がつき、よほどひどい風邪など引かない限り喘息は出なくなりました。毎日やっていた吸入器も必要なくなり、本人も気づかないうちに体力や精神面で自信がついたように思います。コロナ禍でしばらくお休みでしたが、再開後も更衣室やプールは感染しやすい環境でもあるので、それが心配ですね。今考えられるデメリットはそのくらいです。
〔Hさん、子ども8歳〕

※水泳は陸上スポーツに比べてホコリの少ない環境で、横になった状態で行うので、呼吸が規則正しくなり、過呼吸になりにくくなります。加えて「水スポーツ」で湿度が高いため、気道からの水分の喪失が少なく、運動誘発喘息になりにくいと考えられています。水泳を1~2か月以上続けることで、運動能力の向上や気道過敏性の改善が見られるケースも多くあります。

プロの選手がスポーツを通して学んだこととは?


5月23日に行われた【「AIG」×「MLB CUP 2022」活動プランオンライン発表会】において、スポーツを通じて子どもの健やかな成長を応援する活動・支援内容の概要が発表されました。
AIGジャパン・ホールディングス株式会社は、2016年の創設時から、MLB(メジャーリーグベースボール)ジャパンが開催する「MLB CUP」へ協賛。「MLB CUP」は、次世代を担う野球少年・少女に夢を与え、野球人口をもっと増やしたいという目的で創設された野球大会です。野球大会やプロ野球選手による野球教室・ウェブセミナーなどさまざまなイベントを開催しています。
そして毎年全国から選抜されたチームが宮城県石巻市に集まり、「東北の子どもたちや家族の近くに寄り添い、力になりたい」という願いを込めた復興支援の一環として決勝大会が開催され、2022年も5~7月で全国にて予選大会、7月下旬に石巻市で決勝大会が予定されています。

今回の発表会では、AIGジャパン・ホールディングス株式会社およびAIG損害保険株式会社代表取締役社長CEOのジェームス ナッシュさん、MLBジャパン代表の川上紗実さんが登壇。トークセッションのゲストにはプロゴルファー東尾理子さん、元MLBプレーヤー松坂大輔さん、岩隈久志さんという豪華な顔ぶれが登場しました。
ジェームス ナッシュさんは「私自身子ども時代からずっとチームスポーツをしていた。チームにかかわる喜び、仲間を作ってずっと関係が続く喜び、そして何より子ども時代に〝夢を目指すワクワクした気持ち″を持ってほしい」と述べました。

トークセッションでは、ご自身もプロゴルファーであり現在野球少年の息子さんの母でもある東尾理子さんが「私は個人プレーの競技でしたが、息子が野球をやっていることで初めて団体スポーツに触れた。団体の中で過ごし、協調性を持ちながら皆で努力することの大切さを痛感しています。子どもだけでなく、応援やサポートをする保護者同士のつながりも大切だと思えるようになりました。子どももアメリカで野球をやりたいという夢を持っていて、英語の勉強もしています。」と話されました。

松坂さん、岩隈さん共に「友達にはなり得なかった人とも野球を通じて〝同士″になって、それが今も続いている素敵な〝仲間″になっている。子どもたちには練習や試合の中で「会話」をして、どんどん素敵な関係性を作っていってほしいです」また、「壁にぶつかったり辞めてしまいたいと思った時も、親や仲間、監督の励ましがあって今がある。苦しいと思う時期には必ず意味があるし、小学校時代にやったことは絶対ムダにならない」と語りました。

いかがでしたか。小さい頃からスポーツを始めると、体も心も大きく成長し、さまざまなことが身につくことが分かりました。なにより、子ども自身がスポーツを心から楽しむことで、身心が豊かになっていきます。
大人もそれを知っているからこそ、「子どもにこれをやらせたい」を思うのは当然のこと。しかし、人には必ず向き不向きがあります。子どもの運動系の習い事も同じことです。無理強いして、結果子どものストレスになっては元も子もありません。小さいうちにスポーツを始める際は、まずは体験をさせてあげて、向いていそうか、興味がありそうか、楽しそうか、頑張れそうか、などをしっかり親が見守りながら見極めてあげたいですね。その先に、大切な学びや素敵な出会いが待っているはずです。

参考出典:国立研究開発法人 科学技術振興機構/気管支喘息に対する水中運動の効果

田崎美穂子

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