仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママの口コミ・共感メディア| BRAVA(ブラーバ)

2022.06.02

ゲーム実況中継が小学生に人気!YouTubeに釘付けの子どもたちと悩める親



最近、よく親の間で話題にのぼるのが「ゲーム実況動画」です。
ゲームをしている時間も長いけれど、ゲーム実況動画を見ている時間も長い!
熱心にタブレットやスマホを見ているので何かと思えば、自分が行っているゲームの実況や解説動画を「親が止めるまで」いつまでも見ているお子さんも少なくありません。

「あ、それ、ウチも!」

と思ったママ・パパもいませんか?「え?知らない。でも動画はよく観ているようだけど」と、子どもが何を観ているのか急に不安になった方はいませんか?今回の記事では、ゲーム実況中継動画について、親御さんの意見や体験談を交えながら紹介します。

ゲーム実況中継動画とは


ゲーム実況動画とは、「実況」の言葉どおり、自分がプレイしているゲームの画面や様子をYouTubeをはじめとした動画メディアで配信し実況することです。ゲームの映像に、プレイヤーが独自の実況中継をしたり、テクニックを解説したり、はたまた雑談をする人もいればキャラクターになりきって話す人がいたり、さらには複数で実況するグループもあり、視聴者とコメントをやり取りするなど、さまざまなパターンがあります。
ゲーム実況動画は山ほどありますが、実況する人によって人気がまるで違います。
玉石混交とはいえ、一般的に子どもが興味のあるゲームの実況動画はそれほど問題性のある映像は少ないと言われています(それ以上に危険な、たとえばタイトルはドラえもんがついているのに内容がグロテスクといったような動画を知らずと見てしまうことのほうが心配です)。

ちなみに、日本経済新聞の記事によると、2021年には世界のゲーム実況視聴時間はパンデミックの影響もあり急増、なんと1日だけで1億時間に達したそう。
世界的な人気実況者もいますが、小学生の間で流行っているのは、やはりHikakinなど有名な日本人YouTuberです。

ゲーム実況中継は子どもたちにとって「面白いだけじゃない」重要なコンテンツ


別の取材をしているときに、お母さんが息子さんについて、ため息まじりにこう話しました。

とにかくゲームがうまい、強い子がグループでも人気者になる。逆に下手だとバカにされたり、時には仲間はずれにされたりする。だからもう、うまくなるために必死なんです。それでゲームをしていない時間は、ゲーム実況の解説みたいのをずーっと観ているんですよ

お母さんは息子さんがゲーム依存症になるのではと心配でたまらない様子でした。小学生のお子さんを持つ複数の親に聞いてみると、似たりよったりの回答が戻ってきました。

ゲームをしていないときは食い入るようにタブレットで動画を見ている。放っておくとずっと見ていますよ。何を見ているのかとのぞくと、ほとんどゲームの解説とか実況です(小学校4年生男子の親)

友達が知らない技とか、新しい情報をいち早く知りたいらしい(小学校3年生男子の親)

自分がやっているゲームを有名なYouTuberや上手な人がやっている。それだけでも興味深いみたいです。似たような動画を何本も見ていますね。だいたい動画自体が短いけど、どんどん出てくるから結果的に時間にしたら1時間とか2時間とか視聴している。見るのをやめるタイミングがないのが問題(小学校5年生女子の親)

YouTubeは次々とおすすめの動画が表示されます。
大人でも、ちらと見て「これも面白そう」と思って、ついつい見てしまうもの。視聴した動画をベースに関連性があるものや類似した動画が表示されるのですから、子どもが惹き込まれてしまうのも当然といえば当然です。
お菓子の宣伝ではありませんが、まさに「やめられない止まらない」のです。

2022年小学生に人気のゲームランキングとゲーム実況中継者

では実際にどのような動画が人気なのか、2022年の「小学生が一番見ているゲーム実況YouTuber」の結果を見てみましょう。

ゲーム実況 小学生引用出典:【「ゲムトレ」 ゲームに関するアンケート調査2022】

HikakinGamesやまいぜんシスターズは有名で、ここ数年つねに人気があります。しかしグラフを見てわかる通り、たくさんのチャンネルがあり、ここに名前のあがっていないチャンネル数がもっとも多い割合となっています。

それだけ「次々と」関心度の高い動画が表示され、1本が短いだけに「あとひとつ」「もうひとつだけ」と続けてしまうとこが困った点ですね。

 

小学生 ゲーム 人気 2022

引用出典:【「ゲムトレ」 ゲームに関するアンケート調査2022】

上記は、小学生が一番遊んでいるゲームタイトルです。去年の調査では「フォートナイト」がトップでしたので、マインクラフトが盛り返してきたのがわかります。また、新タイトルが出たポケモンや星のカービィも人気があります。ゲーム実況も小学生に人気のあるゲームに比例するように、関連する動画が特に人気があります。Hikakinのマインクラフト実況は150万回から200万回以上、300万回に届くような再生数があります。

ちなみに、「ヒカクラ」は比較的、動画の時間が長くて、30分から1時間のものも多数あります。それでも飽きずに小学生が見られるのですから、人気が高いのもうなずけます。

ゲームをしてゲーム実況動画を見て気づけば何時間?


なぜこれだけ子どもたちがゲーム実況動画に夢中になるのか、

・ゲームがうまくなりたい

・好きなゲームの動画なので興味がある

といった理由は容易に想像がつきます。
冒頭のお母さんの言葉にもありましたが「強くなってグループやクラスですごいと言われたい」思いから、ゲーム実況中継で学ぼうという意欲満々の子も多いようです。そして、実は思っている以上に多いのが「ゲームが下手だとバカにされる」だから必死にテクニックを学ぼうとゲーム実況を見ているパターンです。

冒頭のお母さんは

ゲームの是非は横に置いておくとしても、面白いからゲーム実況を見るのは、まだなんとなく理解できます。でも、仲間はずれにされないためにと必死にゲーム実況を見ているわが子を見ると、いい加減にしなさい!と怒鳴りたくなります

と首をふりました。

放っておくと目が充血するくらい、見入っているんですから。取り上げると、『下手なままだと誰にも相手にされなくなる。グループに入れてもらえなくなったらママのせいだからね!』と、こう言い返してきたのでビックリしました

子どもの遊びというのは、昔から仲間外れはあるもの。それこそ、缶けりの時代から「いーれーてー!」「やーだーよー!」から始まるケンカや日常茶飯事でした。遊びの内容が複雑化するにつれて、仲間はずれも昔よりも複雑になってきました。しかし、だからといってゲームが悪いわけでも、ゲームさえやめさせればすべての問題が解決するわけでもありません。
今ではチャットなどで繋がり、まるでひとつの部屋で一緒に遊んでいるようなオンラインゲームが盛んです。小学生中学年から高学年では、オンラインゲーム/ネットゲーム(ネトゲ)をする子の数が非常に増えます。

冒頭のお母さんは「ゲームで遊ぶ時間にプラスしてゲーム実況動画を観る時間。なんだか子どもの生活がゲームに支配されているような気がして心配なんです」と、頬に手をあてたまま途方に暮れたようにつぶやきました。

便利な動画視聴を幼児期から利用し「今では生活の一部」


お話を聞いた保護者のひとり、あるお母さんがこのような話をしてくれました。

うちは姉弟ですが、11歳、年齢が離れています。長女は幼稚園に行く前にはおかあさんと一緒を、夕方には、ピタゴラスイッチ、忍たま乱太郎とかをテレビで見ていたんですよね。その間はおとなしいので、家事を集中的にやっていました

長女の頃はスマホが出始めた時期で、まだそこまで動画を見ることも浸透していなかったそうです。

でも、下の子は2歳前からもうタブレットをいじらせていました。外出時にも静かにさせるためにスマホをもたせることもよくあり、今思うと非常に早くから動画を見ていた。動画はテレビと違って、いつでもどこでも見られる。だからわたしの都合で、今からお風呂掃除したいとか、仕事の資料整理したいなんて時に、動画を視聴させるわけです。
便利なのですが、テレビは番組が終わると、子どもが『終わったー!つまんなーい!』とか騒ぎ出すけど、YouTubeなんかはもう子どももわかっていて、終わったら次の動画を普通に見てます。だから自分が気をつけないとあっという間に1時間過ぎているなんてことにもなりがち

テレビのほうが良いとか動画のほうが良いといった比較の問題ではありません。
このお母さんも苦笑いまじりに「もっとも、私が子どもの頃はテレビつけっぱなしでアニメばかり見ていると、目が悪くなるとか、勉強ができなくなるとか、それはそれでアレコレ言われていましたからね」と肩をすくめていました。

ただ動画は大人が注意をしないと、いつまでたっても観ている、やめる「タイミング」がいっこうにこないということは親として認識しておきたい点ですね。

子どもが何に夢中になっているか親も関心を持って見守ろう


ゲームの問題はゲームだけにとどまっていません。年齢や夢中になっている度合いにもよるでしょうが、「ゲーム禁止」「動画禁止」と遠ざける手立てだけでは、もはや解決の糸口は見つからないかもしれません。
ゲーム実況にせよ、他にお気に入りの動画があればそれを、親子で一緒に視聴してみはいかがでしょう。
少し年齢が上の子だと親と一緒に見るのは嫌がるかもしれませんが、それならそれで、ひとまず「子どもが夢中になっているのはどんなものかな」と関心を持つことが大切なような気がします。
ゲーム実況動画は、大人の間では「ゲーム自体はしないが観るファン」もいるそうですよ。スポーツ観戦みたいなものでしょうか。
さらにライブ配信をまったり見たり、コメントして実況者の方とつながる楽しみもあったり、ゲームそのものより実況者のファンになって観ている人もいたり。ゲームはもはやプレイして楽しむだけでない、多様化していくエンターテイメントの世界。
そこにやすやすと足を踏み込んでいく子どもたちに置いていかれないよう、親も関心を持って見守りたいところです。夜中も親に隠れてゲーム実況を観ているとか、極端な状況になる前に、子どもの興味あるものに関心を示し、話をしながら、「ほどほどに」することを身につけるよう導きたいですね。

参考:「ゲーム実況」激戦/日本経済新聞

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


, , , , , ,