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2022.07.05

子どもの担任「ハズレ!」と思うときって?対処法もママたちに聞いた!



「やっぱりウチの担任はハズレだわ」

「○ちゃんちはいいわね、△△先生はアタリでしょ」

と、こんな会話が公園の片隅に集まるママたちの間で飛び交っていました。小学校の先生を「あたり・はずれ」と表現するのはどうかと思う一方で、実際に先生の指導力に差があることも多く、胸の内で(○○先生かぁ、ハズレちゃったなぁ、隣のクラスはベテランで子どもにも人気の□□先生か)なんて思うのはよくあること。
なんでも最近は「はずれ先生」なんて呼ぶこともあるそうですね。4月の新年度から数ヶ月、授業の様子もある程度わかってくるし、面談をすませたところも多いでしょう。「うちの担任ハズレじゃん!」と思ってしまう時、どうしたらいいのか、気をつけるべき点についてをまとめました。

親が「うちの担任はハズレ」「先生アタリ!」と思う時とは


親が「はずれ先生」と思う時

・子ども又は親と先生の相性が悪い

・担任の学習指導方法が親の考えと合わない

・担任の先生がクラス全体を管理しきれていない

・全体的に評判が悪く「あの人か」と言われている先生が担任になった時

先生をハズレ!と思う理由はさまざまです。

先生は元気でやんちゃなくらいの子が好きなようで、おとなしいわが子とはどうもうまくいかない。相性があるのは仕方ないけど「えこひいき」が目に見える先生はハズレだな、と思う(Nさん)

 

学校内で「あの先生は最悪」という有名な先生がいる。クラス替えでその先生にあたったクラスでは親が思いっきり「ハズレた!」と悪い意味で盛り上がっている(Aさん)

 

教え方が下手というより、授業時間の配分ができない先生がいます。どんどん勉強が遅れて他のクラスに比べて宿題が少なすぎたり、多すぎたりして、子どもが振り回されているのを見ると、はずれ先生だなと思います(Kさん)

 

学級崩壊。長男が5年生のとき、担任が途中でクラスを把握してきれなくなり、他の学年の先生や専科の先生もヘルプにきていた。子どもにも問題はあったのかもしれないが、完全に崩壊しているのを目の当たりにした時には「この先生ハズレだ」と思った(Nさん)

 

悪い先生ではなくても、面談などで話していて(なんなの?)みたいに思う先生はいました。たぶん、先生も私のことが苦手だったと思います。ひと言で言えば相性が悪かったのでしょうが、まさにアタリ・ハズレの「ハズレ」だなと当時、思ったのは事実(Yさん)

たとえどう思っても先生の悪口は子どもに言わないのが大前提


あたり・はずれは、くじをひくときに使う言葉です。要するに、こちらの努力ではどうにもならない、運次第で「あたり」「はずれ」が決まります。クラス担任は当然ながら親が選べるものではありません。だから、つい「あたり・はずれ」なんて口にしてしまうのですね。
とはいえ!よく言われるように、学校や先生に対する批評や悪口は子どもの前では口をつぐんでおきましょう。思うことはいろいろあるでしょうが、愚痴や文句を吐き出すのは、子どもがいない時に身内を相手にするのが鉄則。

「え、ママ友とLINEでやりとりしてるけど」

と思った方。これまた微妙です。

もちろん、ママ友との関係性にもよるでしょうが、ママ友は子どもを通して知り合う相手なので状況が一変し、関係が悪くなることもありえます。そうなると「あのママ、○○先生のことをこんな風に言っていたのよ」なんて、噂の的にされてしまうこともなきしにもあらず。もちろん、学校やクラスという共通点があるからこそ、担任の先生についてもリアルに語り合える良さもあるのですが、どの人に話すのかは慎重になったほうがよさそうですね。

子どもは敏感に親の姿勢を見ています。親が担任を悪く言えば、子どもも担任をバカにしたり、言うことをきかなくなったりします。子どもの前では言っていないつもりでも、ママ友と話していることを実は耳ざとく聞いていることもありがちですから、気をつけたいところですね。

「先生ハズレ!」と思ったときの対処法まとめ


いずれにしても、先生のアタリ・ハズレで一喜一憂するよりも、解決策を考えていきましょう。

・子どもが先生を嫌がるときはよく話を聞く

・先生の行動等に不安があれば学校に相談する

・自分の感覚的な「この先生は苦手」はしかたないと受け止める

子どもが先生を悪く言うときは、まず話を聞いて子どもの話に共感できるところは「そうか、それは○ちゃんが言うのもわかる」と応え、問題があるなら解決できる方法がないかを一緒に探りましょう。その上で「いろいろなことを教えてくれる尊敬すべき人、それが先生」ということも、必ず付け加えて伝えることが大切です。

もし、先生に対して本当に気になる点があるのなら、きちんと学校側に伝えましょう。モンスターペアレンツと確定されないように、あくまで「ご相談」のスタンスで、なるべく具体的に心配していることを話すのがコツ。

【一例】

→授業の指導力が今ひとつで、消化できない分が宿題となり家庭学習でカバーしなくてはならない状況

「1年生にしてはとても宿題が多いようで、子どもがついていけなくて親としてどう対応したらいいか悩んでいます。この前は、○○の単元でしたが1日で授業はすんでしまい、残りはすべてドリルで学ぶ感じだったので、大変でした」

いきなり「先生がまともに授業しないんですけどっ」と校長室に怒鳴り込んでは、やりすぎというものです。
私たちも知っているように、学校現場は過酷な職場で、先生方が疲弊しているのも、もうひとつの現実です。たとえ、親としてはハズレと思っても、少なくとも子どもが先生の行為で特に嫌なことがないのであれば、「しかたない」と受け流すくらいでもいいのかもしれません。

万が一、担任の先生の態度が、言葉の暴力、あるいは実際にひどい体罰を与えるというようなことでしたら、躊躇せずに学校内の管理職に伝えるべきです。

自分では選べない「運命や環境」とどう向き合っていくか


ところで、「先生は選べない、運次第」というのは、我が身にもふりかかることでもあります。いわゆる親ガチャは、子どもは親を選べないところからきている言葉です。

もともと「親ガチャ」は、親の経済力や家庭環境などで子どもの人生が変わってしまう、子どもにはどうにもできない不平等が根底にあり、ガチャという開けてみなければわからない言葉とつなぎ合わせたと言われています。

つまり、私たち親も、子どもから「あたり・はずれ」なんて言われているのかもしれないんですよ!

子どもは授かりものであり、「生まれてきてくれて、ありがとう」と赤ちゃんを胸にいだいた瞬間を鮮明に覚えている方も多いでしょう。成長とともに、親子の葛藤は複雑にもなっていきますが、「ウチの子はハズレだわ」と思う親はごく一部。あるいは思ったことがあったとしても、それは子育ての一瞬であって、次に何か幸せなことや嬉しいことがあれば、そんな気持ちは一気に消え去っていきます。子育ては、「ちっ」と思うことと、「すごい!」「嬉しい!」と思うことの繰り返しです。

誰もが、自分ではどうにもできない環境や運命と向き合わざるをえない時があります。成長の段階で、そうした経験を通して、乗り越えていく力を育んでほしいですね。もちろん、耐えられないような運命ともなれば別ですが、先生のあたり・はずれは人生の一時期のこと。確かに大切な成長期ではありますが、子どもは先生だけの影響をうけて育つわけではありません。

もしかしたら、先生だってクラスの子どもたちの名前を見て(今年はハズレだな)なんて思っているかもしれません……よ?

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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