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2023.08.12

小学生の学年別に調査!「夏休みの宿題」の量と内容は?保護者は手伝っても良いの?



夏休み真っ盛り。家族旅行や水場のレジャーなど、夏休みならではの遊びで笑顔いっぱいの子どもたちを見かけると、こちらまで笑顔になりますよね。

そんな夏休みにも、子ども達の笑顔を曇らせる唯一の問題が……。そう、宿題です。

夏休みの宿題は、パパやママにとっての悩みの種でもあります。

「宿題の進み具合が分からない」「自由研究は何したらいいの?」「親が手伝っても良いの?」

などなど。そこで先輩ママに、以前の宿題内容や、パパママのかかわり方などを聞いてみました。

今回は、夏休みの宿題はどのようなものが出されるのか、小学校学年別に紹介したいと思います。

 

低学年(小学校1~2年生)は量が少なめ。ただし鬼門の宿題が!


小学校1~2年生は、量としてはさほど多くないようですが、ドリルやプリント以外の鬼門の宿題があるようです。

その鬼門が意外とママの悩みに!?

①息子の工作をかなり手伝う羽目に

・1年生の時の宿題の量
漢字プリント10枚、計算ドリル(20ページ程度)1冊、絵日記5日分、朝顔観察、お手伝いカード、工作

・どんな感じでやっていた?
学童で必ず「机に向かう時間」というのが1時間弱あり、その時間に宿題をこなしていたようです。

でも、それはプリントやドリルだけ…。

朝顔の観察は、1日おきに朝顔の様子を書くというもの。観察の日は、子どもを無理やり起こし、渋々様子を記録していました(笑)枯れなかったのが奇跡です。

お手伝いカード(お皿運びやお箸並べなど)も毎日書くのですが、ほとんどちゃんとやらずに適当に嘘を書いてましたね…。

・ママの対応
息子は「これ作りたい」「やってみたい」というチャレンジ精神がまったくないので、工作はほぼ私の提案で何を作るか決めました。

ちょうど潮干狩りのときに拾ったきれいな貝殻がたくさんあったので、木の板に適当に接着剤で貝殻と色のついた砂を貼りつけ、絵の具でこれまた適当に色を塗って「思い出の海岸」のできあがり。

半日くらいでササッとできました。もちろん、作るのもだいぶ手伝いました(苦笑)〔Uさん、子ども小学校2年生〕

②植物の御世話はママ担当に…

・2年生の時の宿題の量
国語プリント(漢字や長文読解)14枚、算数プリント(計算や文章題)15枚、音読カード(教科書の音読部分が決まっていて、毎日音読してカードにチェック)、プチトマトの栽培と観察、3行日記、標語ポスター1枚

・どんな感じでやっていた?
なんと、プリント類は夏休み最初の2日間で全部終わらせてしまった娘。

わが子ながらけっこう真面目な性格なので、音読も毎晩寝る前に自ら読み(親のチェックが必要)、3行日記はなぜか学童で書いていました。

でも、標語ポスターとプチトマトの世話だけはなかなか手をつけようとせず…。

・ママの対応
プチトマトの世話(水やり程度ですが)は私がやる羽目に…。

「芽が出た」「花咲きそう」「実が赤くなってきた」など、様子が変わったときに私がスマホで写真を撮り、娘が観察日誌を適当に書くという流れです。

標語のポスターは夏休みの終わりごろ、学童の工作の時間にササッと無難なものを描いたようです。「たばこのポイ捨てダメ!」的なものを仕上げてきました。

プチトマト以外はけっこう自分で頑張っていたかな。でも、トマトの御世話は意外と大変でした〔Hさん、子ども小学校3年生〕

毎日の世話ものや、何かを作る宿題は結局ママが大半やる、というご家庭少なくないようです。

子ども自身も何となく後回しにして、夏休みの終わりごろ「ママ~」と泣きついてくる……。夏休み宿題のあるあるですね。

 

中学年(小学校3~4年生)は慣れない長文の宿題に苦戦!


小学校3~4年生になると、低学年よりも少し量が増え、親でもサッと答えられないような難しい内容のものも出てくるようです。

作文や読書感想文など、長文を書かせるものも。

①読書感想文を推敲しすぎた

・3年生の時の宿題の量
2年生の復習ドリル(20ページ程度)、算数プリント10枚、国語プリント10枚、理科プリント5枚、社会プリント3枚、作文(夏休みの思い出)、自由研究か工作、読書感想文(1,200字程度)、習字

・どんな感じでやっていた?
3年生になると、理科・社会もスタートするので、量がグッと増えた気がします。

息子も宿題をもらって帰ってきた日はブルーになっていましたが、学童で友達とやることで割とスムーズに取り組めたよう。

文章力がない息子は、自由研究は工作を選び、割りばしでログハウスを作りました。大問題は、作文(お題は「今の私の夢」)と読書感想文!

・ママの対応
私がフリーライターで文を書くのは得意ということもあり、作文や感想文のHow toを簡単にレクチャー。半泣き状態で仕上げていました。

しかし書いたものがあまりにひどく、つい「ここはこうしたほうがいい」などとかなり手直しをしてしまい、結果、完成した作文が選ばれて文集に掲載されてしまうという事態に。

今後一切手は入れないことを決意しました〔Tさん、子ども4年生〕

②宿題のマルつけが以外と大変!

・4年生の時の宿題の量
算数・国語・社会・理科プリント50枚程度、計算ドリル、漢字ドリル、自由研究、読書感想文2冊分

・どんな感じでやっていた?
4年生に上がるタイミングで塾に入れました。ありがたいことにそこの塾が夏休み期間は自習室を開放してくれたので、午前中は自習室で宿題、午後は児童館で遊ぶという毎日を送っていました。

夏期講習は取っていなかったので、塾の宿題はなし。ありがたいことに、読書感想文も塾の先生に聞いたりしつつ仕上げていました。

・ママの対応
プリントとドリルは親が正解か不正解かを確認して、マルつけが必要だったので、これが意外と大変でした。

4年生ともなるとサッと答えがわからないものも出てくるし…答えを見ながら夜な夜なマルをつけていました(笑)。

自由研究も、私がネットで調べて一番簡単にできそうなものを一緒にやりました。〔Yさん、子ども5年生〕

学童は3年生いっぱいで終わり、というお子さんにとって、先生のアドバイスをもらえる塾の自習室開放はありがたいですよね。

親子だと、ついつい口出しすることが多くなってしまうこともあります。

あまりにも親が手伝いすぎてしまうと、過剰に評価されて困ってしまうことも……!?

 

高学年(小学校5~6年生)は塾の宿題とダブルですごい量に!


小学校高学年になると、「中学受験のため」「勉強場所と時間の確保」のために、塾に行く子が多くなります。

塾でも夏休みの宿題が出るため、学校の宿題と合わせるとかなりの量に。

自由研究も、低学年のような簡単なものではなく、「きちんと調べて自分なりに考察し、結論を出す」ことが求められます。

①調べ物や工作系は手伝わないと無理な量だった

・5年生の時の宿題の量
学校の宿題:算数・国語ドリル1冊ずつ、社会の調べもの、読書感想文、家庭科の宿題
塾の宿題:算数・国語・社会・理科のドリル1冊ずつ。夏期講習(6日間)は、毎日別のプリント宿題あり。

・どんな感じでやっていた?
通常の塾の授業もあり、その宿題と夏期講習の宿題、プラス学校の宿題で「勉強漬けの夏休み」という感じになってしまいましたね。

夜遅くまで「終わらなーい」と目をこすりながらやっている日も多かったので、ちょっと可哀そうに思うことも…。

・ママの対応

社会の調べもの(娘は地図記号の由来をチョイス)、家庭科の宿題(何か一品料理を作り、材料や工程を書く)はかなり手伝いました。

読書感想文も、割とサクッと読める本を勧めるなどのアドバイスをしました。〔Iさん、小学校6年生〕

②自由研究の自由さに泣かされた…

・6年生の時の宿題の量
学校の宿題:算数・国語・社会・理科プリント各8枚程度、読書感想文、自由研究(自分でテーマを決めて調べる)、余力のある子は工作
塾の宿題:算数・国語・社会・理科ドリル1冊ずつ(各ドリル約40ページ)、英語のプリント10枚

・どんな感じでやっていた?
計画性のない息子、前半は遊びに遊んで、後半になって私に叱られながらやっていました。

自由研究もなかなか手をつけず、しかも余力があるのに工作もせず。

・ママの対応
自由研究は本当に何も考えようとしませんでした。ジャンルも全部自由だと、逆に何をして良いのか困ってしまいますよね…。

見かねて「漢字の成り立ちとかどう?」とアドバイスしたら、そのままそれにしていました。

読書感想文も泣きついてきましたが、「もう6年生! それは自分でなんとかしよう!」と突き放しました。なにやら薄っぺらい本を図書館で借りていましたね(苦笑)〔子ども中学1年生〕

「夏休みを制する者は受験を制する」と昔からよく言われたものですが、高学年ともなると学校側もそれを意識するのでしょうか。

確かに学校と塾のダブル宿題をこなすのはかなりしんどそうですね。見ているママもちょっと辛いものが…

 

夏休みの宿題は子どもの得手不得手を知るチャンスでもある!

夏休みの宿題は、子どもだけでなく親も不安でげんなりしてしまうし、なかなかやろうとしないわが子を見るとついイライラしてしまいますよね。

でも、夏休みの宿題に親が少しでもかかわることは、「今子どもがどんなことを学んでいるのか、どこまで理解しているのか」「わが子の得手不得手はなにか」ということがわかるチャンスでもります。

体験談のようにあまりにも親が手伝いすぎてはいけませんが、どんな内容なのか、子どもの進捗状況は知っておいたほうが良いと思います。

何日までに何を終わらせるか、タイムテーブルを一緒に作ってあげるのも良いかもしれませんね!

 

※宿題の聞き取りは2019年7月に行ったものです。

田崎美穂子

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