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2022.04.18

発達障がい児が書いた本に学ぶ!勉強が得意になるメリットや快適に勉強するための工夫



SNSで知った「死にたかった発達障がい児の僕が 自己変革できた理由」(西川 幹之佑 著、時事通信社)は、お金も手間もなるべくかけない家庭学習サポート法を追求しする私には、とても参考なる本でした。
本書は、ADHDにASD傾向、学習障がいを持つ著者が、大学1年生時に自ら出版を企画したものです。障がいの有無に関わらず、わが子に勉強を得意と感じてほしいママを後押しする内容です。今回は、勉強を得意になるメリットや、快適に勉強できるための工夫を紹介します。

勉強を得意になるメリットは、成績が上がるだけじゃない


私は家庭学習サポート専門家として、「子どもが勉強を理解できないと、授業を受ける時間がつらくなるから、楽しく学校生活を過ごすために勉強は大切」と、いつもお伝えしています。

勉強が楽しくなれば、学校生活を楽しく過ごせて、自信が持てる

学校で過ごす時間のうち、一番長い時間が授業時間です。勉強が分からないと、授業中に座っていることが苦痛になるでしょう。
本書でも、このように書かれています。

学校生活で圧倒的に多いのは授業の時間です

学習内容を理解できれば、無理なく問題を解くことができ、発言や発表を通して授業にも参加できるから、授業時間を楽しく感じられます。テストの点数が良く、先生や同級生から勉強ができると評価されることで、子どもが自分に自信を持てるでしょう。
「勉強ができる」ことだけが、学校や子どもの生活における評価基準ではありません。しかし、学校生活の多くの時間を占める授業時間が楽しくなることは、子どもが学校生活を楽しく感じるための一番の近道になると私は考えます

僕の実感として、勉強でつまずき感をなくして自信をつけたほうが、結果的にソーシャルスキルが伸びたと感じる

ソーシャルスキルとは、社会で円滑に生活するための必要な能力を指します。他者とのコミュニケーションや感情のコントロール、人間関係の構築、整理整頓や身の回りの管理のようなソーシャルスキルを身につけるための活動が、ソーシャルスキルトレーニングです。
もちろん、勉強以外の方法でも効果はあります。スポーツはケガや天候などの不可抗力や、チームメイトや相手などの影響が大きいですが、勉強は本人の努力がストレートに反映されやすい利点があります。

自分に合った勉強方法を探した経験は、勉強以外にも役立つ
勉強が得意になるには、自分なりの方法を見つけることが大切です。苦手科目を克服するために試行錯誤した体験は、良い成績を取ることと同様に、今後の子どもの人生において価値あるものといえます。

学校の勉強の何が嫌だったかというと、第一に漢字を書くこと、その次は暗記でした

著者は漢字を書くことと暗記を苦手としていましたが、長所や特性を生かした方法を探して、英単語を暗記や、漢字検定・英語検定の取得を達成しました。障がいの有無に関わらず、自分に合った方法を探しだした経験は、子どもに自信を与える効果があります。例えば、子どもがテストで目標点に達するために、または調べ学習の発表を上手に行うために、失敗を繰り返しながら努力した経験は、勉強以外の困難に立ち向かうときにも生かせるでしょう。
わが子の成長を実感したママの声を紹介します。

中1のクラスでスマホを持っていない男子が2名だけ。スマホを欲しがる息子に「授業で毎週実施する英単語テストで、3回連続10点満点だったら、買うよ」と伝えたら、目の色を変えて勉強しはじめました。以前は苦手意識が強くて点数も散々だったのですが、「どうすれば、英単語を覚えられえるか」を息子なりに真剣に考えて、唱えたり書いたり、いろいろな方法を試していました。最初のテストは1問ミスで悔しがっていましたが、その後は3回連続10点満点でスマホを獲得。
英単語の暗記には自信を持てたようで、スマホ獲得後も安定して8割以上得点できるようになりました。案の定、スマホでゲームに夢中になって夜更かしがちなのには困っていますが、やればできると実感できたから部活動や委員会活動にも積極的に取り組むようになりました。(Xさん / 中3男子、高2女子)

試行錯誤する経験は、前述と同様に勉強以外の方法でも構いません。勉強には、漢字の小テスト、カラーテストと呼ばれる単元別テストなど挑戦の機会が多いことや、本人の努力がストレートに反映されやすい利点があると考えます。

勉強が苦手になる理由は、「分からない」だけじゃない


子どもが勉強を苦手になる理由は、「内容が分からない」だけとは限りません。環境を整えることで、勉強への苦手意識を取り除くサポートができるかもしれません。著者は、学習障がい(書字・識字など)や感覚過敏から、ノートや参考書の色やデザイン、文房具、パソコンのフォントによって集中力や効率性が妨げられることがあるそうです。

著者の場合は、教科書や参考書、ノートの紙が真っ白だと、光を反射して字を読みにくくなります。カラフルなデザインは、気が散って集中力が阻害されます。多くの発達障がい者は協調運動を苦手に感じており、著者は機能性にこだわって探した文房具を使用しているそうです。

子どもが勉強にやる気がでないときは、勉強をする環境に原因があるのかもしれません。鉛筆やノートなどの文房具、参考書、机や椅子などの家具など環境が子どもに合っているか確認しましょう。好きなキャラクターの文具をつかってやる気を高めるのも、よい方法です。

勉強は、子どもが自分自身に自信を持つための近道になる!!


勉強が得意になれば、成績が良くなるだけではなく、授業時間が大半を占める学校生活が楽しくなります。より良い点数を取るために勉強方法を試行錯誤することは、勉強以外にも生かせるでしょう。
勉強を苦手に感じる理由は、勉強内容が分からからとは限りません。勉強をする環境を整えることで、勉強を苦手に感じる原因を取り除けることがあります。本書を読んで、私は「幼い子どもでも、いろいろなことに悩んでいるのだな」と思い知らされました。著者にはさまざまなハンディキャップがありますが、障がいの有無に関わらず、子どもは大人が想像できないようなことに困っている、苦しんでいるのかもしれません。

子どもが勉強を得意になるだけでなく、子どもが勉強に向き合うことで成長できるように、子どもの気持ちに寄り添ってサポートしてみませんか。

大沢有貴子

大沢有貴子

家庭学習サポート専門家、ライター

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