仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2022.03.29

【小1で学級崩壊】実際に起きた状況と親としてできることとは?<体験談より紹介>



学級崩壊といえば、小学校高学年や中高生など、比較的成長した子どもたちのクラスで起きるイメージがありますよね。筆者が子どもの頃も、学級崩壊を起こしていたのは12歳~といった年代でした。
しかし、近年は入学して間もない小学一年生のクラスでも起きている状況であるのをご存じですか。実際に筆者の近隣校でも、教師の手に負えないクラスが存在しているようです。
今回は、「我が子が学級崩壊のクラスに通っている」というママに、実際の状況や親としてできることを聞いてみました。

入学後に絶句した授業風景

「入学後、5月に初めての授業参観があったんです。そのときに初めて知ったのですが、とてもクラスが成り立っているとは思えない状況…。授業中にも関わらず自由にクラスの中を歩き回る子が複数人いました。なかには、わざわざ仲の良いお友だちの机まで行ってお喋りに花を咲かせている子もいる始末で。私がイメージしていたクラスの雰囲気とは全く違い、絶句してしまいました。
また、当たり前のように廊下に出て、好き勝手過ごしている子もいましたね。クラスの半分くらいはちゃんと着席して先生の話に耳を傾けているのですが、もう半分はなんだか休み時間のような雰囲気でした」(37歳ママ・子ども7歳0歳)

 

「入学後すぐに「あれ?」と思うことが何度かあり、あれよあれよという間に学級崩壊になってしまいました。
まず、入学後すぐに我が子がクラスのお友だちからお菓子を貰って帰ってきたことがあったのです。もちろん、学校には水筒以外の飲食物の持ち込みは禁止。そのお友だち曰く「バレなければ大丈夫だよ」なのだそうで…。小学1年生でそんな考え方をする子もいるのかと驚いてしまいました。
ほかにも、休み時間にお友だちに足を引っかけられたことで転倒して額を切ったり、我が子の教科書がお友だちの落書きだらけになっていたり…と驚くことばかり。最初はいじめを疑ったのですが、後々に学級崩壊を起こしていることがわかり、茫然としてしまいましたね」(42歳ママ・子ども8歳6歳)

 

一昔前では考えられないようなクラスの雰囲気ですね。
授業中に落ち着くことができなかったり、お友だちに対する暴力や嫌がらせなどのハードルが低いなど、近年の子どもたちの心には何らかの変化があるのかもしれません。

学級崩壊を起こしているクラスの担任の様子は?


我が子の通うクラスが学級崩壊を起こしているとき、一番気になるのが「担任はどのような対処をしているのか」という点ではないでしょうか。
上記でお話いただいたママ2人に、担任の様子について伺ってみました。

夏休みの個人面談の際に「学級崩壊を起こしているのでは?」と聞いてみたのです。担任の先生もその認識はあるようなのですが、あまり積極的に改善しようとする姿勢は見られず…。挙句の果てに「問題を起こす子が2人いるのですが、その子に周囲の子が影響されているような状況です。と、子どもだけに責任があるようなニュアンスで話していたので驚きました」(37歳ママ・子ども7歳0歳)

 

「入学して早々に子どもが何度も怪我をして帰ってきていたので、連絡帳を介していろいろと先生とやりとりはしていました。子どもたちと向き合っているとは思うのですが、経験の浅い先生ということもあり、対処に悩んでいる様子でした。入学後、時間が経つにつれて怪我をして帰ってくることはだいぶ減りましたが、それでも正直まだまだ心配です…」(42歳ママ・子ども8歳6歳)

 

今回お話を伺ってみたところ、クラスの担任に「改善したい」といった積極的な姿勢が見えなかったり、そもそも子どもたちの指導者としての力不足を感じたりと、ママ目線でいろいろな不安が見えてきました。万が一、我が子の通うクラスで学級崩壊が起きたらどうしたらいいのでしょうか。

学級崩壊を知った後の親の行動

「学級崩壊で勉強に集中できない環境は絶対にあってはならないと思っていました。しかし、担任があまり積極的に改善してくれそうな気配がなかったので、まずは他の仲の良いママたちと相談をし合って、学校側に提案することにしたのです。授業参観の光景、子どもから聞いた話などを丁寧にまとめ、他のママと数人で学校側に改善策を求めました。必要に応じて教育委員会にも相談させてもらう、といった内容も伝えました。地道に意見を伝え続けたことで、授業が先生2人体制になったり、問題を起こす生徒の親と先生で面談を行ったりするなど、いろいろと改善が見えてきました。結果的に11月頃にはクラスも落ち着いたような感じです」(37歳ママ・子ども7歳0歳)

 

我が子のクラスで学級崩壊があることを知ったママの中で、行動を起こした方に聞いてみたところ、「1人ではなく複数人の保護者で行動する」といった点が見えました。各々が持つ情報を共有し、適切に学校側に伝えることで学校側も受け入れやすくなるようです。1人で行動するよりも、集団で問題を訴えたほうが物事も深刻に捉えてもらいやすいのかもしれませんね。

学級崩壊を理由に「転校」はアリなのか


今回お話を伺ったママの1人は、小学校低学年のうちに…と2年生に上がるタイミングで転校することとなったようです。(現在1年生)
昨年、同じ保育園で過ごしていたお友達のママに相談し、問題なく授業が進んでいるという情報を得たうえで学校を選んだのだそう。転校後は、保育園時代の友だちのいる学校へ行くそうで、ひとりぼっちになってしまう心配もないようです。

学級崩壊に学年は関係なくなっている

一昔前は、学級崩壊といえば思春期に差し掛かった年齢の学年でよく見られていました。しかし、近年は入学直後の1年生のクラスでも見られる状況です。決して他人事ではないことをきちんとふまえたうえで、親としてどのようなことができるか考えてみてはいかがでしょうか。

粕谷麻衣

粕谷麻衣

フリーライター、記者

≫このライターの記事を読む


, , ,